トヨタ、ニッサン、ホンダが協力、新ジュニア・フォーミュラ誕生!

2006.07.08 自動車ニュース

トヨタ、ニッサン、ホンダが協力、新ジュニア・フォーミュラ誕生!

2006年7月8日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第4戦が開催される鈴鹿サーキットで、新たなカテゴリーレースが開幕する。その名も「フォーミュラチャレンジ・ジャパン」(FCJ)。開催に先立ち、7日には記者会見が行われた。

■画期的な3社共同支援

FCJの運営を担当するのは、フォーミュラ・ニッポンを手がける(株)日本レースプロモーション(JRP)。記者会見には、JRPの中嶋悟会長をはじめ首脳陣が顔を揃え、新カテゴリー誕生の経緯、開催主旨などについて説明を行った。

FCJ最大の話題は、なんといってもトヨタ、ニッサン、ホンダといった日本を代表する三大メーカーがバックアップするということ。
フォーミュラレース内の位置づけとしてはF3の下、いわゆるジュニア・フォーミュラになるわけだが、これまで各メーカーでは独自のカテゴリーを設けてきた経緯がある。この3社が共同支援を行うことそのものが画期的であり、これから世界を目指す意志の強い若手ドライバーにとっては、実に頼もしいバックアップを得るチャンスが到来したともいえる。

「FCJはそれぞれのメーカーの協力を得てできたレースです。このカテゴリーでは、有能な日本人の若手ドライバーを育成することを目標としています」と中嶋会長。JRPとしても、世界レベルで活躍できる若手ドライバーの発掘によって、日本のモータースポーツの裾野を広げ、かつ将来を支える人材の育成を目指している。

具体的には、ドライバー育成の観点から使用するマシンはイコールコンディションを保持するものとされ、専任のガレージがメンテナンスを担当。キャリア豊富な先輩ドライバーがアドバイザーを務め、メンタル面やフィジカル面でのサポートは専属のトレーナーがつく。またステップアップの道を設け、F3やGTなどのカテゴリーへ各メーカーがスカラシップ支援を行う予定だ。

なおマシンだが、欧州やアジアで開催されるミドル・フォーミュラレースで使用されているフォーミュラ・ルノーの2リッタークラスマシンをベースに、空力面での変更を加え、FCJ専用としたもの。この「FC106」に搭載されるエンジンも、ベースエンジンをモディファイしたものだ。

初開催の今シーズンは、鈴鹿、富士、もてぎの3サーキットで5大会10レースが行われる予定だが、開幕戦の鈴鹿には27台がエントリーした。

2005年、アジアンフォーミュラルノーに参戦していたという田中良平選手は、「マシン自体、昨年乗っていたものとほとんど同じなのですが、タイヤのグリップレベルが違うのでマシンのコントロールに戸惑っています」とその印象を語る。
加えて、アジアンでは可能だったセッティングの変更も、イコールコンディションを売りものとするFCJでは、今のところブレーキバランスのみセッティング変更が可能という厳しさだ。

ここ数年は参加台数が芳しくなかった国内のステップアップカテゴリーだが、FCJの誕生で、世界へのルートをより明確にすることができるようになるのだろうか。これからの発展に期待がかかる。

(文と写真=島村元子)

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