仰天、無条件で新車の返品OK! クライスラーのビックリ商法

2006.08.30 自動車ニュース

仰天、無条件で新車の返品OK! クライスラーのビックリ商法

アメリカの自動車業界の年度区切りは毎年9月。つまり、2006年9月から2007年モデルが登場する。米ビッグ3はこの時期になると、在庫の一掃処分として大幅な値下げ販売競争を繰り広げている。

ダイムラー・クライスラー社は「Employee Pricing Plus」と銘打ち、従業員割引以上の特典をユーザーに提供する作戦に出た。金利0%ローンや、3000ドルキャッシュバック(定価から一律値引き)、1000ドルボーナス(さらに値引き)など、魅力的な内容が並ぶ。

さらに驚きは、「30-DAY RETURN PROGRAM」。購入から30日以内であれば自由に返品できるというもので、「やっぱりこれ、気に入らない」とか「やっぱり他のクルマを買いたい」とか、ユーザーの一方的なワガママを大歓迎するという、破格の計らいだ。
返品の条件として「グッド・コンディションで」との明記はあるが、正確な走行距離までの指定はない。ただ、購入にかかる諸費用の一部は返却されない。

実はアメリカ、“返品大国”なのである。大手スーパーではいつも、返品カウンターに長い列ができる。
返品理由のほとんどは「やっぱり、気に入らないから」。梱包箱をグシャグシャに開封したオモチャ、値札がなく(1度や2度は着用して外出したとも思われる)洋服、ジュースや野菜などの食料品などなど、アメリカ人は何でも返品する。各店には「リターンポリシー(返却条件)」の大きな看板で提示されているが、基本的にレシートがあれば返品はOKであることが多い。

こうした消費大国アメリカの行き過ぎた返品行動を、ダイムラークライスラーは逆手にとってPR活動に利用しているようだ。

(文=桃田健史(IPN)/写真=ダイムラー・クライスラー)

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