【SUPER GT 2006】第8戦オートポリス、Z&本山、待望の今季初優勝!

2006.10.16 自動車ニュース

【SUPER GT 2006】第8戦オートポリス、Z&本山、待望の今季初優勝!

「決勝では絶対に負けるわけにはいかない。ここで大きなポイントを取らないとあとがないし、最終戦に向けていいかたちがつくれないので、何が何でも勝つつもりで頑張ります」
予選で4番手に甘んじたNo.23 XANAVI NISMO Zの本山哲が、決勝でその言葉通りの働きを見せた――。

2006年10月15日、大分県・オートポリスでSUPER GT第8戦の決勝レースが行われ、No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生組)が序盤からトップを奪って優勝。常勝ドライバーの本山にして、今シーズン待ちに待った初の勝ち星をあげた。

2位にはNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)、3位にNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)が続いた。

一方、GT300クラスは、ポールポジションのNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)が、序盤から快進撃を披露。終盤も大きなリードをキープし、トップでチェッカードフラッグを受けた。

2位はNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也/井入宏之組)が入り、3位のNo.55 DHG ADVAN FORD GT(光貞秀俊/池田大祐組)は初めての表彰台に立つこととなった。

■NSX勢がフロントローを独占

前回のツインリンクもてぎで速さを見せたNSX勢が、オートポリスでも魅せた。
予選ではNo.23 Zの本山がトップタイムをマークしたが、スタート順位を決めるスーパーラップでは、No.18 NSXの小暮卓史が会心のアタックでトップタイムをマーク。さらにNo.8 ARTA NSXのラルフ・ファーマンが2番手に続き、No.23はセカンドローとなる3番手のタイムに甘んじた。

GT300では、No.2 紫電の加藤がスーパーラップで暴れるマシンと格闘しながらもトップタイムをマーク。2番手のNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rの黒澤琢弥に約0.6秒の差をつけた。3位にはNo.7 RX7の山野が続き、タイトル奪取に向けて好位置を確保した。

■No.23 Z、序盤からレースをリード

金曜の合同練習日から快晴が続いたオートポリス。決勝日も秋晴れに恵まれ、午後2時、汗ばむ陽気のなかで65周にわたるレースが幕を開けた。

ローリングラップを終え、レース開始とともに先導権を握ったのは、予選2番手のNo.8 NSX。これにNo.23 Z、No.100 NSXが続いた。ポールスタートのNo.18 NSXはエンジンがバラつき、ライバル達に先行することを許した。

ところがトップNo.8 NSXにも不運が訪れる。スタート直後、No.23 Zとの接触が原因と思われるマシンの損傷により、No.8 NSXにオレンジディスクが提示され、ピットでの修復を強いられたのだ。
これでNo.23がトップに浮上、レース折り返しを前にルーティンワークのピットインを行うまで首位の座を守った。

■トップ3台が緊迫した戦いへ

レースは30周前後に各車ピットインが始まり、目まぐるしく順位が入れかわったが、40周を過ぎるとほぼ全車作業を終え、改めて終盤に向けてのバトルが始まった。

なかでも見どころ多い展開を見せたのが、No.23 Zの本山、No.18 NSXの小暮、そしてNo.100 NSXの細川のトップ3台だった。
No.18 NSXが確実にトップNo.23 Zとの差を縮めて要所要所で詰め寄る勢い。だが決定打に欠け、逆転には至らない。

そうこうするうちに、前の2台に対し、やや遅れ気味だったNo.100 NSXが追いつき、この3台が縦一列での攻防戦を繰り広げた。
さらにGT300のマシンが混在し、これで一気に差が縮まったが、テクニカルコースのオートポリスは抜きどころが少なく、チャンス到来につながらない。

結果、No.23 Zが逃げ切って今季初優勝を果たすこととなった。一方で、No.18 NSXは終盤さらにエンジンの不調が足かせとなり、No.100 NSXが逆転に成功。2位でフィニッシュした。だがレース後、ピットインでの作業違反が判明。最終結果に30秒が加算され、3位に。これでNo.18 NSXが2位に返り咲いた。

なおGT300は、トップでステアリングを受け取ったNo.2 紫電の高橋が加藤の築いたマージンを有効に活かして独走して優勝。今季スーパーGTにデビューした紫電だけでなく、ふたりのドライバーにとってもうれしい初勝利となった。

2位は、終始トップを追い続けたNo.7 RX7。3位にはNo.55 FORD GTが続き、こちらもうれしい初表彰台に上がった。

■シーズン大詰め、栄冠は誰の手に?

No.100 NSXが思わぬ結果で3位に終わったものの、シリーズポイントでは前回に引き続いてトップの座を維持している。
だが、2番手にはNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/A・ロッテラー組)とNo.18 NSXの2台が7点差で追随している。

さらにディフェンディングチャンピオンのNo.1 ZENT セルモ SC(立川祐路/高木虎之介組)が8点差。以下、各1点差でライバルがひしめく状態となった。

最終戦が開催される富士スピードウェイはトヨタのお膝元。ストレートでの加速、スピードにモノを言わせるSC勢が躍進する可能性が高いと思われる。

またGT300は、今回すべてのセッションでポイント獲得に成功したNo.2 紫電がトップに浮上。5点差でNo.7 RX7がつけ、この2台によるタイトル争いが濃厚となった。

最終戦の決勝レースは11月5日に開催。富士スピードウェイで王者が決定する。

(文=島村元子)

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