【ルマン2006】No.8アウディR10、ディーゼルエンジン初勝利を飾る!

2006.06.19 自動車ニュース

【ルマン2006】No.8アウディR10、ディーゼルエンジン初勝利を飾る!

トップのNo.8アウディR10と、2番手No.17ペスカローロC60との差は、日曜午後2時を過ぎて3周から4周に広がり、そして3番手からトップ2台に追随するNo.7アウディR10にいたっては、残る表彰台を確保するだけに焦点を絞っての走行になりつつあった……。

2006年6月18日午後5時過ぎ、第74回ルマン24時間耐久レースがゴールを迎え、レース序盤からトップに君臨し続けたNo.8アウディが大歓声に応えながら真っ先にチェッカードフラッグをくぐり抜けた。

■ディーゼルエンジンでの初参戦にして初勝利

No.8アウディがチームメイトのNo.7をパスしたのは、レースがスタートしてから3時間もしない頃。トラブルで緊急ピットインしたNo.7にかわってトップに立つと、以後、トラブルに見舞われながらもつねにレースをリードし続けた。

午後に入ると、上位陣に目立った動きはなく、消化モードというところもあったのだが、3番手を走るNo.7アウディは、ルマンの常勝ドライバーであるリナルド・カペロ、トム・クリステンセン、アラン・マクニッシュを擁する最強トリオ。終盤になってもなお攻めの姿勢を示すラップタイムを刻みながら、前車の2位ペスカローロを攻略する作戦を企てているやもしれない、と思わせるところもあり、最後の最後まで気の抜けない闘いになることを予測させた。

しかしながら、No.7アウディにとって、今回の闘いは残念ながら100%のコンディションでプッシュできるチャンスはなかった。相次ぐトラブルの発生に見舞われたのはいつもNo.7のほう。さすがにルマンの勝利の女神も、今回ばかりは常勝の彼らに味方できなかったようだ。

結果的に、上位3台には大きな動きを見ることなく、レースは終了。アウディは、ディーゼルエンジンでの初参戦にして初勝利という大金星をあげ、長い歴史を誇るルマンに、また新たな記録を刻むことになった。

一方ほかのクラスでは、LMP2クラスがNo.25MG LOLA AER EX 264、GT1クラスはNo.64コルベットC6-R、GT2クラスはNo.81PANOZ ESPERANTE GT LMがそれぞれ優勝。また、日本勢では午前9時半ごろ、総合22位につけていたNo.53JLOCランボルギーニがユノディエールでストップ。初参戦、初完走の夢がついえた。

「マシンに関してはデータもなにもない状態で、今回は自分との闘いだったのですが、やっぱり完走が見えていただけに、悔しいですね。とにかく今はゆっくりしたいですね」と参戦表明以来、多忙を極めた則武代表。また奥深いルマンの魅力を垣間見た様子だった。

ルマンでは先輩格のNo.93タイサンポルシェ。こちらは一時クラス2位を走る健闘を見せたが、ギアトラブルで後退。スタッフが懸命な修復作業を行い、ポジションを5位まで挽回し、チェッカードフラッグを受けることになった。
ドライバーとして最後の参戦になるという西澤は、「これまで5回もルマンを走ることができて幸せです」と満足気。また今年、念願のルマンデビューを果たした山路慎一は、「走るたびにいろんなことに気づくことがあって、とにかく楽しい闘いでした。今までは出ることが夢でしたが、これからはルマンで勝つことが新しい目標になりました」と新たな意欲を見せた。

来年はアウディ対プジョー、言わずもがなディーゼルエンジンでの闘いが話題の中心となるであろうルマン。また新たな伝説が生まれることになりそうだ。

(文と写真=島村元子/Motoko Shimamura)

【ルマン2006】No.8アウディR10、ディーゼルエンジン初勝利を飾る!の画像



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表彰式を待ち構えるファン、ファン、ファン。この熱心なファンの声援が歴史あるレースを支え続けている。

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写真右から、優勝チームのNo.8アウディR10 ウェルナー、ピロ、ビエラ選手。2位のNo.17ペスカローロC60 ロウブ、モンタニー、エラリー選手。来年のドイツvsフランスのディーゼルエンジン競争でも、このような顔ぶれが揃うのだろうか?

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日本チームとして唯一完走を果たしたNo.93チームタイサン。終盤になってギアトラブルに見舞われたが、決死の修復でコース復帰。今回が5度目のチャレンジとなる西澤和之がチェッカードフラッグを受けた。

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日本のJLOCを応援するファンがスタンドにも!終盤に入りトラブルに襲われたが、ランボルギーニ・ムルシエラゴRG-1のエキゾーストノートに魅せられたファンも多かった。

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