「セルシオ」から「LS」へ、レクサスの真打「LS460」デビュー、770.0万円から

2006.09.19 自動車ニュース

「セルシオ」から「LS」へ、レクサスの真打「LS460」デビュー、770.0万円から

トヨタ自動車は、高級ブランド、レクサスのフラッグシップとなる新型「LS」を、2006年9月19日に発売した。
まずは4.6リッターV8搭載「LS460」を投入、5リッターV8+ハイブリッドシステム「LS600h」とロングバージョン「LS600hL」は、来春に導入を予定する。


「新型LSは、レクサスの価値をこれまでよりさらに一段上のものとする」と自信のコメントを残した、トヨタ自動車の渡辺捷昭社長。

■レクサス事業の柱

1989年にデビューしたトップ・オブ・トヨタ「セルシオ」から数えれば4代目、2005年夏に国内展開が始まったレクサスとしては初代となる新型「レクサスLS」。
既に年初のデトロイトショーで初公開、4月に国内初披露、8月に海外試乗会の記事公開と、頻繁にメディアに登場しており、新鮮さはやや薄れてしまったかもしれないが、これでようやく発売となる。

何しろ苦戦と騒がれている日本のレクサス事業の柱であり、世界的にも注目されるプレスティッジサルーンであるから、力が入っていないはずはない。
新開発のプラットフォームやエンジン、世界初を謳う8段AT、ハイブリッドモデルや初のロングホイールベースバージョンの追加投入など、話題には事欠かないモデルである。




「600h」「600hL」登場前までは「LS460」のみ、装備違いで計6車種を用意する。気になる価格だが、770.0万円から965.0万円まで。セルシオ時代には500万円台も存在したが、レクサス移行にともなうプライスアップは当然LSにもおよんでいる。

月の目標販売台数は1300台。我が国においては、まず従来からのセルシオ・オーナーには是が非でも乗り換えてもらい、その後BMWやメルセデス・ベンツといった舶来高級車の顧客にも触手を伸ばしたいところだろう。
「プレオーダーで1万台目前!?」と噂される新しいLS。市場の反応から目が離せない。


つなぎ目の無いサイドウインドウのモールディングも、こだわったディテールのひとつだという。

■新開発エンジン、8段AT

「『高級の本質』を追求」「“ときめき”と“やすらぎ”」というレクサスならではの価値観を具現したという新型LS。デザインは、「L-finesse(エル・フィネス)」というレクサス車に共通するコンセプトに基づき、矢尻をモチーフとした、シャープなコーナー処理の内側に流麗なアール処理を組み合わせたレクサス独自の表現という「アローヘッド」でまとめた。

ボディはセルシオからひとまわり拡大し、全長×全幅×全高=5030(+15)×1875(+45)×1465(−5)、ホイールベース=2970(+45)mm(カッコ内はセルシオ比)。新開発プラットフォームに、電子制御式エアサスペンション(減衰力を電子制御するダンパー「AVS」付き)を組み合わせた前後マルチリンク式サスペンション、ギア比可変ステアリング(VGRS)などを盛り込んだ。




エンジンは新しい4.6リッターV8 DOHC「1UR-FSE」型だ。シリンダー内噴射とポート噴射を併用した「D4-S」、吸気側に備わる電動連続可変バルブタイミング機構「VVT-iE」など最新技術を投入した心臓は、385ps/6400rpmのパワーと51.0kgm/4100rpmのトルクを発生。2トン前後の重量級ボディを引っ張る。もちろんFRだ。

「メルセデス・ベンツSクラス」が7段ATを出したなら、LSは8段で勝負。マニュアル操作が楽しめるというシーケンシャルシフトを備えた「8 Super ECT」で、加速性能と低燃費の両立を図った。
10・15モードの燃費は、ベーシックモデルで9.1km/リッター。全車「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」認定を取得、一部グレードを除き、「平成22年度燃費基準」「平成22年度燃費基準+10%」を達成、というエコ性能の持ち主だ。


一部グレードにオプション装備される「ドライバーモニター」。正面を向いていない状態で衝突危険があると判断した時、警報ブザー、ディスプレイ表示、さらに警報ブレーキでドライバーに危険を知らせる。

■“おもてなし”と究極のつくり込み

ハイテク装備では、パワー(駆動力)/ステアリング/ブレーキを統合制御し車両姿勢を安定させる「VDIM」(アクティブステアリング統合制御)をはじめ、前方の歩行者検知と操舵回避支援、後方車両への対応機能を持つ「プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)」、全車速域で追従走行する「レーダークルーズコントロール」、車線維持をアシストする「レーンキーピングアシスト」、駐車を助ける「インテリジェントパーキングアシスト(超音波センサー付き)」などを用意。

電動パーキングブレーキは、渋滞などで停車を繰り返すときにスイッチを入れれば、ペダルを踏まずとも停車状態をキープしてくれる「ブレーキホールド」付きだ。

「日本のこころが生んだ“おもてなし”と究極のつくり込み」と、老舗旅館のような謳い文句が掲げられるインテリア。フラッグシップセダンとしての高機能装備設定に加え、素材の質感・触感・風合いにまで配慮したという。




各種収納蓋の開閉スピードなど細部までこだわった日本的美意識の演出、本革シート、本木目+本革ステアリングホイール&シフトノブ(ステアリングヒーター付き)、アルカンターラ・ルーフなどの高級素材採用、四席独立温度調整オートエアコン、車内の酸素濃度低下を抑える世界初という酸素濃度コンディショナー(!)、音づくりにこだわったという19スピーカーの「マークレビンソン・リファレンスサラウンドサウンドシステム」などなど装備には枚挙に暇がない。

トヨタ独自のテレマティクスサービス「G-Link」は、万一事故が発生した場合、車両状態をモニターすることで事故発生直後の緊急車両の出動要請から急病や盗難への対応、メンテナンスまで、さまざまなサービスを提供するといわれるもの。新車登録日から3年間、無料で利用できる。

(webCG 有吉)


全グレード、トランクリッドにはイージークローザー機構が備わる。

【関連記事】
レクサスLS460(FR/8AT)【海外試乗記】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018505.html

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