【WRC 2006】前半戦レビューその1 「8戦5勝、ロウブはナゼそんなに強いのか?」

2006.06.20 自動車ニュース

【WRC 2006】前半戦レビューその1 「8戦5勝、ロウブはナゼそんなに強いのか?」

2006年の世界ラリー選手権(WRC)は前半戦が終了。昨年と同じように、セバスチャン・ロウブが8戦5勝でシリーズをリードするものの、勢力争いの構図はそれまでの“3強”から“2強”へと変化したようだ。
今回は3つの論点をあげながら、2006年の前半戦を検証してみよう。

■名車とチーム体制が加勢

2005年に10勝をマークし、2年連続でタイトルを獲得したフランス人セバスチャン・ロウブ。今季は古巣のシトロエンがワークス活動を休止したため、プライベーターチームのクロノスレーシングからエントリーしているが、引き続き今年もその速さと強さは健在だ。

第3戦メキシコから第7戦サルディニアまで5連勝を達成。昨年と同様に破竹の勢いを見せているのだが、その原動力となっているのが、シトロエンの名車「クサラWRC」と言えるだろう。

2001年に誕生したオールドモデルながら、ディメンション、エンジンや駆動系のレイアウト、足まわりの構成など、高次元でバランスされたパッケージングで、優れたハンドリング性能を実現。同時に長期間の熟成で“壊れないマシン”を作り上げた。

加えて前述のとおり、今季はクロノスレーシングでラリーのマネジメントが行なわれているのだが、引き続きシトロエン・スポールが技術面でサポートしているため、ロウブによれば「チーム体制は昨年と大きく変わらないよ」とのことだ。

これにより、ドライビングに集中できるロウブは、これまでどおり緩急のあるスライド走法を武器に好タイムを連発している。
ロウブは、持ち前の安定したドライビング、それを実現する完成度の高いマシンで今季もタイトル争いを支配しているのである。(その2に続く)

(文と写真=廣本泉)

【関連記事】
【WRC 2006】前半戦レビューその2 「ロウブの対抗馬、グロンホルム」
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000018288.html
【WRC 2006】前半戦レビューその3 「どうしたスバル! ナゼ、ソルベルグは勝てないのか?」
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000018289.html


8戦して5勝、3年連続のチャンピオン獲得に向けて邁進中のセバスチャン・ロウブ。チャンピオンシップポイントは74点で、2位マーカス・グロンホルムに29点もの差をつけている。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。