【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(後編)

2006.05.25 自動車ニュース

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(後編)

アウディが誇るフルタイム4WD「クワトロ」を堪能しつつ、セーフティドライビングを学べるという「アウディドライビングエクスペリエンス(ADE)」。前編に続き、プレス向け体験コースの様子をダイジェストで紹介。

■ステア特性

(前編からの続き) ウェットでは“雪道並みの滑りやすさ”になる「ベルジャン路」と呼ばれるテストコースで、クワトロのステア特性を試す。
ESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム:横滑り防止装置)がきいていれば、そんな路面でもほとんど違和感なく走り続けることができる。

一方、「ESPを切ればダイナミックな走行も楽しめる」というのが、アウディが謳うもうひとつのセリングポイント。あえてESPをオフにして、同乗するインストラクターからたっぷりと4WDドリフト走行のコツを教えてもらえる。

フルタイム4WD車はFR車と違い、スピン回避のハンドル操作やアクセル操作は比較的小さくて済むとの説明だったが、そもそも逆ハンドルを切ることや繊細なアクセルワークそれ自体が難しい。リポーターはベルジャン路でスピンを繰り返すだけで、「クワトロの特性」まで吟味するのはなかなか……個人的には、“頼みの綱”のESPは切らないほうが良さそうだ。

■W(ダブル)レーンチェンジ

『NAVI』の「ダイナミック・セーフティ・テスト」でもすっかりお馴染み(?)「ダブルレーンチェンジ」を、自らステアリングを握って体験してみる。
「80km/hのままノーブレーキで障害物を急回避し、もとのレーンに戻る」というもので、エルクテスト(鹿避けテスト)とも呼ばれる。

クルマはハンドルの切り始めでアンダーステア、間髪入れずに切り返しでオーバーステアに襲われる。
もしも、ESPなしの状態でそんなことをしたら……! 
(というところをぜひ動画後編で


一度暴れだしたクルマはタイヤスモークをあげながら右に左に。自分のハンドル操作だけでクルマの体勢を立て直すことが課題なのだが、常人には「スピンあるのみ」。

■高速周回

テストコースの一番外側を囲む「高速周回路」をドライブする。クルマのテスト風景やレースでよく見かける、コーナーに傾斜のついたあのオーバルコースだ。
「ハンドルをほとんど真っすぐにしたままで、バンク(コーナー)を曲がっていけます(その速度をニュートラルスピードという。この日は140km/h)」と説明されるが、実際目の前にせまってくるコーナーは“壁”にしか見えない。

クルマが傾きだすと、ステアリングを握る手に思わず力が! コーナリング中も外側(というか上側)にコースアウトしないか、内側にズリ落ちないか、隣にインストラクターがいても終始不安でいっぱいだ。

バンクをコーナリングする時は、遠心力が乗員に対して垂直にかかる。運転中はまったく余裕がなくて気がつかなかったが、後席で試乗してみると、たしかに体中の血液が下半身に集中してきて、つま先を上げるとずっしりと重く感じられるほどだった。

■タイムトライアル

タイムトライアルは、全シチュエーションでトライできるお楽しみメニューだ。
「非日常のドライビングを楽しみながら、安全運転に不可欠な精神的な面を自ら確認」という名目なので、みなさんどうぞ気楽に……しかし、結果が数字に出るとなると、人間誰でも熱くなるもの。
今回はだいたい「1周あたり42〜45秒」ほどのコース(シチュエーション3に相当)でのジムカーナを体験したが、一番速い参加者はなんと38秒台(!)。ムキになって挑んだリポーター、2本目の走行はたったの0.01秒縮まっただけで、喜ぶべきか悲しむべきか……たしかにこれは、「精神面を見つめる」レッスンなのかもしれない。

「この1日のレッスンだけで、運転が劇的に上手くなるわけではない」と言いつつも、インストラクターは「ADEを体験する価値」を強調する。

クルマの限界での挙動とはどういうものか、スピードの影響がどれだけ大きいものか、さらに現代の安全デバイスがどれだけ強力なものなのか……たしかに、本やカタログを読んで“わかる”ことではない。が、逆に1度でも経験すれば“実感”することはできる。

基本的に複数人乗車で行われるレッスンだから常に他人の運転を見られるし、メニューにはタイムトライアルもある。「運転、ウマくなりたい!」というモチベーションが多いに刺激されるところだ。

