マツダ:着実にスポーツを押し出す【東京オートサロン07】

2007.01.15 自動車ニュース
【東京オートサロン2007】マツダ:着実にスポーツを押し出す

【東京オートサロン07】マツダ:着実にスポーツを押し出す

「マツダ」というよりは「MAZDA SPEED」のためのお祭り、というのがここ数年のマツダの出展内容。ただし今回は「CX-7」がデビューしたてということもあり、その早速のお披露目が目立っていた。

「CX-7 ブライトスタイリッシュコンセプト」
「CX-7 ブライトスタイリッシュコンセプト」
「CX-7 AUDIO MANIA」
「CX-7 AUDIO MANIA」

■ニューモデル「CX-7」をボリュームアップ

ブースには「KENSTYLE」や「DAMD」バージョンのCX-7が速攻ラインナップされていたりと、旬を逃さない感じは感心。マツダ&マツダスピードは、オートサロンにきっちりと狙いをあわせてきたのである。

このCX-7、デカいホイールを履かせてバンパーやサイドスカートを少し下げてやると、迫力が5割増しくらいになる。とても直4の2.3リッターターボを搭載するSUVには思えないボリューム感だ。

例えばカロッツェリアがコンセプトモデルとして展示した「CX-7 AUDIO MANIA」(オーディオマニア)などは265/35R22などというとんでもないタイヤと、ポリッシュドホイールをチョイスしていた。これは当然ショーカー用のディスプレイなのだが、ここまでクールに決まれば「ポルシェ・カイエン」だの「レンジローバースポーツ」だのにヤキモキする必要はないのでは? と、僕らの等身大感覚に訴える力強さがあった。
でもこのクルマ、メインはオーディオなんだっけ……。

まあこの22インチというのは強引だが、マツダスピードがコンセプトモデルとして発表した「CX-7 Bright Stylish CONCEPT」(ブライトスタイリッシュ・コンセプト)にだって245/40R20というタイヤサイズをチョイスしているのだから、バランス的にもそこまで耐えられるデザインを、CX-7は持っているのだろう。

「マツダスピード・アクセラMSコンセプト」
「マツダスピード・アクセラMSコンセプト」
「ロードスター マツダスピード M'z Tuneコンセプト」
「ロードスター マツダスピード M'z Tuneコンセプト」
マツダといえばロータリー。エンジンの分解模型も展示されていた。
マツダといえばロータリー。エンジンの分解模型も展示されていた。

■小粒でピリッと「アクセラMSコンセプト」が一等賞

メーカー系出展車両全般にいえることだが、スポーツカーのコンセプトがめっきり少なくなったというのが今回の特徴でもある。
そんななかでマツダは、「M'z Tune」としてマツダスピードが「RX-8」(383万2500円)や「アテンザ」(335万円)、「ロードスター」(こちらはコンセプト)にビルシュタインの専用ショックアブソーバーなどを与え、着実にスポーツを提案していた。

しかし一番目をひいたのは壇上にもかかげられていた「アクセラMSコンセプト」。264psでクールにカッ飛ぶ最強FFハッチ、「MSアクセラ」の評判は既に上々だが、コイツを目の覚めるようなライトイエローでカラーリングしたのはとてもカワカッコいい。考えようによっては同グループの「フォード・フォーカスST」(イメージカラーは目立つオレンジ)の日本版のようでもあり、このまま標準色としてほしいくらいである。

前後にオーバーフェンダーを装着し、19インチタイヤの仕様。専用PCMやフルエキゾーストシステムを採用するのはお約束だが、前後4座にフルバケットシートを入れているあたりがググッとくる。リアシートは急ごしらえではなくて、もとあったシート部分をきちんと掘り下げているあたりも超マジメ、マツダスピードならではのフィニッシュだ。なんとなく往年の「ルノー・エスパスF1」(全席フルバケットでターボ化した、F1エンジンを積んだミニバン)を想起させるあたりに、今回マツダブースの一等賞をあげたいと思った。

おせちも良いけどカレーもね。時節柄デカいクルマもいいけれど、こういった小粒でピリッと可愛いクルマが出てくると、まだまだ捨てたもんじゃないぜ! とやる気が湧いてくるマツダブースだった。

(文=山田弘樹/写真=webCG/2007年1月)

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