【スペック】 全長×全幅×全高=3995×1720×1245mm/ホイールベース=2440mm/車重=1100kg/駆動方式=FR/2.0リッター直4DOHC16バルブ(166ps/6700rpm、19.3kgm/5000rpm))/価格=260万円(テスト車=同じ)

マツダ・ロードスターVS(FR/6AT)【試乗記】

もう、硬派ではない 2006.12.27 試乗記 マツダ・ロードスターVS(FR/6AT)
……260万円

ハードトップ仕様「RHT」が登場した今、「マツダ・ロードスター」のATモデルにはいかなる意義があるのか。初代の硬派イメージからは離れたが、雰囲気グルマとして新たな魅力を得たクルマとなっていた。

プレミアム感ならRHTを

ロードスターがオートマなんて……という気持ちを持ってしまう人は、きっと多いんじゃないか。実のところ自分にもそういう感覚があるわけで、オープン2シーターはマニュアルでなきゃ楽しめるはずがない、という思い込みはなかなか消し去ることができない。そして、ロードスターは初代ユーノスの質実なイメージが鮮烈だったから、どうしてもATを組み合わせるという発想が出てこないのだ。
しかし、今やメタルトップのモデルだって存在するのだから、そんな古くさいことを言っていては始まらないのだろう。

他の日本のオープン2シーターを見ると、「日産フェアレディZロードスター」はATモデルが主流だ。エンジンは3リッターで余裕たっぷりだし、スタイルも悠々たる風情なのだから、MTでせわしなく運転するのは面倒に思う人も多いだろう。
対して「ホンダS2000」は排気量を拡大してATにもマッチしそうなエンジンに換えてからも、MTのみのモデル構成である。こちらはユーザーが硬派イメージを保ち続けていて、ATを要望する声は少ないらしい。
マツダ・ロードスターは、3代目となってスポーツカーの存在感よりも、快適な雰囲気グルマの方向にシフトしたような気がする。

先代と比べると、エクステリアは陰影を抑え気味にして、いわゆる都会的な洗練を指向している。タンレザーのシートは見た目も華やかで、おしゃれオープンカーの資質は充分である。
そう思って油断していると、ドアミラーの収納ボタンが見つからずに困惑していたら実は手動だったりして、虚を突かれる。幌の開閉も手動だから、そのあたりにプレミアム感を求めたい人はRHT(リトラクタブルハードトップ)を選ぶのが賢明というものだろう。

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