【カーナビ/オーディオ】欧米で人気の簡易カーナビ「PND」、日本でも密かに浸透中

2006.09.07 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】欧米で人気の簡易カーナビ「PND」、日本でも密かに浸透中

ヨーロッパでは、簡易型携帯カーナビ「PND」(パーソナル・ナビゲーション・ドライブ)が大人気というが、日本でもいくつか同類のものが出てきた。最新機を試用して思ったこととは……カーナビの“達人”石田功に聞いてみた。

■SDメモリーカードに全国地図

──なんですか?それ。新種のゲーム機?

なにをおっしゃる。以前、『webCG』でも紹介してたじゃないですか。欧米で大人気のPNDってヤツですよ。
国内でも「迷ワン」や「ポンタス」「Mio」など、数モデルがネット販売を中心に出回っていますが、これは「グランマップ・ナビ」の最新機種「XNAV4300P」(5万6800円)というモデルです。

──SDメモリーカードを使っているんですか?

ええ、512MBのSDメモリーカードに全国の地図や検索データ、プログラムが収録されています。
モニターは4.3インチワイド液晶で、タッチパネル・コントロール式。幅144×高さ87×厚さ35mmのサイズで、重さは270gしかありません。
電源はシガーライターから取れるし、ACアダプターも別売りで用意。また、リチウムイオン充電池を内蔵しているので、歩行ナビとしても使えます。
あと、圧縮音源(MP3/WMA/WAVほか)や動画(MPEG1/WMVほか)、静止画(JPEG/BMP)を記録したSDメモリーカードに差し替えればこれらの再生もできるし、ゲームも組み込まれています。

■ナビゲーション機能

──ナビ機能はどうなんですか? ちゃんと道案内する?

そりゃ、しますよ。音声案内はなんと日本語、英語、中国語の3カ国語! スピーカーはモニターの裏側に搭載されています。
ルート探索は最短時間/最短距離/幹線道優先/有料回避の4パターンの条件設定ができるし、道を外れるとオートリルートもします。
ルート走行中は道路名や曲がる方向、交差点までの距離、目的地までの距離を表示するなど、インフォメーションはなかなか充実していますよ。
地図スケールは、25/50/100/250mスケールの4段階。交差点拡大もしますが、サブウインドウに交差点拡大を表示するのではなく、全画面が25メートルスケールに切り替わるパターン。つまりオートスケールチェンジですね。
あと、ヘディングアップ機能もあるし、地図の3D表示もできる。それに、オービス地点には「!」マークが表示されているのもありがたいですね。

■気になる性能は?

──検索機能は?

目的地検索は住所、駅名、登録地点の3パターン。駅はピンポイントで検索できますが、住所検索は○丁目○番地まで。○号までのピンポイント検索はできません。
あと周辺検索もできます。検索できる施設は役所/公共施設/学校/病院/銀行/会社/工場/ホテル/観光/美・博物館/ショップ/コンビニ/飲食店/娯楽施設/駐車場/ガソリン/駅・空港の17項目。目的地/出発地/経由地/現在地を中心とした周辺検索が可能で、検索範囲を100mから30kmまで切り替えられる機能もあります。

──で、どうなんです? 性能は。とくに測位。

ジャイロも車速センサーもなく、GPSのみで測位するわけですから、測位性能は推して知るべし。90年代のCD-ROMナビを思い出すと申しましょうか……。最新鋭のHDDナビのような性能を望んじゃいけません。価格も価格ですし。
道が密な都内などで、道が1〜2本ずれるのはしようがないし、高層ビル街はマルチパスの影響をけっこう受けるみたいです。高速の高架下なんかは意外にがんばって測位していましたね。でも、こんなもんだと思って使えば、十分役に立ちますよ。
ま、大都市で使うには心許ない感じですが、道路が粗で上空が開けた郊外なら十分に使えます。以前、「迷ワンナビ」を借りて九州を走ったことがあるんですが、問題なく目的地に辿りつけましたから。
日本では一部でPNDを「トイナビ」と呼んだりもするんですが、このネーミングがふさわしい感じです。おもちゃと思えば、性能も許せる(笑)。

■国内での普及は?

──今後、国内でも欧米みたいに普及しますかねぇ。

日本は世界一カーナビが進化している国です。また、純正カーナビの装着率がどんどん高まっているし、レンタカーにもカーナビが標準装備されています。しかも来春には3G携帯電話へのGPS搭載が標準化されて、歩行ナビには携帯電話が使えますから、欧米のように大人気というわけにはいかないでしょうね。
でもね、取り外しが簡単だから、複数のクルマで使い回しできる、外して隠しておけば盗難の心配もないなど、いい面もあります。
あと、望みたいのはパソコンと連動して地図を自在にカスタマイズできないかなぁということと、海外の地図を自在に手にいれられないかなぁということ。海外でレンタカーを借りてドライブするとき、事前に行き先を決めてメモリーしたり、日本語で案内したりできれば、安心ですよね。

(文と写真=石田 功)

Grand Map Navi:
http://www.grandmap.jp/
迷WAN:
http://www.broadzone.jp/NAVIGATION_SYSTEM/
Mio:
http://www.mio-tech.jp/
PONTUS:
http://www.pontus.jp/


裏側に可倒式のGPSアンテナを搭載する。


吸盤式のスタンドを付属しているが、改正道交法により実装着には別のスタンドを用意する必要がある。


ナビデータはSDメモリーカードに収録する。


USB1.1ポートを装備。


ナビメニューはこんな感じ。


目的地検索は住所、駅、地点の3つと周辺検索の4通り。


住所検索は番地まで。


高速道路の高架下でも意外に測位状態は良好だった。


交差点拡大は25mスケールにオートズームする方式。


バッテリー内蔵だから歩行ナビもできる。


こちらは「迷WANミニ BZN-100」(4万9800円)


迷WANにはレーン案内も登場。


交差点拡大は迷WANのほうが親切。

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