【F1 2006】第7戦モナコGP、アロンソ今季4勝目でポイント差さらに拡大

2006.05.28 自動車ニュース

【F1 2006】第7戦モナコGP、アロンソ今季4勝目でポイント差さらに拡大

F1世界選手権第7戦モナコGP決勝が、2006年5月28日、モンテカルロ市街地コース(3.34km)を78周して行われた。

64回目となる伝統のGPで、ルノーのフェルナンド・アロンソがポール・トゥ・ウィンを達成。今シーズン4勝目、自身通算12勝目、モナコ初優勝を飾った。

2位はファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)で今年2度目の表彰台。3位にはデイヴィッド・クルタードが入り、レッドブル・レーシングは26戦目にしてチーム初ポディウムを手に入れた。

4位はピットレーンのスピード違反によるペナルティで表彰台をふいにしたルーベンス・バリケロ(ホンダ)、5位は物議を醸した“予選最後のコースストップ”によるペナルティでポールポジションをふいにしたミハエル・シューマッハー(フェラーリ)。
6位ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)までがトップ同一周回、7位ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、8位ラルフ・シューマッハー(トヨタ)までが入賞を果たした。

スーパーアグリ・ホンダは、佐藤琢磨がシーズン3度目のリタイア、フランク・モンタニーは3戦目にして初完走、16位でフィニッシュした。

■運も味方した

母国スペインに続き、アロンソがモナコでも完勝した。しかし、運も彼に味方をした。

まずは予選。トップ10台が進出する“Q3”セッション最後の数十秒、それまでトップタイムをマークしていたミハエル・シューマッハーが“不自然なかたちで”マシンを最終セクションに止めた。これにより後続のライバルたちは最後のタイムアップのチャンスを奪われ、シューマッハーの今年3度目のポールポジションが決まった。

が、このマシン停止が、ライバルのタイムアップを故意に阻止した行為ととられ、シューマッハーは予選中の全タイムを剥奪され最後尾からスタートしなければならなくなった。

レース序盤こそ中段から抜け出せずにいたシューマッハーだが、次々とリタイアするライバルを尻目に徐々にポジションをあげ、終盤にはレース中のファステストラップも記録。結果5位完走で4点獲得するまで挽回した。

もし、シューマッハーがポールポジションからスタートし、アロンソとの直接対決が行われていたら……終盤のフェラーリのハイペースをみると、アロンソの勝利は疑わしかったかもしれない。

強敵シューマッハーのかわりに、今回はキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)がアロンソに勝負を挑んだ。スタートから首位アロンソの0.5秒前後後方にピタリとつき、予想外のルノーvsマクラーレンのマッチレースが展開された。

最初のピットインを終え、アロンソのペースが鈍った。2位ライコネン、3位マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)、4位モントーヤまでが数珠つなぎ状態で中盤を迎えたが、48周目に3位ウェバーが白煙をあげストップ。これで投入されたセーフティカー後方で、今度はライコネンのマシンが音を上げた。

これで、アロンソを脅かすものはいなくなった。しかし競合他車が脱落しかたらといって楽勝だったわけではない。ぐずるタイヤをケアしながら、78周の長丁場レースで集中力を失うことなく走りきり獲得した勝利といえる。

アロンソはポイントを64点とし、ランキング2位のシューマッハーとの差は21点も広がった。またコンストラクターズランキングでは1位ルノー(91点)と2位フェラーリ(63点)となり、どちらもアロンソとシューマッハーを軸にチャンピオンシップが展開されている。

次戦は6月11日、ハイスピードレースが予想されるイギリスGPだ。

(webCG 有吉)

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スタートでトップを守ったアロンソ(写真手前)。2番グリッドのマーク・ウェバー(その後ろ)が2位で続いたが、すぐにキミ・ライコネン(向かって右)に抜かれ、以後アロンソ対ライコネンのマッチレースが展開された。(写真=Renault)

