【F1 2006】第3戦オーストラリアGP、波乱のレースでアロンソ2勝目

2006.04.03 自動車ニュース

【F1 2006】第3戦オーストラリアGP、波乱のレースでアロンソ2勝目

F1世界選手権第3戦オーストラリアGP決勝が、2006年4月2日、オーストラリア・メルボルンのアルバートパーク・サーキット(5.303km)を57周して行われた。

フォーメーションラップやり直し、コース各所でのクラッシュ、4度のセーフティカー導入と大荒れのレースを制したのは、ルノーのフェルナンド・アロンソ。今シーズン2勝目、自身通算10勝目を飾った。

2位はマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン。3位はトヨタのラルフ・シューマッハーで、低調なシーズン開幕を迎えたトヨタは今年初の表彰台を獲得した。

以下、4位ニック・ハイドフェルド(ザウバーBMW)、5位ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)、6位ジャック・ヴィルヌーヴ(ザウバーBMW)、7位ルーベンス・バリケロ(ホンダ)ときて、ルーキーのスコット・スピード(トロロッソ)が8位でゴールラインを通過したのだが、黄旗追い越しによる25秒加算ペナルティにより、デイヴィッド・クルタード(レッドブル・レーシング)が繰上げ入賞。アメリカ人による久々のポイント獲得はならなかった。

スーパーアグリ・ホンダは、最後尾ながら初めて2台揃って完走した。佐藤琢磨は、4年落ちマシンベースの「SA05」で健闘し、一時は12位を走行。バリケロ、クルタードといった強豪を抑えて13位の座を守るなどし、最終的に12位でフィニッシュ。井出有治は13位でゴールした。

■逆巻く波など何のその

1968年イタリアGP、ジョン・サーティース以来の“ホンダ”ポールポジション。ジェンソン・バトンは、自身初の優勝にもっとも近い場所からスタートをきったが、セーフティカーラン後の再スタートのたびに冷えるタイヤを暖めきれず、グリップ不足でズルズルと後退。最後はチェッカードフラッグ直前の最終コーナーで派手にエンジンをブローさせ終わった。

そのバトンを最初のセーフティカー後に早々と料理し、コース方々で起こる波乱など関係ないかのように首位を守りきったアロンソ。スピードに加え、安定感、信頼性を兼ね揃えた「ルノーR26」駆るチャンピオンに、敵はいなかった。

レース序盤、アロンソと同等のペースでトップ2を形成したライコネンだったが、フロントノーズにダメージを負い2位どまり。しかし最後に最速ラップを記録し、相変わらずの速さは顕示した。

そのほかのライバル勢も相次いで戦線離脱。とくにフェラーリの2台にとっては受難のレースとなり、フェリッペ・マッサがオープニングラップでニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)と絡みリタイア。
ミハエル・シューマッハーは、予選11位から上位入賞を狙ったが、6位走行中の最終コーナー、前を行くバトンの真後ろで急激なアンダーステアに襲われウォールに激しくヒットするクラッシュを演じレースを終えた。

フライアウェイ3連戦はルノー3連勝、アロンソ2勝と、ルノーとアロンソがシーズン序盤にトップランカーとしての地位を築いた。
4月23日の次戦サンマリノGPから、いよいよヨーロッパラウンドが始まる。

(webCG 有吉)


フェリッペ・マッサらがオープニングラップでクラッシュし、1回目のセーフティカー導入。再スタート、冷えるタイヤで充分なグリップを得られないジェンソン・バトン(写真手前右)を、アロンソ(左)があっという間にとらえ、首位は逆転した。(写真=Renault)


アロンソ、通算10勝目をマーク。チャンピオンシップでは、2位ライコネン/ジャンカルロ・フィジケラの倍、28点でトップに立つ。
チームメイトでマレーシアGPウィナー、フィジケラは、グリッドでエンストしピットスタート。テレメトリーが働かないなどトラブルに見舞われながら5位まで追い上げた。(写真=Renault)


ラルフ・シューマッハー(写真)は、6番グリッドからスタート。途中ピットレーンのスピード違反でドライブスルーペナルティを受けるも、セーフティカーランの混乱に乗じて終わってみれば3位入賞。いっぽうトヨタのもうひとり、ヤルノ・トゥルーリは、1周目に他車と接触し0周リタイアとなった。(写真=Toyota)


予選での速さはあったジェンソン・バトンと「ホンダRA106」(写真手前)。しかしレースではグリップ不足で1位から徐々に後退した。5位入賞間近、最終コーナーでエンジンがブロー、マシンはゴールライン直前でストップし結果10位完走扱いとなった。ポイントは逃したが、ゴールしなかったことで、次戦のエンジン交換による10グリッド降格ペナルティは免除された。
チーム移籍後苦戦をしいられているルーベンス・バリケロは、ブレーキに問題を抱えながら何とか7位完走、今年初のポイントを獲得した。(写真=Honda)


“本家”ホンダのバリケロを抑えて13位を走行するなど、力走をみせた佐藤琢磨(写真手前)。佐藤は終盤左フロントホイールに問題が発生しピットインを余儀なくされたが、12位で完走。13位で初完走した井出有治とともにスーパーアグリ・ホンダは3戦目にして2台がフィニッシュを迎えた。
なお佐藤には、先行する3位のラルフ・シューマッハーを抜かせなかったことで青旗無視を言い渡されたが、“おとがめ”どまりだった。(写真=Honda)

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