未知の競技(!?)トライアル世界選手権を観戦する

2006.06.06 From Our Staff
未知の競技(!?)トライアル世界選手権を観戦する

未知の競技(!?)トライアル世界選手権を観戦する

普通二輪免許取りたての『webCG』本諏訪が、「トライアルバイク」というバイク競技観戦のため、栃木県はツインリンクもてぎに赴いた。その観戦記を写真日記風にお送りします。

各セクションスタート地点には点数表が。このセクションは難関らしく、1ラップ目はクリーン(減点0点)なし。
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■「トライアル」とは

会場に到着すると、目の前には山肌を利用した特設コース。ここをバイクで走るのか、とにわかには信じられないような傾斜あり岩ありの舞台が用意されていました。

「トライアル」という競技を知らない人のために、簡単に説明しておきましょう。と説明する私も、今回ルールを初めて知ったのですが……。

トライアル競技は、「セクション」というコース上の採点区間の減点法で計算された合計点で競われます。つまり減点が少ない人が上位にくるというわけです。
足つきをすると、回数によって1〜3点の減点。転倒やバック、コース外に出るなどすると5点の減点となり、走行はこの時点で終了です。1分30秒というセクションの持ち時間をオーバーしても5点減点。なお、減点0点は「クリーン(CLEAN)」と呼ばれ、選手はクリーンを狙ってコースに臨むというわけです。

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■日本人チャンピオンも

2004年には、日本人の藤波貴久選手がチャンピオンに輝いた。愛称の“フジガス”は、スペイン語で「全開」などを意味する「ガス」から来ているという。日本での知名度はまだまだかもしれませんが、トライアルのさかんなスペインでは、大人気なのだそうです。

さて今回観戦した世界選手権第4戦もてぎラウンドは、2日間の日程で開催され、各日がそれぞれ1戦としてカウントされます。泊まりがけで両日見る必要がないので、東京からだと気軽に観戦に出かけられるイベントです。

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コース上にいる、ライダーと同じ番号の赤(もしくは黒)ゼッケンを着けているのは「マインダー」と呼ばれる人。メカニック業務だけでなく、ライダーの世話役も兼ねています。特にレース中はコースの案内や、残り時間を伝えるなどするほか、ガケから落ちそうになるライダーとバイクを助けるときもあります。

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黄色いゼッケンを着けるのは「オブザーバー」と呼ばれる採点員。走行中は片手をあげて点数を示します。つまり「グー」をあげているときは減点0で、「チョキ」なら2点という感じです。

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スタートする前に、コースを下見するライダーたち。コース上の砂を踏んで固めたり、石を動かしたりするのはあたりまえのようです。なお、ライバルと攻略方法を相談するシーンも多く見られます。

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スタート直前のフジガス。目と手に注目してください。下見したコースに自分のバイクを走らせるイメージを作っています。多くのモータースポーツと違い、ヘルメットがオープンフェイスなので、選手の表情が手に取るようにわかるところも面白い。

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こんなふうにお客さんも斜面に座って観ています。観る側もこの場所にたどり着くだけで、けっこう体力を使います。
スタンディングなど、アクセルを開けていないシーンも多いため、現場はそれほど騒々しくありません。歓声や拍手なども選手に聞こえているはずですから、観ているほうも応援しがいがあります。

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15あるセクションはいくつかのゾーンに分かれており、選手はその間を自走して移動します。観客もお目当ての選手を追って移動するので、これまた疲れます。ツインリンクもてぎでは自転車の貸し出しもしていますが、台数が限られているので、持っていくのがベストです。

写真は、フジガスのセクション間移動中にアドバイスをする、トライアルデモンストレーターの小林直樹さん。

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もてぎでは、15のセクションを1日で2ラップ、のべ30セクションの合計点で順位が決められます。今年のもてぎではフジガスは1日目、2日目ともに4位とふるわず。残り6戦に期待しましょう!

なお、詳しいリザルトは「ツインリンクもてぎ」公式サイトでご覧下さい。http://www.twinring.jp/

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■ショー的で楽しめる

初めて観た感想。モータースポーツとしては単純に観て楽しいと思いました。ショー的要素も強いので、自分ができるできない、やるやらないに関わらず、「これはすごいっ!」というのがわかりやすいのがいいところです。そういう特徴を反映してか、お客さんの層も妙にマニアっぽいわけではなく、カップルや家族連れも多かったのです。

私個人としては「あんなふうにバイクを操れたらもっと楽しいんだろうなぁ」と、興味津々。実は今度ちょっとだけやりに行く予定なのです。その報告はまたの機会に……。

(webCG 本諏訪)

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