スタートでトップを守ったアロンソ(写真手前)。2番グリッドのマーク・ウェバー(その後ろ)が2位で続いたが、すぐにキミ・ライコネン(向かって右)に抜かれ、以後アロンソ対ライコネンのマッチレースが展開された。(写真=Renault)

レース中盤にかけて、リーダーのアロンソのペースが鈍化。後方に2位ライコネン、3位ウェバー、4位モントーヤの“鎖”ができる。ルノーのエースのピンチを救ったのは、相次いだライバルの脱落だった。(写真=Renalut)

レース中盤にかけて、リーダーのアロンソのペースが鈍化。後方に2位ライコネン、3位ウェバー、4位モントーヤの“鎖”ができる。ルノーのエースのピンチを救ったのは、相次いだライバルの脱落だった。(写真=Renalut)

まさかの予選全タイム剥奪で、ポールポジションから一転、最後尾スタートとなったミハエル・シューマッハー(写真)。予選での“不自然なストップ”は、レーススチュワードによりビデオやコンピューター解析が行われ、“コース上に故意にマシンを止めた”と断定された。
チームメイトのフェリッペ・マッサもクラッシュによりノータイムで、フェラーリは1950年、チーム参戦以来のワースト予選結果を更新した。(写真=Ferrari)

まさかの予選全タイム剥奪で、ポールポジションから一転、最後尾スタートとなったミハエル・シューマッハー(写真)。予選での“不自然なストップ”は、レーススチュワードによりビデオやコンピューター解析が行われ、“コース上に故意にマシンを止めた”と断定された。チームメイトのフェリッペ・マッサもクラッシュによりノータイムで、フェラーリは1950年、チーム参戦以来のワースト予選結果を更新した。(写真=Ferrari)

ホンダのルーベンス・バリケロ(写真手前)は予選5位から5位を走行。ペースがあがらず、トップ4の先行を許し、背後の集団には“フタ”となってしまった。ウェバー、ライコネンのリタイアにも助けられ3位表彰台圏内に入るも、63周目にピットレーンの速度違反でドライブスルーペナルティを科され、結果、今季最高位ながら4位完走となった。チームメイトのジェンソン・バトンは、予選13位から冴えないラップを重ね、11位でゴールした。(写真=Honda)

ホンダのルーベンス・バリケロ(写真手前)は予選5位から5位を走行。ペースがあがらず、トップ4の先行を許し、背後の集団には“フタ”となってしまった。ウェバー、ライコネンのリタイアにも助けられ3位表彰台圏内に入るも、63周目にピットレーンの速度違反でドライブスルーペナルティを科され、結果、今季最高位ながら4位完走となった。チームメイトのジェンソン・バトンは、予選13位から冴えないラップを重ね、11位でゴールした。(写真=Honda)

ラルフ・シューマッハー(写真)は、予選10位からスタートでポジションを落としたが、1ストップでしぶとく走りきり最後の1点を獲得した。トヨタのもう1台、ヤルノ・トゥルーリは、3位まで順位をあげたものの、残り5周で油圧制御系トラブルに見舞われリタイアした。(写真=Toyota)

ラルフ・シューマッハー(写真)は、予選10位からスタートでポジションを落としたが、1ストップでしぶとく走りきり最後の1点を獲得した。トヨタのもう1台、ヤルノ・トゥルーリは、3位まで順位をあげたものの、残り5周で油圧制御系トラブルに見舞われリタイアした。(写真=Toyota)

最近はMF1と争えるまでになったスーパーアグリ。フランク・モンタニー(写真)は、参戦3戦目にしてようやく初完走。16位でフィニッシュした。佐藤琢磨は、電気系統の問題が発生して47周リタイア。(写真=Honda)

最近はMF1と争えるまでになったスーパーアグリ。フランク・モンタニー(写真)は、参戦3戦目にしてようやく初完走。16位でフィニッシュした。佐藤琢磨は、電気系統の問題が発生して47周リタイア。(写真=Honda)

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