【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

2006.05.11 自動車ニュース
【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

2006年5月7日、BMWは毎年恒例の一般向けドライビングスクール「BMWドライバー・トレーニング」をスタートさせた。
それに先立ち、静岡県は富士スピードウェイで開かれた「プレス向け体験取材コース」の模様から、レッスンの内容を紹介する。


【写真上】トレーニング当日の教習車「BMW3シリーズ」
【写真下】(左から)萩原秀輝、佐藤久美、大角明仁、五味康隆、菰田潔(敬称略)のインストラクター陣。

【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

■オーナーじゃなくても

本格的なドライブシーズンの幕開けにあわせて始まるのが、熱心なメーカーやインポーターが主催する「ドライビングスクール」。それぞれが参加者の安全意識と運転技術の向上を目標に、工夫を凝らしたカリキュラムを用意している。

今回の「BMW ドライバー・トレーニング」は、ドイツ本国で1976年にスタートしたスクール。詳しい説明はBMWの公式サイトにゆずるが、日本においてもこういったスクールのなかでは“老舗”といわれている。
「ハードウェア(クルマ)のみならず、ソフトウェアでも安全を提供したい」というメーカーのポリシーから、毎年実施されている。


「ビギナーが素直に上手くなる一方で、我流が染み付いたベテランほど迷走するもの。みんなアタマをリセットしてから参加してください」とは、菰田潔チーフ・インストラクターからのアドバイス。

【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

BMWが用意するメニューは、実にさまざま。「急ブレーキを試す」程度の日帰りレッスンから、「サーキット・タイムアタックのノウハウ(!)を学ぶ」“お泊りコース”まで、参加者の力量(と予算)に合わせて選ぶことができる。

参加資格は「自動車の運転免許があること」くらい。なにもBMWオーナーである必要はなく、実際にBMWオーナーの参加者は全体の3割程度にすぎないという。マイカーをコースに持ち込むことこそできないものの、最新のBMW(教習車)に乗り普段体験できないアレコレを試せるというのは、誰にとっても魅力的なことだろう。

この日体験したのは、入門編にあたる「コンパクト・スポーツ」というコース。現代のセーフティ・デバイスとして代表的な「DSC」と「ABS」の効果を体験、さらにサーキット走行にもトライできる。


ドライビングポジション、最後のポイントは、ヘッドレスト。
「この“レスト”は、休む(rest)じゃなくて、拘束する(restrain)って意味なんです。位置合わせは確実に」
萩原秀輝インストラクターの指導に熱が入る。

【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

■ドライビング、決め手は“姿勢と作法”

まずは教室で、スライドを交えつつ「ドライビングポジション」と「ハンドル操作」をきっちりと教わる。

「めいっぱい深く腰掛け、骨盤をシートに立たせる」「フルブレーキを踏んでもヒザが伸びきらない位置までシートを引く」「着座位置は高めにして、視界を確保」「ハンドルを180度切っても肩甲骨が背もたれから離れないように」……etc。
常に操作の限界を考えての“最適ポジション”は、日ごろ無意識に運転している多くのドライバーにとって「かなり窮屈なポジション」と感じられるかもしれない。

では、ハンドルは?
「リムを握り締めずに、手のひらで押し上げるように切る」「ハンドル操作と挙動変化の関係を視覚的に意識できるように、持ち替えは控えて出来るだけワンアクションのまま切るのが大切」とのこと。座学の段階で、早くも我流とのギャップに困惑してしまう。


他者のドライビングを観察するのも勉強のうち。
インストラクターが無線でドライバーに送るアドバイスは他の参加者も聞けるので、参考になる。

【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

■“一度はヤッておくべき”スピン体験

クルマの運転席で実際にドライビングポジションを復習したら、いよいよ舞台をコースに移して実技が始まる。

最初のメニューは、「スピン体験」。小さな周回路を50km/hでくるくる回りながら、コーナリング時に加速してアンダーステアを体感する。
多くのドライバーが慌ててハンドルを切り足したくなるこの状況、実際にDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール:姿勢制御装置)がオフのまま急ハンドル操作を加えると、今度はクルマのお尻が外に滑り始めオーバーステアに。挙動が出やすいように、あえてコース上に水を撒くなど工夫がしてあるとはいえ、実にあっけなくスピンしてしまう。一般道で起きたらと考えると……冷汗モノだ。


カウンターステアのポイントを、佐藤久美インストラクターにうかがう。プロから直接教えを乞えるのも、こうしたスクールならではだ。

【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

レッスンでは、カウンターステア(いわゆる“逆ハンドル”)によるスピン回避方法も習うから、腕試しには最高の機会だが、もちろんそれだけで参加者全員にレーサーばりのテクニックが備わるわけではない。

今度は、DSCをオンにして同様のシチュエーションを試してみる。すると、「ゴッゴッゴッ……」という鈍い作動音とともにデバイスが介助してくれ、無事に走行ラインを維持できるというわけだ。カタログの文面ではお馴染みのこうした機能も、その効果を実際に体験すると格段に説得力がある……というか、その実力に驚くばかりだ。


テスト車の内部には複数のオンボードモニターがあり、ドライバーの目線やハンドル操作の様子がビデオに記録される。自分のドライビングを客観的に検証できるように、当日の“おみやげ”としてもらえる。

【Movie】“駆けぬける歓び”教えます! 〜「BMWドライバー・トレーニング2006」始まる(前編)

もっとも、これはBMW車の性能を売り込むためのイベントではない。DSCのような装備がマイカーにあるにこしたことはないが、こういった挙動変化を一度でも体験しておくこと自体が、先々まで活きる“安全デバイス”になるとのことだった。
その意味では、参加者が所有するクルマの種類や運転の才能には関係がなく、誰にとっても有意義なレッスンだと言えるだろう。 (後編につづく)

(webCG 関)

【Movie】
コースにスキール音が響きわたる「スピン体験」!
トレーニングの様子を、動画でごらんいただけます。

BMWドライバー・トレーニングのオフィシャルサイトはこちら

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。