アフターマーケットショーとして、世界から目が離せない存在に【東京オートサロン07】

2007.01.15 自動車ニュース
【東京オートサロン2007】アフターマーケットショーとして、世界から目が離せない存在に

【東京オートサロン07】アフターマーケットショーとして、世界から目が離せない存在に

1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタートし、87年に「東京オートサロン」と改称したカスタムカーのお祭りが今年25回目を迎え、1月12日から3日間にわたり、千葉県の幕張メッセで開催された。

写真のHKSのような常連のチューナーだけでなく、新参パーツメーカーなども、ニーズにあった商品をいち早く作り出している。
写真のHKSのような常連のチューナーだけでなく、新参パーツメーカーなども、ニーズにあった商品をいち早く作り出している。
カーナビブースでは、熱心に新商品の説明を聞く人も多い。
カーナビブースでは、熱心に新商品の説明を聞く人も多い。

■市場の動きに敏感なチューナーたち

私が初めて東京オートサロンに足を運んだのは、1992年か93年、晴海の国際展示場で開催されていた頃だった。当時はまだ自動車メーカーの姿はなく、せいぜいニスモやマツダスピードが出展していたくらい。主役は非メーカー系のチューナーやショップだった。
それがいまや、東京モーターショーに匹敵するほど立派なブースをメーカー8社が展開するのだから、14、5年前からはとうてい想像できない変わりようである。

もちろんいまでも“主役”がショップやチューナーであることに変わりはないし、そのレベルが自動車メーカーを唸らせる高さを誇ることも明らかである。彼らは市場の動きにも敏感で、ひと頃のミニバン中心の展示から、高級サルーンへ素早くシフトしている。レクサスLSやメルセデスのカスタマイズモデルがいたるところに展示されているのも、その現れだ。

日産ブースの様子。
日産ブースの様子。
「Open-Top Pure Sports Concept S」などを展示する無限ブース。
「Open-Top Pure Sports Concept S」などを展示する無限ブース。

■うまい日産、惜しいホンダ

一方、自動車メーカーはどうだろう? 各ブランドの展示内容についてはそれぞれの記事をご覧いただくとして、とくに頑張っていたのは日産だった。
「スカイラインGT-R」が未発売という苦しい状況ではあるが、「フェアレディZ」というスポーツモデルを持つ強みと、走りのNISMO、カスタマイズのオーテックというふたつのブランドに支えられて、展示車をバランスよくラインナップできたのがよかったのだと思う。

反対に惜しいのがホンダ。展示スペースは広く、見やすさは一番、展示車両には大人の雰囲気が感じられる反面、スポーツイメージを盛り上げるクルマが「シビックハイブリッド」のレース車両しか見あたらず、いまひとつパンチに欠けているような気がした。いかに「ストリーム」がスポーティなミニバンであっても、やはりスポーツカーが少ないのは寂しい。
通路を挟んだところに「無限」がブースを構えていたが、無理を承知で提案すると、このオートサロンくらいはジョイントでブースを展開してはいかがだろうか?

マレーシアのオイルメーカー「ペトロナス」は、オートサロン会場で新製品を発表。
マレーシアのオイルメーカー「ペトロナス」は、オートサロン会場で新製品を発表。
ドイツのチューナー「STROSEK DESIGN」も2台を展示していた。
ドイツのチューナー「STROSEK DESIGN」も2台を展示していた。

■客層の広がりは海外にまで

ところで、会場を歩きまわりながら感じたのが、客層の広がりだ。昔ながらの熱烈なファンや、コンパニオンに群がる若者に加えて、そうでないふつうの来場者が増えているように思える。それは、自動車メーカーやオーディオメーカー、タイヤメーカーなど、広い層を受け入れるブースが充実していることと無縁ではない。一方、メーカーとしても、そういった層を期待しているわけで、オートサロンの発展のために、メーカーには“品”と“質”を維持しながら、さらに充実した展示が求められる。

もうひとつ気づいたのが、来場者側、出展者側を問わず、海外から訪れる人が増えている点。前者はとくにアジアから、後者はヨーロッパからの来日が目立ち、成長する日本のアフターマーケットが、売る側にとっても、また、情報を仕入れる側にとっても、魅力的であることを物語っている。それだけに、われわれ自動車メディアにとっても、この東京オートサロンは目が離せないイベントなのである。

(文=生方聡/写真=webCG/2007年1月)

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