【カーナビ&オーディオ】第1回:カーオーディオの祭典「MES」探訪記 〜今年も最新モデルが勢揃い〜

2006.06.24 自動車ニュース

【カーナビ&オーディオ】第1回:カーオーディオの祭典「MES」探訪記 〜今年も最新モデルが勢揃い〜

2006年6月17日〜18日に行なわれた恒例のイベント「MES(モービル・エレクトロニクス・ショー)」は今年も多くのカーオーディオファンを楽しませてくれた。今日から3回にわたって、どんなところが見どころだったか、黛 健司氏がリポートする。

■専門誌が協力して立ち上げた異例のショー

今年も6月17日〜18日の2日間、千葉の幕張メッセにおいて「MES 2006」が開催された。MESの第1回は2000年の開催だから、今年で7年目を迎えることになる。このショーを立ち上げた創設メンバーの一人として、いささかの感慨を憶えずにはいられない。
意外に思われるかもしれないが、当時、全国規模のカーオーディオのみを対象にしたショーやイベントは皆無だった。モーターショーやオートサロンなどにカーオーディオメーカーやショップが出展することはあっても、それらはあくまで自動車ショーであり、カスタムカーのためのショーだった。

この事態を憂えたカーオーディオ専門誌の編集長数名が世話人となって実行委員会を組織し、ハイファイ・カーオーディオのデモカーをじっくり試聴できるイベントとして開催したのがMESなのだ。参加対象もメーカー、輸入商社のみならず、日本全国のカーオーディオショップも誘致。最先端カーオーディオの成果をすべて聴けるというよき伝統は今日まで続いている。MESが支持された大きな理由が、この出展社の幅の広さと、すべての展示車両を実際に試聴できるというショーの特質にあるだろう。

今年はメーカー、輸入代理店が19社、ショップが28店舗(デモカーは37台)を集めて開催された。パイオニアやアルパイン、クラリオンなどの大メーカーから、ソニックデザインやビーウィズといったマニアしか知らない個性派まで、カーオーディオに興味がある人なら一度は聴いてみたいと思うブランドのデモカーが勢揃いしたほか、新潟、金沢から大阪、岡山、小倉まで、全国津々浦々の有名ショップが精魂傾けて製作した車両も展示・試聴に供された。

今年は例年にも増して「見せるためのクルマ」ではなく「聴くためのクルマ」が充実していたことが印象に残った。特に人気が高かったのがビーウィズが出展したBMW320iとプジョー307SW。ともに今年2月に発表されてから話題沸騰中のモノラル・パワーアンプ「アキュレートA-110S」を搭載しているとあって、そのサウンドを確認しようという熱心なユーザーが多かった。
土曜日の早い時間に日曜日分の試聴枠までがほとんど埋まってしまい、メーカーは嬉しい悲鳴をあげていた。予約を取らないブースでは順番待ちの行列ができていたが、カロッツェリアやラックスマンなどの人気デモカーでは30分以上の待ち時間はザラ。「お目当てのクルマが全部聴けない」とやきもきした人も多かったようだ。

■新製品の発表の場としても重要な役割を

人気があったのはこれらのブースだけではない。業界関係者のほとんどが集まるというショーの性格もあって、例年ここを新製品発表の場とするメーカーや輸入代理店も多い。ユーザーにとっては、日頃接する機会のないメーカー担当者から直接商品説明が聞けるチャンスとあって、試聴しながら熱心に質問する姿も多く見かけた。

筆者が興味を持った新製品をいくつかご紹介しよう。ソニックデザインが発表したA4判サイズの小型サブウーファーはヒットしそうだ。シート下にも設置可能な薄型サイズで、ユニットに77mm口径(!)を2本使った特殊バスレフ型。すでに発売されている同社のトレードインボックスの低域増強はもちろんのこと、ハイクォリティ・サブウーファーとして、様々なシステムに組み合わせが可能だろう。

