【カーナビ/オーディオ】3時間で交換完了、「BMW 3シリーズ」用スピーカーキット

2007.01.04 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】3時間で交換完了、「BMW 3シリーズ」用スピーカーキット

カーオーディオのグレードアップとなると時間も手間もかかりそう、と心配していた「BMW 3シリーズ」オーナーに朗報。短時間で組み込みができ、音のクオリティをあげるスピーカーキットを、カーナビ・オーディオライターの石田功が紹介する。

上が純正スピーカー。下がボストン・キットの3.5インチコアキシャル2ウェイスピーカー。口径は純正より一回り小さい。

上が純正スピーカー。下がボストン・キットの3.5インチコアキシャル2ウェイスピーカー。口径は純正より一回り小さい。
純正ウーファーは左。ボストン・キットには純正ウーファーのブラケットと同じ形状のバッフルボードが付属。

純正ウーファーは左。ボストン・キットには純正ウーファーのブラケットと同じ形状のバッフルボードが付属。

音をよくするためのスピーカー交換

──「BMW 320i」(E90)に乗る知人から「オーディオの音、もう少しよくならない?」と相談されたんですけど、なにかいい手はありませんか。

石田:BMWユーザーで悩んでいる人、けっこう多いみたいですね。オプションのHiFiスピーカーシステムでオーダーすると納車までに時間がかかるからノーマルのオーディオにしたんだけど、ちょっと物足りないと言っている人が。
それなら、ひとまずスピーカーを交換してみるのはいかがでしょう。ちょうど、320iにボストンアコースティクスの専用サウンドアップグレードキット(5万4390円)を装着しているショップがあるという情報を入手しましたので、行ってみませんか?

──というわけでやってまいりました。第三京浜・都筑ICに近いa/tack(エイタック)。『カーナビ&オーディオの達人2006年夏号』で紹介されているお店ですね。交換するのはフロントスピーカーだけ。いまドアの内張りを外しています。

石田:320i(06年モデル)の純正フロントスピーカーは、ドアの約10センチ・フルレンジユニットとシート下の16センチウーファーの2ウェイ構成です(オプションのHiFiスピーカーシステムやロジック7システムを除く)。
対してボストンアコースティクスのキットは、8センチスピーカーの真ん中に高域専用のトゥイーターがくっついた同軸2ウェイスピーカーに16センチウーファーを加えた3ウェイ構成です。

──ほとんどのクルマに装着できるトレードイン・スピーカーの一種と考えていいのですか。

石田:発想としてはそうですね。ただグレードはトレードインとは呼べないほど格段にいい。
作業を見てみましょう。ドアの純正スピーカーは内張りにボルト3本で止まっているだけですから、簡単に外せました。ボストン・キットにはそのボルトを使ってスピーカーを固定するためのアクリルプレートが付属していますから、スピーカーの交換も簡単です。
シート下に低音用のウーファーがあるため、ドアのスピーカーでは低音域を再生しませんが、低音域をカットするためのコンデンサーも付属しています。

純正ドアスピーカーは内張り側に3本のボルトで止められている。

純正ドアスピーカーは内張り側に3本のボルトで止められている。
内張りを取ったドア。

内張りを取ったドア。
付属のアクリル板を介してボストン・スピーカーを固定。ボルト位置がぴったり合っているから交換は簡単。

付属のアクリル板を介してボストン・スピーカーを固定。ボルト位置がぴったり合っているから交換は簡単。

作業時間は2〜4時間

──もう、ドアのスピーカーが付いちゃいました。次にシートを外しはじめましたね。

石田:純正の低音用16センチウーファーは樹脂製のブラケットに付いて、マグネットが上の状態で装着されています。ボストン・キットにはそのブラケットと同じ形状の木製のバッフルボードが付属していますから、こちらも交換は簡単ですね。純正スピーカーよりも磁石が大きいから純正のスピーカーカバーは付かないんですが、ボストン・キットには音の“ヌケ”がよく大音量でもビビらないサランネットが付属しています。もう収まっちゃいましたね。

──あとは、シートを元に戻せば終了ですか。片側の交換作業は1時間弱。左右両側のスピーカーを入れ替えても作業時間は2〜3時間といったところですか。

石田:ですね。a/tackはBMWの作業に慣れていますから早いですが、あまり慣れていないショップでも、音を出してチェックとかを含めて3〜4時間もあれば、交換できると思います。
工賃はショップによってまちまちでしょうけど、商品代(5万4390円)と別に2万円から5万円と考えておけばいいんじゃないでしょうか。

──なんで、そんなに工賃が違うの?

