「エンジンの置き方は、縦と横でどう違う?」

2006.08.05 クルマ生活Q&A エンジン

「エンジンの置き方は、縦と横でどう違う?」

縦置きエンジン、横置きエンジンという言葉をよく耳にします。縦置きするのと横置きするのでは、クルマの性能に違いは見られるのでしょうか。それ以外にも、メリットや必要性というものがありましたら教えていただきたいです。(新潟県RHさん)

お答えします。まずエンジンの置き方は、駆動方式に密接な関わりがあります。一般的に縦置きはFR(フロントエンジン・リアドライブ)、横置きはFF(フロントエンジン・フロントドライブ)が多くなります。これをふまえて説明したいと思います。

縦置きエンジンは、一般的に前後の重量バランスを理想的な配分(50:50)にしやすいレイアウトといえます。縦置きに多いFR車では、動力伝達装置(トランスミッション・プロペラシャフト・ディファレンシャル)を後方においやることができるためです。これにより、ハンドリングだけでなく、乗り心地にも好影響を及ぼします。
さらにエンジンルームが広く使えるため、足まわりなどの設計の自由度が高まることも見逃せないところです。

一方横置きエンジンはFFが主流です。通常はエンジンとトランスミッションが一体となっており、フロントセクションに荷重が偏ります。そのため、前後重量配分がアンバランスになり、ハンドリングがFRほどニュートラルではありません。
しかしメリットも多くあります。一つは動力伝達装置が前方にあるため、車内空間の静粛性が高まり、進入する振動も少なくすることができます。
また生産ラインでは、エンジンから伝達系統までが一つのユニットになっているので、生産効率が良くなり、コストが抑えられるという美点も持っています。大衆車にFFが多くなったのは、自然のなりゆきなんですね。

もちろん縦置きすべてがFRではないですし、横置きが全部FFではありませんが、これらはレアなケースといえましょう。