第293回:緊急!久々クルマにカンケーないハナシ
マーガリンが毒だって説、知ってた?(小沢コージ)

2006.12.07 エッセイ

第293回:久々クルマにカンケーないハナシマーガリンが毒だって説、知ってた?

■『トランス型脂肪酸』の悪

先日、TVで報道されてたから言うわけじゃないけど、マーガリンってかなりの危険食品なんだそうな。オレの場合、海外通の友人から話を聞いた。

聞けば聞くほど、知るのが遅すぎるって感じの話で、既に2003年7月9日、米食品医薬品局(FDA)は、「マーガリンやスナック類などに含まれる『トランス型脂肪酸』をとり過ぎると健康を損なう恐れがある」として、食品メーカーに含有表示を義務づけてるらしい。で、先日さらにニューヨークの飲食店での完全使用禁止が決定したんで朝のニュースで流れたわけだ。

元をたどれば、利便性を追い求めたがゆえのオイルの固形化の手法なんだけど、その存在はタバコに近い。要は内外のマスコミの対応に温度差がありすぎるってことだ。どちらでも海外では“毒”なのに、日本では“放任”。今回、海外の動きをみて、ようやく、重い腰が動いたって感じだけど、いまだスーパーで普通に売られてます。実際、さっき事務所の下の店で見てきたからして。

しかし、今頃ナンデスカソレ! って感じよ。というか日本という国に絶句。だってオレ、今までいくつマーガリン食ったんだろう? 小さいブロックで10個、20個、30個ってそんなもんじゃない。1000個は食ってるでしょう。

なんせ小学校時代、「植物性だから健康にいい!」とか「バターよりマーガリン」とかCMでうたわれるままに食ってたんだから。忘れたけど、どれも○×乳業とか△□○とか、大手食品メーカーだった。っていうか学校給食にほぼ毎日出てたくらいだからさ。ホントは溶かしたバターのがうまいのになぁと思いつつ。

■マーガリン水素で走るクルマを作れば?

それがデンマーク、オランダでは発売禁止、ドイツでも規制され、多くの先進国では「毒物」として扱われてるとか。

トランス型脂肪酸はいわゆる液状の植物油に水素を化合させて、“固形化”させたものの一種。まさにマーガリンの一部だ。
そのほか、アイスクリーム、レトルトカレー、インスタントラーメン、特にフライドポテトへの含有量はハンパじゃなく、すべて心臓病、アレルギー、ガンとの密接なつながりが指摘されております。

確かにウチの兄貴は子供の頃、「ガムは歯にいい」というワケのわからない当時の俗説を受けて、虫歯だらけになったことがある。でも、だからといってオレは両親を責める気にはなれないし、当時その俗説を流布した側を完全有罪とする気にはなれない。

要するに自動車メーカーにおける不具合みたいになにかを開発、あるいは前進させようという時にやりたくないけど間違っちゃうことはあるとは思うのだ。

ただし、危険がわかった時のリコールはなにより大切だ。リコール事故が起こることの犯罪よりも、リコール要因を放置する犯罪の方がよほど悪質だとオレは思う。

ってなわけで日本の食品メーカー&厚生労働省、なにやってんのかね! 日本の大手23食品メーカーが会員の『日本マーガリン工業会』のホームページを見る限り、「もう世の中に出回り過ぎちゃってるからさ」と遠まわしに言い訳をしてるようにしか思えない。

こうなったらマーガリンを燃料に水素取り出して走る自動車作ってくれって感じだよね。大手食品メーカーさん!

(文=小沢コージ/2006年12月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』