「アウディドライビングエクスペリエンス」のカリキュラムは、どれも比較的リーズナブル(割引制度もあり)な印象だが、それに対して開催回数と参加定員は少なめ。アウディ車オーナーでなくとも参加できるので、興味のあるかたはお早めに。

(文=webCG 関/写真=アウディ・ジャパン)

「アウディドライビングエクスペリエンス」のオフィシャルサイトはこちら

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(後編)の画像

ベルジャン路という名称は、「ベルギーによく見られる石畳の路面」から。
このような特殊路面を走れるかどうかは開催会場にもよるが、「ステア特性」自体は全シチュエーションで体験できるメニュー。

ベルジャン路という名称は、「ベルギーによく見られる石畳の路面」から。このような特殊路面を走れるかどうかは開催会場にもよるが、「ステア特性」自体は全シチュエーションで体験できるメニュー。

クルマだけではなくドライバーも試される(?)、Wレーンチェンジ。
“何事もなかったかのようにやり過ごせる”安全デバイス「ESP」の効力には感心の一言。

クルマだけではなくドライバーも試される(?)、Wレーンチェンジ。“何事もなかったかのようにやり過ごせる”安全デバイス「ESP」の効力には感心の一言。

シチュエーション3と4で経験できるこのメニュー、その感覚までお伝えできないのが残念。
ちなみに、これも『NAVI』誌上でもテストしている項目。「旋回ブレーキ」に「ダブルレーンチェンジ」といい、読者なら一度はやってみたい内容かも。

シチュエーション3と4で経験できるこのメニュー、その感覚までお伝えできないのが残念。ちなみに、これも『NAVI』誌上でもテストしている項目。「旋回ブレーキ」に「ダブルレーンチェンジ」といい、読者なら一度はやってみたい内容かも。

ワイルドなだけの運転はNG! パイロンに接触すると、1つで3秒のペナルティ。(レポーターが2つも弾き飛ばしたのは、ココだけのハナシ)

ワイルドなだけの運転はNG! パイロンに接触すると、1つで3秒のペナルティ。(レポーターが2つも弾き飛ばしたのは、ココだけのハナシ)

この日指導くださった、(写真左から)斎藤聡、田部雅彦、吉崎一匡、金子陽一(敬称略)4人のインストラクター。なお、「ADE」で用いるテスト車は、すべてクワトロ(フルタイム4WD)モデルだ。

【Movie】後編:「スピン」に「ドリフト」は“お約束”!
ブリヂストンのテストコース(栃木県黒磯市)で開催された、プレス向け「アウディドライビングエクスペリエンス」の様子をムービーで!


この日指導くださった、(写真左から)斎藤聡、田部雅彦、吉崎一匡、金子陽一(敬称略)4人のインストラクター。なお、「ADE」で用いるテスト車は、すべてクワトロ(フルタイム4WD)モデルだ。【Movie】後編:「スピン」に「ドリフト」は“お約束”!ブリヂストンのテストコース(栃木県黒磯市)で開催された、プレス向け「アウディドライビングエクスペリエンス」の様子をムービーで!

関連キーワード:
A6オールロードクワトロアウディオールロードクワトロイベント自動車ニュース

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • アウディSQ5(4WD/8AT)【海外試乗記】 2017.7.1 試乗記 2017年はじめにデビューしたばかりの新型「アウディQ5」に、早くも高性能版の「SQ5」が登場。高効率化とハイパワー化という“二律背反”をアウディはどのようにして克服したのか? 同社の取り組みを紹介するワークショップの内容とともに報告する。
  • アウディA8L 55 TFSIクワトロ/A8L 60 TFSIクワトロ【海外試乗記】 2017.11.7 試乗記 第4世代に進化したアウディのフラッグシップセダン「A8」。その内容は、量産車としては初となるレベル3の自動運転システムを導入するなど、まさにブランドスローガンの“技術による先進”を体現するものとなっている。スペイン・バレンシアで試乗した。
  • スズキ・スイフトスポーツ(FF/6MT)【試乗記】 2017.11.8 試乗記 日本を代表するコンパクトスポーツ「スズキ・スイフトスポーツ」がついにフルモデルチェンジ。動力性能も操縦性も乗り心地も、全方位的に進化を遂げた新型だが、2日間にわたる試乗体験ではいまひとつ留飲が下がらなかった。その理由とは?
  • BMW X3 xDrive 30d(4WD/8AT)/X3 M40i(4W... 2017.11.9 試乗記
  • ランドローバー・レンジローバー ヴェラールR-DYNAMIC SE(P38... 2017.10.28 試乗記