「タイヤの扁平化が進むわけは?」

2006.05.06 クルマ生活Q&A タイヤ・ホイール

「タイヤの扁平化が進むわけは?」

いつも楽しく拝見しております。さて、タイヤの扁平率は私が学生だったころ(20数年前)ファミリーカーでは82が基準でした。ちょっとスポーティなクルマが70、スポーツカーでも60か55だったと思います。
最近では、ファミリーカーでも65前後、スポーティカーが55、スポーツカーは45以下も珍しくありません。スポーツカーはともかく、ファミリーカーでも扁平化が進んだのは、なぜなのでしょうか。
(福岡MWさん)

お答えします。タイヤのロープロファイル化(扁平化)の理由としては、自動車の運動性能とタイヤ自体の性能向上の両方が考えられるでしょう。
クルマが年々高性能になっていくのに応えてタイヤも進歩し、安全性能や乗り心地も向上しているのです。

クルマの基本は“走る、曲がる、止まる”の三つです。タイヤに課せられた役目は、路面をグリップしてしっかり走り、曲がり、そして確実に止まること。たとえばブレーキをかけた場合、制動力を向上させる、すなわち摩擦力を高めるためには路面とタイヤの接地面積が広いことも重要になってきます。

扁平化はサイドウォールの横剛性向上に影響があります。これにより、ハンドリングに不安を覚えにくくなります。コーナーでもタイヤのよじれを小さくして接地面を確保し、グリップ力を高めるのです。
さらにクルマのブレーキの性能向上、すなわちサイズアップが行われており、この大径ブレーキを収めるためにホイールも大径化しています。これらを考えるとロープロファイル化は当然の成り行きなのでしょう。

ロープロファイル化によって扁平率が65%であっても、新開発の素材や技術によって乗り心地は10年前とは比べ物にならないほど良くなりました。そのような機会があれば、ぜひ試乗してみてください。

最後になりますが、扁平化による格好の良さも当然メーカーは考えていると思いますよ。

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