イタリアの高速道路、最高速引き下げへ、その目的は……

2006.08.24 自動車ニュース

イタリアの高速道路、最高速引き下げへ、その目的は……

イタリアのアレッサンドロ・ビアンキ運輸大臣は、2006年8月18日、アウトストラーデ(自動車道)の最高速度を、現行の130km/hから120km/hに引き下げることを検討していると明かした。今年中の施行を目標にしている。

同時に、運転中の携帯電話使用に対する従来より厳しい取り締まり、および初心者に対する各種制限も検討の対象としている。
さらに、トラックを中心に運転士自らが最高速を設定するスピードリミッターの導入促進や、300km/h以上で走行したドライバーの免許永久取り消しも考えるという。

これらのアイディアは、2010年までに交通事故死者数半減を掲げたEU目標を達成するためのもの。ちなみに、イタリアの2003年の交通事故死者数は、6015人だった。

制限速度引き下げ案に対して、前任の運輸大臣は、「スピードは、死亡事故原因の中心ではない」と批判的である。
参考までに、この前大臣は在任中、交通と物流円滑化のため、制限速度を150〜160km/hまで引き上げることを提唱したことがある。

たしかにイタリアのアウトストラーデは、北部ボローニャ−パドヴァ線のように、設計上150km/hまで引き上げても安全と思われる快適な路線もある。
いっぽうで、『太陽の道』ボローニャ−フィレンツェ間のように、山岳地のうえ1950年代の設計で、もはや設定された制限速度でも危険な事故多発区間も存在する。

速度引き下げは路線や時間帯により弾力的に適用されると発表されているが、利用者としては、よりきめ細やかな設定を望みたいところだ。

(文と写真=大矢アキオ-Akio Lorenzo OYA)

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