【SUPER GT 2006】第2戦岡山、ホンダNSXが1-2フィニッシュ達成!

2006.04.10 自動車ニュース

【SUPER GT 2006】第2戦岡山、ホンダNSXが1-2フィニッシュ達成!

トップのNo.18 NSXと後続車の差はすでに40秒近く。だが、最後までクルージングのそぶりを見せずファイナルラップを疾走し、第2戦のウィナーとなった。

2006年4月9日、花曇のなか、スーパーGT第2戦が岡山国際サーキットで開催され、春休みの余韻が残る決勝日には5万人を超える観客が足を運んだ。

レースは、ポールポジションスタートのNo.18 TAKATA 童夢 NSX(道上龍/小暮卓史組)が序盤から頭ひとつ抜け出し、以後もパーフェクトな走りで圧勝した。
またGT300クラスでは、コンスタントな速さを武器にしたNo.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾/谷口信輝組)がライバル達との攻防戦を制し、勝利を奪い取った。

■会心の走りでNo.18 NSXがポールポジション

今回のレースウィークは木曜日にテストが行われ、通常よりも1日多いスケジュールが組まれた。そのなかで常に上位、あるいはトップに名を刻んでいたのがNo.18 NSXだった。

冷たく強い風に加え、黄砂が舞うなか始まったスーパーラップには、ホンダNSX勢が4台、日産フェアレディZが4位、トヨタはニューマシンのレクサスSCとスープラが1台ずつ食い込んだだけだった。

さほどタイムが伸びないZ勢に対し、NSX勢はタイムをうまくまとめ、ベストタイム更新に成功。なかでもNo.18の道上は、その後アタックした2台を差し置き、ファステストラップをマーク。ホンダのエース道上が「5年ぶりくらい」(本人談)という久々のポールポジションを獲得した。

また、GT300クラスも、No.46 吉兆宝山 DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢組)が、後続のアタッカーを上回る好タイムで2戦連続のポールを手にした。

■序盤からNSXが1-2体制を築く

レースでもNSX勢の好調さは堅持された。スタート直後の1コーナーで中盤グループの1台がブレーキロックでスピン。後続車との接触があったようで、その周辺のマシンにも大きな影響を与えてしまったが、それをどこ吹く風とばかり、No.18とNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)がともに快走。これにNo.3イエローハットYMS トミカ Z(JP・デ・オリベイラ/横溝直輝組)がつづいた。

周回遅れが出るようになると、トップ3同士の差も徐々に広がりを見せ始め、いつの間にやら各自が「ひとり旅」に。さらに30周を過ぎると、ピットインし始めるチームもあらわれた。

トップ2台のNSXは互いをけん制するかのように、同一周でピットイン。ピット作業のはやさでは2位を走るNo.100に軍配があがったものの、それまでに築いてきたマージンが大きなアドバンテージとなり、結局ポジション変動は起こらなかった。

■ディフェンディングチャンプが驚異の追い上げ、だが……

一方、4位スタートのNo.1 ZENT セルモ SC(立川祐路/高木虎之介組)は、ディフェンディングチャンピオンの強さを見せた。接近戦を制して、1台また1台とポジションアップ。早々にドライバー交代を行った後は、エース立川が周回遅れを次々と追いやって2位へと上り詰めた。
だが、終盤に黄旗区間での追越があったとされ、10秒のペナルティストップが科せられ後退。表彰台のチャンスを失った。

これにより、No.100 NSXが再び2位へ浮上。3位にはNo.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/山本左近組)がつけ、このままチェッカードフラッグを受けた。

優勝を果たしたNo.18 NSXは、道上が3年ぶりのGT勝利。コンビを組んで2年目の小暮にとっては自身初のGT勝利となった。今回、予選でポールポジション、決勝ではファステストラップ、そして優勝を飾り、獲得ポイントでフルマークを達成。ランキングでもトップへと躍り出た。

■決勝をターゲットに闘いぬいたNo.27 direxiv ADVAN 320R

GT300クラス、スーパーラップ予選ではクラス3番手に甘んじたNo.27 direxiv ADVAN 320R。だが、「木曜から決勝のことを考えて準備をしているから、レースを楽しみにしていて欲しい」という谷口の言葉どおり、“有言実行”の初優勝となった。

レースでは前回3位のNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER(松田秀士/菅一乗組)が序盤で速さを見せ、クラストップに立つ。
だが、No.27はNo.110のピット作業中にトップを奪取。その後は遅めのピットインでマージンを稼ぐ勝負に出たが、リスタート時に一瞬エンジンがかからずタイムロス。これでNo.110 BOXSTERとの差が帳消しとなり、コース復帰後はテール・トゥ・ノーズの激しい攻防戦を強いられた。だが、なんとかバトルを制し、フィニッシュ。チーム参戦2年目の若いチームが、初勝利をあげた。

No.110はバトルの後、痛恨のコースアウト。後続のNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(田中哲也/青木孝行)にもパスされ、No.11が2位、No.110が3位でレースを終えた。

NSX勢の速さを目の当たりにした第2戦。開幕戦で優勝したレクサスSC勢の最高位はNo.1の5位どまりだった。一方、Zは安定した速さ・強さを披露した。
5月4日には第3戦がトヨタのホームコース・富士スピードウェイで開催される。500kmというシリーズ中の長距離レースに位置付けされる一戦では、また新たな戦略にもとづいたバトルを楽しむことができそうだ。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)


優勝したNo.18 NSX(手前)と2位でゴールしたNo.100 RAYBRIG NSX。NSXは岡山で1-2フィニッシュを達成した。


No.22 MOTUL AUTECH ZはGT500クラス3位でゴール。


GT500クラスのポディウム。中央のウィナー、道上龍は3年ぶり、小暮卓史にとっては初のGT勝利。左の2位はNSXを駆ったセバスチャン・フィリップと細川慎弥、そして右の3位はZをドライブしたミハエル・クルムと山本左近。


GT300クラスで優勝したNo.27 direxiv ADVAN 320R(密山祥吾/谷口信輝組)

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