【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

2006.05.23 自動車ニュース
【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

アウディが主催するドライビングスクール「アウディドライビングエクスペリエンス(ADE)」が、2006年5月13日に開校した。フルタイム4WD「クワトロ」の持ち味を堪能しつつ、セーフティドライビングも学べるというレッスンの内容とは?


アウディのオーナーに限らず誰でも参加できる「ADE」は、その半数が非アウディオーナー。アウディ車を駆って危機的“シチュエーション”に挑戦するなかで、すっかりこのクルマのファンになる参加者も多いとか。

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

「アウディドライビングエクスペリエンス(以下、ADE)」はドイツ本国のアウディAGの監修のもとに開催されているドライビングスクールである。
“シチュエーション”と呼ばれる全7種類のコースは、「ドライバーの運転経験や技量」ではなく「交通事情や運転状況」を基準に構成されているため、どんな参加者でも受け入れてくれるという。
たとえば、シチュエーション1で経験できるのは「クルマの横転やエアバッグの展開」、シチュエーション3なら「高速道路やワインディングでの危機的状況」、シチュエーション6では、なんと実際に北極圏の氷雪路やドイツのニュルブルクリンクに赴きドライブする(!)という内容になっている。
(詳細はアウディの公式サイトで)


運転前、ステア特性(アンダー&オーバーステア)とアウディ・クワトロ(フルタイム4WD)システムの特性をレクチャー。
「ADE」で使用されるテスト車はすべてクワトロ仕様。レッスンにも“クワトロならでは”を感じられるメニューが盛り込まれているという。

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

「参加者がレッスンに対して先入観を持たないよう、それぞれの講習内容はあまり明らかにしない」というのがアウディ流なのだが、このほど一般向けコースのスタートに先立って、プレス向けに「ダイジェスト版レッスン」が実施された。

一般向けに、もっとも多くの開催が予定されている「シチュエーション2から4まで」の内容を網羅したこの“プレス向けレッスン”から、項目ごとに実際の様子を紹介する。

【Movie】“本気モード”のセーフティレッスン
ブリヂストンのテストコース(栃木県黒磯市)で開催された、プレス向け「アウディドライビングエクスペリエンス」の模様。


ドライビングポジションとステアリング操作のレッスンは、“安全”はもちろん“良い体験”のためにも、全シチュエーションで最初にしっかり行う。

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

■ステアリングワーク

運転席でレクチャーを受けたあとは、インストラクター同乗で実際に運転しながらステアリング操作を習う。単純なパイロンスラロームとはいえ、その間隔が狭くなるにつれてステアリングを切り返す頻度は増し、スムーズな持ち替えも難しくなる。

いまさらながらハンドルの送り方や持ち替え方を指導されてしまうのは、まるで初心者のようで恥ずかしい限りだが、長年凝り固まった我流を修正してもらえる貴重な機会だ。

しかし前もって習ったドライビングポジションやステアリング操作も、走り出すとすぐに忘れてしまったり……。“いつもの調子”になりがちな走行中にチェックするところがミソらしい。


「急制動&急回避」を体験できるのは、いまのところ「ADE」だけとのこと。
「ブレーキロック体験(シチュエーション2に収録)」の有無など、細かい違いはあれど、基本的に「急ブレーキ」は全シチュエーションで体験できるメニューだ。

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

■フルブレーキング

「直線で80km/hからフルブレーキング」、「ウェット路面をコーナリング中に70km/hからフルブレーキング」、最後は「100km/hからフルブレーキングしながら、障害物を反射的に回避」する。
「100km/h」の効果は大きく、急ブレーキをかけるだけでも思わず緊張してしまう。そこで目の前に物を投げ込まれると、なかばパニック状態に……リポーターの2回のトライは「コースアウト」と「接触」。現実の「飛び出し事故」を想像すると気が重い。

「ADE」は、説明などでドライビングを中断することが少ない。助手席には常にインストラクターが座り、ドライバーはその指示と解説を聞きながらトライを続けていく。ここでも3種の「フルブレーキング体験」が連続していたおかげで、車速や路面によるブレーキングの違いを感じることができた。


ハイドロプレーニング現象を体験。水路に突入した瞬間から、走行ライン(写真右下の白線)を大きく外れてしまう。
開催会場に施設が備わっている場合には、この「ハイドロプレーニング現象」も体験メニューに加えられるそうだ。

【Movie】「クワトロ」で緊張の“シチュエーション”を走る! 「アウディドライビングエクスペリエンス」(前編)

■ハイドロプレーニング

100km/h+アルファの速度でコーナリングしながら、“水深10ミリの路面”に突入。激しく水しぶきがあがると同時に、車体はコーナー外側に向かって大きく横とびしてしまう。瞬間的に数メートルもクルマが動かされるというのは横風でも経験したことがなく、実に怖いものだった。それで「ハイドロプレーニングの状態に陥ったら、ドライバーはただじっと耐えるしかない」とインストラクターに言われれば、誰が雨の日のオーバースピードで走ろうと思うだろう?

“実際の運転状況に即して”という点を強調する「ADE」は、全体的にスピードが高めのようだ。設定速度が100km/h近くになると、どのメニューでも参加者の緊張感はかなりのもので、それが模擬体験的なセーフティレッスンとしてのリアルさを高めていると思えた。

「レッスンは最初から、(効果的な体験ができるように)限界ギリギリの速度設定にしてあります。インストラクターから指示されたスピードは“絶対に”超えないでください」という、田部雅彦チーフインストラクターの言葉が思い出される。
後編につづく

(文=webCG 関/写真=アウディ・ジャパン)

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