「日産スカイライン」フルモデルチェンジで12代目へ

2006.11.20 自動車ニュース
 

「日産スカイライン」フルモデルチェンジで12代目へ

日産自動車は、「スカイライン」をフルモデルチェンジし、2006年11月20日に発売した。


日産自動車の志賀俊之COO(左)と、新型スカイラインのテレビCMに出演する、俳優の渡辺謙さん。「ドライバーだけでなく同乗者にもトキメキを伝えられるクルマです」とコメント。
 

■スポーティセダンとして磨きをかけた

2001年6月に発売した先代11代目から、国内専用モデルというポジションを捨て、直6ユニットを葬り、新プラットフォームでグローバルモデルへと大変身した「スカイライン」。

12代目もその流れを踏襲し、新世代を謳う「FR-Lプラットフォーム」の上に、自慢のV6エンジンを進化させた「VQ35HR/VQ25HR」を搭載、吸排気システムやサスペンションも一新するなどし、スポーティセダンとしてのキャラクターに磨きをかけたという。

伝統の4ドアセダンの新型は、月間目標販売台数を1000台とする。国内販売低迷で苦戦が伝えられる日産。スカイライン、というよりも、「インフィニティG35」としてのボリューム頼み、なのだろうか。


運転席のシート位置変更にあわせて、ステアリング位置とドアミラー角度が自動調整される仕組みが「Type SP」「Type P」で採用された。
 

■サスペンション形式も変更

ボディサイズは先代よりも幅広となり、全長×全幅×全高=4755×1770×1450-1465mmというディメンション。ホイールベースは変わらず2850mmとなる。

サスペンション形式は従来の4輪マルチリンク式から改められ、前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンクとされた。部品構造の合理化やアルミ高強度素材などを採用することにより、高剛性と軽量化を狙ったというものだ。
ダンパーには、滑らかな乗り心地が特徴と謳われる「デュアルフローパスショックアブソーバー」が用いられた。「フーガ」用をベースにチューニングし、ロール挙動を抑え、接地荷重変化を少なくしたのが特徴とされる。


テールランプは「スカイライン」のアイデンティティである「丸形四灯」となる。
 

■4輪操舵+可変ステアリングギア

さらなる技術的トピックは、3.5リッターのスポーティグレード(350GT Type SP、S)にオプションで装着できる、4輪アクティブステア(4WAS)。車速に応じて前輪および後輪の切れ角を制御するというものだ。

具体的には、低速で前輪の切れ角を大きくし、中速では後輪を同位相に操舵、高速では後輪を同位相にしながら前輪の切れ角を抑えるというもの。
これにより、車庫入れや街なかでの取り回しが容易になり、高速道路でのレーンチェンジでの安定性が向上する、と謳われる。
また同時に、車速に応じてステアリングの操舵力を変化させることで、リニアに車両の挙動を手に感じることができるという。

(参考記事:リリース間近、日産の先進技術を目のあたりにする(後編)



 

■ハイレスポンスの「VQ-HR」エンジンを2種

搭載されるエンジンは、2.5と3.5リッターの2種。先代から採用されたV6レイアウトではあるが、型式名には新たに「HR」(ハイレスポンス)が与えられた。
こちらは既報の通り、フリクションの低減やエンジンブロックの剛性向上などに注力し、従来型VQエンジンを基本寸法から見直すという大がかりな改良が施されたユニットである。採用された左右完全対称レイアウトの吸排気システムは、効率だけではなくサウンドにも影響を及ぼしているという。
2.5と3.5リッターはそれぞれ225ps/26.8kgm、315ps/36.5kgmというアウトプットとなる。

これに組み合わせられるのは、両エンジンともにマニュアルモード付き5段AT。「フーガ」同様に、シフトダウン時に回転をあわせる「シンクロレブコントロール」が採用された。

FRに加え、2.5リッターには4輪の駆動力配分を最適化する「アテーサE-TS」が備わる4WDも用意される。


トランク容量は430リッター(VDA法)を確保。
 

■価格は抑えめだが……

安全装備として、先行車との距離を測り衝突被害を軽減する「インテリジェントブレーキアシスト」、40km/h以下でも前走車との車間を測定し追従できる「インテリジェントクルーズコントロール」、緊急ブレーキ時に前席シートベルトを巻き取るプリクラッシュシートベルトなどを用意。さらに後退時の進路が見える「バックビューモニター」と、左前方の死角を表示する「サイドブラインドモニター」も装着可能だ。
しかし上記はすべてメーカーオプションとなり、全車標準装備なのは運転席・助手席SRSエアバッグぐらいである(VDCは250GTおよび250GT FOUR以外で標準)。

価格は279.3万円(250GT)から380.1万円(350GT TypeSP)までと抑えめだが、上記の安全装備や4WAS、カーウイングスナビゲーションシステム、BOSEサウンドシステムなどが加わると……。

なお、クーペバージョンは、2007年秋にフルモデルチェンジを予定しているという。

(webCG 本諏訪)

日産自動車「スカイライン」:
http://www2.nissan.co.jp/SKYLINE/
V36/0611/top.html

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