【F1 2006】第12戦ドイツGP、フェラーリ独走で1-2フィニッシュ、ルノー夏のピンチ!

2006.07.31 自動車ニュース

【F1 2006】第12戦ドイツGP、フェラーリ独走で1-2フィニッシュ、ルノー夏のピンチ!

F1世界選手権第12戦ドイツGP決勝が、2006年7月30日、ドイツのホッケンハイム・リンク(4.574km)を67周して行われた。

気温30度以上、真夏のドイツでフェラーリ&ブリヂストンがダントツの速さを披露。ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)が第10戦アメリカGPから3連勝を飾った。

シューマッハー最大のライバル、チャンピオンシップリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)がいいところなく5位に終わったことで、両者のポイント差は一気に11点まで縮まった。残り6戦、シューマッハーは、一度失った自力でのタイトル獲得の可能性を再び手にした。

2位にフェリッペ・マッサが入ったことで、フェラーリは今年2度目の1-2フィニッシュを達成。8度目のタイトルに挑むシューマッハーにとっても最良の結果となった。
3位はポールシッターのキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)だった。

以下、表彰台の可能性もあったジェンソン・バトン(ホンダ)が4位、終盤マーク・ウェバーのリタイアによりポジションアップに成功したアロンソが5位、チームメイト同様苦戦したジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)6位、エンジン交換により20番グリッドからスタートしたヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)が7位、そしてクリスチャン・クリエン(レッドブル・フェラーリ)が8位で最後の1点を獲得した。

このレースで待望のニューマシン「SA06」をデビューさせたスーパーアグリ・ホンダは、佐藤琢磨がライバルを抑え好走するもリタイア。9人目の日本人ドライバーとして初戦を迎えた山本左近は、時として佐藤を上回るタイムを記録したが、練習走行でマシンをクラッシュさせ、決勝ではマシンがいうことを聞かず、早々にコクピットを降りた。

■足元が揺らぐチャンピオン

気温33度、路面温度50度。酷暑のホッケンハイムで独走劇を繰り広げたのは、、涼しげなブルーのルノー&ミシュランではなく、燃え上がるような紅いフェラーリ&ブリヂストンだった。

予選でこそライコネンにポールポジションを奪われたが、シューマッハー2位、マッサ3位とフェラーリが手堅くグリッド上位をキープ。フェラーリは、1台でもアロンソ&ルノーを遠ざけたいがゆえ、(燃料少なめでアタックしたとはいえ)マクラーレンの復活は“歓迎”だった。

7番グリッドと大きく出遅れたアロンソは、好スタートで2台をパスしたものの、混乱に巻き込まれポジションを落とし6位を走行。とにかくペースがあがらないルノーと対照的に、フェラーリの2台はハイスピードで周回を重ね、トップのライコネンが給油のため早々に目の前からいなくなると、あっという間に後続とのギャップを広げ、姿を消してしまった。

暑い路面に、ミシュランタイヤがうまく働いてくれないルノー。特にトラクションがかかるリアタイヤが足を引っ張っているようで、残り5周という時点ではコースをはみ出しあわやリタイア、という事態にも見舞われた。

シューマッハー3連勝、2位にチームメイトのマッサ、アロンソは遠く離れ5位ゴール。これでポイント100点となったアロンソに、シューマッハーが89点で迫った。

第8戦イギリスGPで自力でのタイトル獲得が難しくなったシューマッハーだったが、これにより、残り6戦で全勝(プラス60点)すれば、アロンソが2位(プラス48点)を連取してもチャンピオンになれるようになった。
37歳、8度目のタイトル獲得を狙うシューマッハー。これからハンガリー(8月6日)、トルコ(8月27日)と、フェラーリ&ブリヂストン向けサーキットが続いていく。

いっぽう、第9戦カナダGPまで、圧勝、連勝でチャンピオン街道まっしぐらだったアロンソだったが、その優位性が、足元から揺らいでいる。フェラーリの快進撃を止められるのか?

(webCG 有吉)


コンストラクターズチャンピオンシップでは、1位ルノーに対し、2位フェラーリが10点差で迫っている。
なおブリヂストンタイヤは、F1参戦165戦目にして100勝目を達成した。このうち半分以上の56勝はミハエル・シューマッハーによるものというのがスゴイ。シューマッハーにとっては自身89回の勝利のうち、約63%をBSで勝っていることになる。(写真=Ferrari)


このGP前、サスペンションの“マス・ダンパー”が禁止となったことで、同技術を得意としたルノーに視線が集まったが、サスペンションに加えタイヤにも問題があったようだ。フェルナンド・アロンソ(写真2台目)、苦しい週末で5位入賞、4点を追加。ポイントリーダーに何とか踏みとどまっているが……。(写真=Renault)


エンジン交換により20番グリッドからスタートしたヤルノ・トゥルーリ(写真手前)のトヨタ。終盤、タンデム走行するルノー勢を攻め落とすことはできなかったが、7位入賞を果たした。なおこの週末、トゥルーリの来季以降トヨタ残留が発表された。
いっぽう、ラルフ・シューマッハー(写真奥)は、8番グリッドからスタート、1周目にデイヴィッド・クルタードと接触、ピットレーンでのスピード違反によるペナルティなどにより、得点圏外の9位でゴールした。(写真=Toyota)


12戦目にしてようやく暫定マシンを卒業できたスーパーアグリ。「SA06」を駆り、佐藤琢磨(写真)は、当面のライバル、ミッドランドと接戦を繰り広げ、予選17位から15番手まで順位を上げたが、38周目にギアボックスの油圧系トラブルにより緊急ピットイン、リタイアした。(写真=Honda)


ドイツでGPデビューしたスーパーアグリの山本左近。フリー走行でマシンを壊してしまい、予選はTカー(旧型)で出走し21位通過。決勝では、修復された「SA06」でピットからスタートしたが、ペースがあがらず、ドライブシャフトのトラブルによりそのままリタイアした。(写真=Honda)

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