【WRC 2006】第5戦コルシカ、ロウブ、2年連続で母国凱旋!得意のターマックで3連勝

2006.04.10 自動車ニュース

【WRC 2006】第5戦コルシカ、ロウブ、2年連続で母国凱旋!得意のターマックで3連勝

世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・フランス」、通称「ツール・ド・コルス」が、2006年4月7〜9日、地中海に浮かぶリゾートアイランド、コルシカで開催された。
前戦カタルーニャにつづくターマック戦、ここでも「シトロエン・クサラWRC」を駆るセバスチャン・ロウブが終始トップを快走。昨年のチャンピオンが2年連続で母国凱旋を果たし、今季3連勝を達成した。

■スバル勢がトップ争いから脱落

伝統のターマック戦、ツール・ド・コルスが幕を開けた。ホストタウンはコルシカ西部のアジャクシオでステージはその周辺の山脈に設定。いずれも低中速のレイアウトを持つテクニカルコースで、快晴の空のもと、レグ1から激しいタイム争いが展開された。

注目のファーストステージを制したのは「最初からハードにアタックしたよ」と語るロウブで、2番手に「フォーカスWRC06」のマーカス・グロンホルムがつづいた。
SS2ではグロンホルムがトップタイムをマークするものの、ロウブが再びSS3、SS4を制し、レグ1をトップでフィニッシュ、グロンホルムが約20秒差で2番手につけた。

一方、トップ争いを繰り広げるシトロエン、フォードの両エースに対し、大きく出遅れたのがスバルのエース、ペター・ソルベルグだ。
SS1でコースアウトをきっし、エキゾーストシステムを破損。そのため、エンジンパワーが低下し、18番手タイムにとどまった。その後もタイムは伸び悩み、総合14番手でレグ1をフィニッシュすることとなった。
これと同様にスバルの16号車を駆るクリス・アトキンソンもSS3でクラッシュし、エキゾーストパイプを破損、さらにギアセレクターのトラブルが発生し、総合19番手と苦しい出足だ。

さらにターマックスペシャリストとしてスバルの6号車をドライブしたステファン・サラザンもフロント・デフの不調でペースが上がらず、総合10番手で初日を終えた。

結局、3番手は「プジョー307」を武器に前戦のカタルーニャで4位入賞を果たしたアレクサンダー・ベンゲで、グロンホルムのチームメイト、ミッコ・ヒルボネンが4番手、ダニエル・ソルド、チェビー・ポンスら「クサラWRC」を駆るスペイン勢が5番手、6番手でレグ1を終えた。


開幕2連勝の後に8位、3位、2位とつづいたグロンホルム。

■ソルドvsヒルボネンvsベンゲの3番手争い

明けた翌8日もロウブは好調で、2本のステージでトップタイムをマークし、ポジションをキープしたままレグ2をフィニッシュ。2番手に「マシンは完璧だけど路面のコンディションがよくないからプッシュはしなかったよ」と語るグロンホルムがつづいた。

さらに彼ら“2強”の背後では、ヒルボネン、ベンゲ、ソルドらが激しい3番手争いを展開。SS5でヒルボネンが3番手に浮上すると、SS5ではソルドがベンゲをかわして4番手に浮上するなど、めまぐるしくポジションが入れ替わっていった。

結果、この日の最終ステージとなるSS8でソルドがトップタイムを叩き出し、総合3番手に浮上。「今日は何回かミスしてしまったけど、明日はソルドをキャッチしたいね」と語るヒルボネンが約6秒差で4番手、「セッティングに失敗したよ。アンダーステアが強くてプッシュできなかった」というベンゲが5番手でこの日を終えた。

■ソルド、3位入賞で2度目の表彰台へ

翌9日のレグ3では、トップのロウブが余裕のクルージングを披露。結局、「マシンもタイヤも完璧だったよ」と満足げのロウブが今季3勝目を獲得した。そして、「今回はロウブがクイックだったからね。このリザルトは僕にとってハッピーだよ」というグロンホルムが2位入賞を果たした。

ソルドvsヒルボネンの3番手争いは、SS9でヒルボネンがサードベストタイムをマークし、4番手タイムのソルドに0.4秒差まで接近。つづくSS10ではソルドがトップタイムをマークし、ヒルボネンとのマージンを引き離しにかかった。
が、SS11ではヒルボネンがグロンホルムにつづいてセカンドベスト、再び5秒差まで挽回……といったように最後まで激しいバトルを繰り広げ、結局ソルドが逃げ切りに成功し3位で表彰台を獲得、ヒルボネンが4位に入賞した。

以下、5位にベンゲ、6位にポンスが入賞し、サラザンが8位でポイント獲得。ソルベルグ、アトキンソンらはそれぞれ11位、13位まで追い上げてフィニッシュした。

次戦は4月28日〜30日、舞台を南米大陸のアルゼンチンに移して開催される予定だ。


激しい3位争いを繰り広げたダニエル・ソルド(左)とミッコ・ヒルボネン(右)。勝負はソルドが制した。

■JWRCはシトロエンC2のティラバッシが初優勝!

同時開催のジュニア世界ラリー選手権(JWRC)第3戦は、前戦のカタルーニャにつづいてパー-ガンナー・アンダーソン、ガイ・ウィルクスらスズキ勢が同ラウンドをスキップ。そのため、「シトロエンC2」を駆るクリス・ミークが下馬評どおり、3本のステージを制してレグ1をトップでフィニッシュし、チームメイトのブリス・ティラバッシとともにシトロエン1-2体制を形成した。

しかし、レグ2ではパンクとブレーキトラブルで2番手のティラバッシが後退、トップのミークもSS7でエンジントラブルに見舞われそのままリタイアに……。

かわってスズキのカスタマーチームで「スイフト」を駆るウルモ・アーバがトップに浮上し、ティラバッシが2番手、「ルノー・クリオ」のコーナード・ローテンバッハが3番手についた。

トップのアーバは、「ブレーキが心配だからペースを落として走ったよ」と語るように、レグ3のSS10まで余裕のクルージングを披露。が、SS11で電気系のトラブルが発生、加えて最終ステージとなるSS12ではエンジントラブルが発生し、そのステージを走りきった段階でマシンを止めることとなった。

結局、「ラストステージを走っているときにアーバをキャッチすることができた」と語るティラバッシが母国イベントでJWRC初優勝。完走扱いのアーバが5分のペナルティを受けながらも2位入賞を果たし、ローテンバッハが3位で表彰台を獲得した。

(文と写真=廣本泉)

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