【FN 2006】開幕戦富士、雨で中断、僅か2周でレース成立

2006.04.03 自動車ニュース

【FN 2006】開幕戦富士、雨で中断、僅か2周でレース成立

見慣れたスタンディングスタートにかわり、セーフティカー(SC)が先導する中、ローリングスタートをきった全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの開幕戦。だが早くも4周目に赤旗が出てレースは中断。その後、このセッションが正式結果として残るとは……。

2006年4月2日、路面を叩きつけるような雨の中で決勝レースが行われたフォーミュラ・ニッポン第1戦。舞台となった静岡県・富士スピードウェイの上空には、意地の悪い雨雲が居座り、ドライバーから闘うチャンスを、つめかけたファンからは観戦の楽しみを奪ってしまった。

最初の赤旗中断を経て、2パート制によるレース再開を試みたが、以後レースは行われず。雨に加え、レース中に日没を迎える可能性も高いことから、結局、第1パートの結果がそのまま正式結果として扱われ、ポールポジションのブノワ・トレルイエが優勝。2位は松田次生、3位は本山哲となった。

■チームメイト同士がフロントロー占領

午前中はやや肌寒かったものの、午後からはレース日和といえる好天に恵まれた土曜日。開幕前のテストから快調だったトレルイエと松田のふたりは、ニューマシンで迎えた初予選でもその力を証明した。

予選1回目のトップは松田、次いでトレルイエ。午後からの予選では、残り10分を切ってもターゲットタイムである松田の1分26秒335を上回る選手は現れず。終了2分前に自身が更新に成功し、このままポールポジション獲得かと思われた。
だがその矢先、「タイヤを上手く温めることができた」というトレルイエがチームメイトのタイムを僅か0.023秒で逆転し、ポールの座を奪取。松田に続いたのは、本山だった。

■第1パートは4周目に赤旗中断

決勝日の午前中、“降っては止み”を繰り返した雨はサポートレースで霧を呼び、午後2時35分スタート予定だったフォーミュラ・ニッポンのスケジュールをも狂わせてしまった。

スタートは午後3時20分に、周回数は65周から49周へと短縮され、SCが22台のマシンを先導してコースを走行。予選順位のまま隊列を組んだマシンが周回を重ねるも雨あしが強く、コースに水が流れていたため競技団が危険と判断。4周目に入った直後に赤旗中断となった。
これでレースはパート制へと変更。走行終了周から1周減算した2周をもって第1パートのレースが終了した。

■第2パートは幻に終わり、レースは成立へ

天候の回復を待ち、午後4時10分には2度目のSCスタート。44周の再レースになる予定だったが、土砂降りの雨には歯が立たず。2周目で赤旗中断となり、規定周回数にさえ満たない第2パートは不成立。改めて再スタートのチャンスを待つも、転機は訪れなかった。

コンディションの改善を待ちわびた競技団だったが、雨、そして近づく日没には手の施しようがない。よってその後の走行を見送る決断を下した。
これにより第1パートだけの結果でレースは成立。だが実際のところは、SCに先導されての周回に留まり、攻防によるポジション争いがないままレースは終わってしまった。

「雨の中でのマシンの状態が良かったので、スタート前から今日は必ず前に行けるだろうと思っていました」と赤旗終了を残念がった本山。
いっぽう、雨を得意とするトレルイエだが、「新車はスペアパーツが少ないので、クラッシュが多くなると次のレース(2週間後)に影響が出ただろうから」と仕方ない様子を見せた。

第2戦は2週間後の鈴鹿サーキットで開催。ベテラン、ルーキー、復帰組……と立場こそ違えど初レースで果たせなかった完全燃焼を目指し、新たな舞台でまたひと暴れしてもらいたいものだ。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

【FN 2006】開幕戦富士、雨で中断、僅か2周でレース成立の画像

土曜日の予選で1-2を決めたmobilecast IMPULのブノワ・トレルイエ(左)、星野一義監督(中央)、松田次生。

土曜日の予選で1-2を決めたmobilecast IMPULのブノワ・トレルイエ(左)、星野一義監督(中央)、松田次生。

優勝したトレルイエ。写真は決勝日朝のフリー走行、ヘアピン進入の様子。既に雨で水びだし。

優勝したトレルイエ。写真は決勝日朝のフリー走行、ヘアピン進入の様子。既に雨で水びだし。

2位となった松田。やはり朝のフリー走行のヘアピンで。

2位となった松田。やはり朝のフリー走行のヘアピンで。

降りしきる冷たい雨の中、視線は、スタートラインに釘付け。レースのスタートを「いまかいまか」と待ちつづけた、1コーナー指定席の観客たち。

降りしきる冷たい雨の中、視線は、スタートラインに釘付け。レースのスタートを「いまかいまか」と待ちつづけた、1コーナー指定席の観客たち。

レース終了を最後まで見守っていた多くの観客のために、レース後パドックが開放され、ドライバーはサイン、記念写真で応えた。

レース終了を最後まで見守っていた多くの観客のために、レース後パドックが開放され、ドライバーはサイン、記念写真で応えた。

新エンジン、新シャシー、新しい顔ぶれ……新生フォーミュラ・ニッポンは、全9戦が予定されている。

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