「日産との結束を強める」「新型でトゥインゴ再投入」――ルノー・ジャポンCOOインタビュー

2006.08.10 自動車ニュース

「日産との結束を強める」「新型でトゥインゴ再投入」――ルノー・ジャポンCOOインタビュー

ルノー・ジャポンは、2006年春、ルノーの日本法人という従来の立場を離れ、日産グループの一員(厳密には日産トレーディングの一部門)に組み込まれた。
COOに就任した、ルノー・ジャポンでは初の日本人トップでもある徳山公信氏に、今回の体制変更の意味、今後の目標などを聞いた。

なぜ日産に業務を移管することになったのか。

「2000年にルノー・ジャポンが設立されて5年が経過し、販売台数は年間3500台、販売拠点は75店舗と、一応の基礎ができた。そこでさらなる成長を目指し、ブランドイメージを定着させるために、日本市場に精通している日産との結束を強めることにした。この方針はルノー・日産グループの経営会議で決定した」

最初に発表があったとき、ルノーが日本から撤退するのではないかと不安を抱いた人もいたようだが。

「日産トレーディングへ業務を移管するということのみを発表し、細かい説明を行わなかったことで、誤解を招いたことは否めない。現実は、従来以上に積極的にルノーを売るために、日産のノウハウを生かすことにしたという言い方が正しい。ルノー・日産グループでは強い方が弱い方を助ける方針になっている。欧州でルノーが日産を助けているように、日本では日産がルノーを助けていく」

具体的にはなにがどう変わっていくのだろうか。

「フランスのクルマ、生活を彩るクルマであることを前面に押し出していきたい。それをアピールすべく新しいスローガン『あなたに素敵と快適を。Myフレンチスタイル・ルノー』も作った。ターゲットとしては、とくに女性へのアピールを強めていきたい。インターネットも重視し、オンラインショッピングのサイトなどで積極的にアピールをしていく」

今後は日産との関係がさらに密接になっていくのか。

「物流などの分野では、従来から協力関係にあった。今後はサービスやパーツの分野でも日産とのシステムの一元化を進めていきたい。しかし販売店については逆で、ブランドイメージを明確にするという観点から、日産車との併売ではない、専売店を増やしていく」

当面の目標は。

「2009年までに販売台数5000台、ネットワーク90店舗を目指す。そのために、現在は販売を中止しているトゥインゴを新型への移行を機に再投入するなど、ラインナップの拡充も積極的に図っていきたい。今年後半は、新型ルーテシア・ルノースポール、メガーヌのマイナーチェンジが目玉になる」

徳山COOは1978年に日産に入社したが、日本で仕事をしていたのはわずか5年あまり。残りは北米、欧州、中東などで日産車のマーケティングやセールスに携わってきた。海外で日産車を売ってきた人間が、今度は日本でフランス車を売る。その手腕に注目していきたい。

(インタビューと文=森口将之)


現在、ルノーの日本におけるエントリーカー「ルーテシア」


主力車種ともいうべき「メガーヌ」


日本からいなくなって久しい小さなルノー「トゥインゴ」(現行型)。新型になるのを機に、再びわが国にやってくるか。

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