【ダカール2007】第29回大会の概要発表、出走525台中、8700km先のゴールにたどり着けるのは……

2006.11.22 自動車ニュース

【ダカール2007】第29回大会の概要発表、出走525台中、8700km先のゴールにたどり着けるのは……

ダカール・ラリーの主催団体ASOは、2006年11月16日、パリ市内で2007年大会の概要とルートを発表した。
2007年1月6日、前回同様にポルトガルのリスボンをスタート。スペイン、モロッコ、モーリタニア、マリを通過し、1月21日セネガルの首都ダカールにゴールする。14カ所の競技区間、SS(=スペシャルステージ)5010kmを含む総走行距離は8696kmに及ぶ。

■勝負はモーリタニアでの4日間

2007年の第29回大会には、世界42カ国から、モト(ニ輪)250台、オート(四輪)187台、カミオン(競技トラック)88台の計525台がエントリー。GPS(衛星利用測位システム)の利用制限や最高速規制などは前回と同様で、レギュレーションに大きな変更はない。

注目のルートは、ポルトガルでの2つのSSを経て、スペインからアフリカへ移動。前回、三菱の増岡浩が溝に落下し、前転ニ回転という大クラッシュ&リタイアをきっした危険地帯が広がるモロッコで3日間走る。

そして、モーリタニアに入ってからが勝敗を大きく左右する。前大会で悲願の初優勝を達成した、元スキーW杯チャンピオンのリュック・アルファン(三菱)は、戦い方をこう読む。

「モーリタニアの4日間が最難関だ。キャメログラスや大きな岩、砂丘が多く、マシンを傷めるリスクが大きい」

「また、休息日前後はSSの距離も長く体力的にもかなりきつい。続くマラソンステージではアシスタンスがつかないため、マシンの状態が大切だ」

「それが終われば、あとはナビゲーションが重要になってくる。ミスコースしやすく、すぐタイムロスにつながるからね。また、木が多くてほかのマシンを抜きづらいから、勝負はその前につけたい」

■難易度さらにアップ、最終日はサーキット走行も

フォルクスワーゲンからBMWに移籍した唯一の女性優勝経験者、ユタ・クラインシュミットは、「昨年より砂丘がぐっと増えて難しくなったわ」と腕組みをするほど。前回の完走率は僅か40%以下だったが、難易度はさらにアップしたようだ。

また初めての試みとして、最終日前日に順位を確定してしまい、最終日の21日にはダカール恒例のゴール付近に500mの特設クローズド・サーキットを設置し、2台(バイクは4台)ずつ出走、という「ラックローズ・グランプリ」を開催するという。「エンターテイメント性があっていいね!」と、各ドライバーに好評で、グッドアイデアのようだ。

なお発表会会場には、パリダカ引退宣言を撤回した篠塚建次郎(日産)の姿も。「前大会は、上位争い、勝負するパリダカ参戦として最後だったんだ。走ることから引退したわけじゃない。これからはマシンやタイヤの開発を手がけていくよ」と、新たなパリダカ人生を強調した。

(文と写真=野口友莉(YUYU))


2連覇を狙う三菱のリュック・アルファン。


女性で唯一ダカールで総合優勝しているユタ・クラインシュミット。

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