ボルボの飲酒運転対策「マルチ・ロック・システム」とは

2006.09.15 自動車ニュース

ボルボの飲酒運転対策「マルチ・ロック・システム」とは

飲酒がらみの自動車事故が絶えない昨今、海の向こう、スウェーデンのボルボ・カー・コーポレーションから、「マルチ・ロック・システム」なる交通安全機能の開発コンセプトが紹介された。




シートベルトロックに取り付けられた酒気検知器と、車両のスピードを制限するイグニッションキーを搭載。エンジンを始動させるためには、シートベルトに備え付けの酒気検知器に息を吹き込んだ上でシートベルトを締めなくてはならず、酒気検知器がマイナスの値を知らせた場合のみエンジンがかかる仕組みだ。

さらにイグニッションキーで一定のスピード(90km/hなど)に最高速度制限を設定でき、スピード出し過ぎを防ぐことも可能。これらが組み合わさり、「マルチ・ロック・システム」ができあがる。

ボルボ・セーフティ・センターのイングリッド・スコグスモ所長が、こう背景を説明した。
「大怪我や死に至る自動車事故の多くは、飲酒運転によって引き起こされています。欧州委員会(EU)によれば、ヨーロッパでは毎年約1万人がアルコール関連の事故で命を落としています。また自動車事故の多くは、ドライバー、同乗者ともにシートベルト未着用のため、重大な怪我につながっています」

「こうしたことから、ボルボは酒気検知器付きのシートベルトロックの開発に取り組んでおり、マルチ・ロック技術を活用してこのような事故を防止することが目標です」

また速度制限キーにより、「運転の未熟な子供に自分のクルマを運転させる親は安心して鍵を渡せるようになるでしょう」とも付け加えた。

なお同システムは、現時点ではあくまで開発コンセプトにとどまっており、将来的に実際に市販車に搭載されるものとは仕様も名称も異なる見込みという。

(webCG 有吉)

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