【スペック】 911タルガ4S:全長×全幅×全高=4427×1852×1300mm /ホイールベース=2350mm/車重=1575kg/駆動方式=4WD/3.8リッター水平対向6DOHC24バルブ(355ps/6600rpm、40.8kgm/4600rpm)

ポルシェ911タルガ4/911タルガ4S【海外試乗記(後編)】

華やかさと良心と(後編) 2007.01.05 試乗記
ポルシェ911タルガ4/911タルガ4S
同じオープンならカブリオレもあるというのに、なぜポルシェはタルガを出し続けるのだろうか?新型「911タルガ」試乗会で得たその答えとは……。

フットワークは快適性重視

(前編より)市場調査により定められた「911タルガ」のターゲット・カスタマーは平均年齢47歳前後、月収1万2000ユーロ以上の既婚者で、すでに子供が手を離れ自由な生活を謳歌できるという設定だ。
クルマに特別な個性を求め、デザインと安全性への要求レベルが高いこの顧客層のために、タルガは全車が4WDのワイドボディとされた。

日本仕様はMTの受注がほとんど見込めないため、ティプトロニックSのみの設定となる。なお車両本体価格は「911タルガ4ティプトロニックS」が1458.0万円、「タルガ4SティプトロニックS」が1652.0万円と発表されている。
つまりタルガ4Sは1890.0万円の「GT3」「RS」、1816〜1879.0万円の「ターボ」に続き3番目に高価な911となった。

上述のように実用性も高いタルガゆえ、サスペンション・セッティングは日常的な快適性を高めることに重点が置かれた。具体的にはクーペと比べてスプリングレートやダンパーの減衰力を低くするいっぽうでスタビライザーは強化されている。

今回走らせた試乗車はどれも減衰力可変ダンパーの「PASM」を装着しており、それをノーマルモードにしておく限り乗り心地は至ってマイルド。前後に19インチのタイア(F:235/35ZR19、R:305/30ZR19)を履く300ps超のスポーツカーというスペックから想像するより遥かに快適で、日ごろ街中を走らせるのに何の不満もない。

高速道路では4WDゆえの高いスタビリティと洗練されたフラット・ライドを満喫でき、ルーフを閉じている限り風切り音はクーペと同等だ。

この位置から見たコクピットの風景はカレラと何ら変わらない。内装色は2トーンも含め12種から選べるほか、ダッシュボードまで皮革で覆うスペシャルレザーインテリアやスポーツシートもオプション設定される。

この位置から見たコクピットの風景はカレラと何ら変わらない。内装色は2トーンも含め12種から選べるほか、ダッシュボードまで皮革で覆うスペシャルレザーインテリアやスポーツシートもオプション設定される。
通常はブラックアウトされるサイドウィンドウ上のアーチが、このタルガでは磨き上げられたアルミトリムで彩られ鮮やかに輝く。4WD専用のワイドボディとの組み合わせは911ラインナップにおけるひとつのステイタス・シンボルといえよう。

通常はブラックアウトされるサイドウィンドウ上のアーチが、このタルガでは磨き上げられたアルミトリムで彩られ鮮やかに輝く。4WD専用のワイドボディとの組み合わせは911ラインナップにおけるひとつのステイタス・シンボルといえよう。

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