【カーナビ/オーディオ】“簡易カーナビ”「PND」、ヨーロッパでブレイク中!

2006.07.11 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】“簡易カーナビ”「PND」、ヨーロッパでブレイク中!

ところ変われば品変わる。我が国では、DVDやらHDDやらiPodやら大型モニターやら、至れり尽くせりの豪華カーナビが主流だが、ヨーロッパでは違うベクトルに進んでいるらしい。
簡易カーナビこと「PND」とは、いったいどんなものか? イタリア在住、大矢アキオのリポート。

■フロントガラスに吸盤でペタン

イタリアはヴァカンツァ=ヴァカンスの季節が始まった。毎年、旅先で使うビーチパラソルやマット、保冷箱が飛ぶように売れる。
今年は、もうひとつ売れている商品がある。ずばり、カーナビだ。


3月のジュネーブ・ショーで、トムトムは入口付近の一等地にブースを設営していた。

ただし、日本のものとちょっと違う。「PND」(パーソナル・ナビゲーション・ドライブ)といわれる簡易カーナビなのである。
パーム型のモバイルナビを自動車用に特化し、使い勝手を良くしたものというとらえ方もできる。

取り付けは簡単で、プロに依頼する必要はない。フロントガラスに吸盤でペタンと取り付け、電源をライターに差し込む、いわゆるプラグオン・プレイだからである。

価格は、地図のカバーエリアによって、1国のみだと日本円換算で3〜5万円台、メモリーカード併用で1国+全欧州の主要道路用が7万円台、欧州主要国全域が9万円台というのが相場だ。


これがソニーの「nav-u 70T」。FM波による交通情報チャンネルにも対応している。

■ダントツのシェアはオランダの「トムトム社」

数あるメーカーのなかでも人気なのが、オランダのトムトム社による「トムトムゴー」である。スタイリッシュな製品デザインと簡単な操作をアピールしたのが功を奏し、欧州で56%(2004年)という圧倒的なマーケットシェアを誇っている。つまりヨーロッパのPNDの2台に1台以上が、トムトムなのである。

トムトムゴーの音声ガイダンスは日本語(音声のみ・表示は英語)も装備していて、それも選択画面は日本語なら「Kiyoshi」という男、イタリア語なら「Chiara」という女のシルエットを選ぶという洒落っ気つきだ。

今春発売された最高機種の「910」がこれまたすごい。欧州主要国だけでなく、なんとアメリカ合衆国・カナダの地図までカバーしているのだ。


「nav-u」の広告が貼られたタクシー。PNDに賭けるソニーの気合はなかなかだ。

■欧州で人気商品に

2年ほど前にPNDが話題になり始めた当初、ボクは日本のようなAV志向ハイグレード・ナビやメーカー純正ナビに発展する前夜の商品という認識でいた。数年後には、イタリアの山田優(?)が、日本のようなゴージャスなカーナビを宣伝しているに違いないと、思ったのだ。

DVDができる前のレーザーディスクや、はたまた70〜80年代に一瞬存在した幻の巨大カセットテープ「Lカセット」同様、企業展示館モノのカルトな語り草となるのでは、と踏んでいたのである。

ところがどうだ。欧州におけるポータブル・ナビ(PDA型を含む)の出荷台数は、昨2005年の380万台に対し、今年は700万台に達するといわれている。簡単な操作が話題を呼び、電気店では、日頃カーナビにあまり関心なさそうな女性やお年寄りまで、トムトムの箱を持ってレジに並んでいる。

現在発売中の『カーナビ&オーディオの達人 2006 夏号』では、このPNDという新しいスタイルのカーナビを考察するため、果敢にも欧州市場に切り込んで行ったソニー製「nav-u」とともに1800kmの旅をした。
PNDがヨーロッパでウケる理由は? 実際の使い勝手は? ぜひ本誌をお読みいただきたい。

(文と写真=大矢アキオ-Akio Lorenzo OYA)

『カーナビ&オーディオの達人 2006 夏号』
http://www.nigensha.co.jp/auto/bk_info.html?1111&INF=788

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