ラックスマンはデジタル方式の新型パワーアンプ2機種をデビューさせた。2チャンネル機と4チャンネル機で、フルエンシーデジタル方式も注目だが、音楽の平均律音階に則った440Hzを中心に100段階の周波数を設定できるクロスオーバー機能も興味深い。ホームオーディオ80年の歴史を誇る老舗は、近年、最新技術をまずカーオーディオ機器に投入し、熟成を図ったうえでホーム用にも転用する傾向にあるので、近い将来、ラックスマンのホーム用デジタルアンプがデビューするのは間違いなさそうだ。
各社のブースも模様やショップデモカーについては明日ご報告しよう。(つづく)

(リポート=黛健司/写真提供=MES実行委員会)

・第2回:カーオーディオの祭典「MES」探訪記 〜クルマの中でも良質な音を!
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000018305.html
・第3回:カーオーディオの祭典「MES」探訪記 〜印象に残ったデモカー
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000018309.html


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国産ハイエンドブランド、ビーウィズのデモカー、BMW320i(左)とプジョー307SW(右)。共にメモリープレーヤーMM-1と最新アンプ「Accurate A-110S」の組み合わせで、スピーカーは「Confidence」の2ウェイ+サブウーファー。

国産ハイエンドブランド、ビーウィズのデモカー、BMW320i(左)とプジョー307SW(右)。共にメモリープレーヤーMM-1と最新アンプ「Accurate A-110S」の組み合わせで、スピーカーは「Confidence」の2ウェイ+サブウーファー。

BMWのトランクルームに設置された「Accurate A-110S」パワーアンプ。モノラル構成のため2ウェイ+サブウーファーのBMWでは5台使用している。

BMWのトランクルームに設置された「Accurate A-110S」パワーアンプ。モノラル構成のため2ウェイ+サブウーファーのBMWでは5台使用している。

登場が待たれていたソニックデザイン/トレードインボックスの新型サブウーファー。A4サイズで厚さ10cmの本体は金属と合成樹脂で出来ている。上級モデルの「TBM-SW77」と普及機の「TBE-SW77」が用意される。

登場が待たれていたソニックデザイン/トレードインボックスの新型サブウーファー。A4サイズで厚さ10cmの本体は金属と合成樹脂で出来ている。上級モデルの「TBM-SW77」と普及機の「TBE-SW77」が用意される。

左はショーで発表されたソニックデザインの10cm口径ユニット使用の「UNIT-N100N」ウーファー。右は参考出品のSD-1。デジタル入力・デジタル増幅で、スピーカー直前でアナログ変換するプロセッサー内蔵の新形態の製品らしい。

左はショーで発表されたソニックデザインの10cm口径ユニット使用の「UNIT-N100N」ウーファー。右は参考出品のSD-1。デジタル入力・デジタル増幅で、スピーカー直前でアナログ変換するプロセッサー内蔵の新形態の製品らしい。

ラックスマンの新型パワーアンプ、「CMX-200」(2チャンネル機、右手前)と「CMX-400」(4チャンネル機、奥2台)。独自のフルエンシーデジタル方式を採用し、CDフォーマットの限界により失われた高域を瑞々しく再現可能という。

ラックスマンの新型パワーアンプ、「CMX-200」(2チャンネル機、右手前)と「CMX-400」(4チャンネル機、奥2台)。独自のフルエンシーデジタル方式を採用し、CDフォーマットの限界により失われた高域を瑞々しく再現可能という。

「CMX-200」(下段)と「CMX-400」(上段の可動式ラックに収納)をフロントラゲッジに搭載したポルシェ911がラックスマンの最新デモカー。スピーカーはピュア・ベリリウム振動板採用の「キュリノ」の3ウェイ。

「CMX-200」(下段)と「CMX-400」(上段の可動式ラックに収納)をフロントラゲッジに搭載したポルシェ911がラックスマンの最新デモカー。スピーカーはピュア・ベリリウム振動板採用の「キュリノ」の3ウェイ。

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