石田:ま、ショップによっては防振を施したり、ケーブルを替えたりと、作業がまちまちでしょうから。工賃は商品代のほかに必ずかかるものですから、頼む前に見積もりをとって確認することが大切ですね。

──そうこうしている間に、両側のスピーカーが付いたみたいですね。早く音を聴いてみたい。

純正ウーファーはシート下に装着されている。

純正ウーファーはシート下に装着されている。
純正ウーファーを外してボストン・ウーファーを組み込む。

純正ウーファーを外してボストン・ウーファーを組み込む。
一回り大きいマグネットが純正カバー内に収まらないので、専用カバーを付属。

一回り大きいマグネットが純正カバー内に収まらないので、専用カバーを付属。

誰でもわかる、鮮度の高い音に

石田:今回はたまたまノーマルの320iもありますので、純正スピーカーとボストン・キットに替えたあとの音の聞き比べができます。

──それは素晴らしい。ではノーマルの320iから聴いてみます。

石田:ぱっと聴いた限りでは、そんなに不満はないですよね。とっても聴きやすい音。

──そうですね。でも高域が伸びていないというか、なんか物足りない。

石田:鋭い。確かにそこは気になりますね。やはりドアのスピーカーが10センチ口径のフルレンジなので、高域の再生能力には限界があるみたいですね。あと、低音がもう少し締まって欲しいかな、と。

──じゃあボストン・キットを付けたほうを。あっ、音が違いますね。声がすっきりと通るようになった気がする。

石田:ひとことでいうと、音が引き締まった感じです。低域の解像度が上がったので、ベースの音程がはっきりしてノリがよくなったし、高域が伸びたから音が全体的にクリアになった。声の通りもいいし、高域の輝きというかきらめきというか、その辺も全然違う。しかも、全体的に質感も上がって、よりリアルな音色に近づいた感じ。

──こっちを聴いたあとにノーマルの音を聴き直すと物足りない。知人にこのスピーカーのこと教えておきます。

石田:取り付けた直後なので、まだ音は硬い感じですが、1〜2カ月も経つと音がこなれてもっと聴きやすくなると思います。
それにスピーカーを替えておけば、のちのちもっとグレードアップしたいと思ったときにも楽。次のステップとしては、デッキを替える〜アンプを追加する〜プロセッサーを追加するということになると思います。
ここまで手を付けたら、どっぷりカーオーディオにはまったも同然ですね(笑)。

(文と写真=石田 功)

フロントスピーカーの交換作業は、慣れているお店なら約2時間弱で終わる。

フロントスピーカーの交換作業は、慣れているお店なら約2時間弱で終わる。
交換後のフロントドア。見た目は純正とまるっきり変わらない。

交換後のフロントドア。見た目は純正とまるっきり変わらない。
これが純正システムの周波数特性。2kHzあたりから音圧レベルが落ち込んでいるのがわかる。

これが純正システムの周波数特性。2kHzあたりから音圧レベルが落ち込んでいるのがわかる。

ボストン・キットに交換後の周波数特性。20kHzの高域までフラットな特性を維持している。

ボストン・キットに交換後の周波数特性。20kHzの高域までフラットな特性を維持している。
今回、取り付けを行ったのは横浜のa/tack(エイタック)。BMWを熟知したお店だ。ahttp://www.a-tack.net/index2.htm
今回、取り付けを行ったのは横浜のa/tack(エイタック)。BMWを熟知したお店だ。ahttp://www.a-tack.net/index2.htm

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