【WRC 2006】第4戦カタルーニャ、ロウブ&ソルドのシトロエン勢が1-2フィニッシュを達成!

2006.03.27 自動車ニュース

【WRC 2006】第4戦カタルーニャ、ロウブ&ソルドのシトロエン勢が1-2フィニッシュを達成!

世界ラリー選手権(WRC)第4戦「ラリーRACC」が、2006年3月24-27日、スペイン南東部のカタルーニャを舞台に開催された。
ホストタウンはバルセロナの約100km西に位置したサロウで、ステージはその周辺の山脈に設定。いずれも中高速コーナーを主体としたターマックで、レグ1から激しいタイム争いが展開された。

そのなかで安定した走りを披露したのが2004-05年の王者、セバスチャン・ロウブだった。名車「シトロエン・クサラWRC」を武器にコンスタントに首位をキープ、前戦メキシコにつづいて今季2勝目を手に入れた。

■フォード勢が脱落、シトロエンが1-2-3体制!

WRCの名物としてこれまで秋に開催されてきたコルシカ、カタルーニャのターマック2連戦だが、今季は春にスケジュールを変更。そのため、初戦となるカタルーニャは真夏のような太陽にアスファルトが照らされるなかでラリーが行われた。

幸先の良いスタートを切ったのはフォードのエース、マーカス・グロンホルム。「フォーカスWRC06」+BFグッドリッヂを武器にSS1を制覇し、つづくSS2、SS3も連取、後続に11秒差をつけてトップを快走した。
しかし、「7km地点で急にブーストがかからなくなった」と語るように、SS5でエンジントラブルが発生し総合10番手に後退。これと同様にグロンホルムのチームメイト、ミッコ・ヒルボネンも総合4番手を走行中SS5でエンジントラブルに見舞われ、上位争いから脱落することとなった。

かわってトップに立ったのはSS4、SS5、SS6を制したロウブ。05年のJWRCチャンピオン、ダニエル・ソルドが2番手に浮上、3番手はロウブのチームメイト、チェビー・ポンスで、この時点でシトロエン勢が1-2-3体制を形成した。

4番手はブレーキトラブルとタイヤの消耗に苦戦したスバルのペター・ソルベルグ、5番手は「プジョー307WRC」を駆るターマックスペシャリスト、アレクサンダー・ベンゲ。以下6番手「シュコダ・ファビアWRC」駆るヤン・コペツキー、7番手にスバルの6号車ステファン・サラザン、8番手にスバルの16号車クリス・アトキンソンがつづいた。


地元スペインで見事2位入賞、シトロエンの1-2フィニッシュに貢献した2005年のJWRCチャンピオン、ダニエル・ソルド。ちなみにF1では第2戦マレーシアでルノーが24年ぶりの1-2を達成していた。ロウブの優勝/チャンピオンシップリードとあわせ、フランスにとっては幸先良い2006年シーズンのスタートだ。

■ポンスがリタイア、ソルベルグも後退

明けて翌25日のレグ2では、インカットで荒れた路面に多くのドライバーが苦しんだ。とくに出走順の遅いトップのロウブは、「路面に石が散乱していたのでリスクを避けてペースを落としたよ」というように、SS7、SS8で6番手タイムどまり。SS10では総合3番手のポンスがコースアウトをきっしリタイア。さらに総合4番手のソルベルグもタイヤの消耗でペースが上がらず、ステージを追うごとにポジションを落としていった。

そのなかで素晴らしいパフォーマンスを披露したのが、グロンホルム&ヒルボネンを擁するフォード勢。SS7、SS8でそれぞれトップ&2番手タイムをマークした。
これに対抗すべく、SS9でロウブ、SS10でソルドが最速タイムを叩き出すなど、シトロエン勢も復調。
結果、ロウブ、ソルドがポジションをキープし、ベンゲが3番手、グロンホルムが4番手にジャンプアップした。

以下、5番手はコペツキー、6番手は「シュコダ・ファビア」をドライブするフランソワ・デュバルで、ソルベルグは7番手に後退。サラザンが8番手で、グロンホルムとともに脅威的な追い上げを見せたヒルボネンは11番手でレグ2をフィニッシュした。

■16本中10本で最速、グロンホルムが3位表彰台

最終日のレグ3では、首位のロウブが落ち着いた走りでマージンをコントロール。結局、「初日でグロンホルムが脱落したから楽な展開だったよ」と語るロウブが今季2勝目をマークし、「地元スペインでロウブにつづくことができたから本当に嬉しいよ」とコメントしたソルドが2位入賞でWRC初の表彰台を獲得した。

シトロエン勢につづいたのは「レグ1にトラブルがあったけどそれ以外は完璧。10番手に後退したけど、表彰台への自信はあったよ」と語るグロンホルムで、その言葉どおりSS14でついに3番手に浮上。終わってみれば16本中10のステージでトップタイムを叩き出し、3位で表彰台を獲得した。

なお、4位はベンゲ、5位コペツキー、6位デュバル。ソルベルグ、サラザンのスバル勢が7位、8位でポイントを獲得し、ヒルボネンが9位でフィニッシュした。

次戦は4月7-9日に開かれるツール・ド・コルスだ。


快走しながらラリー早々にエンジントラブルで後退したフォードのマーカス・グロンホルムは、脅威の追い上げで3位表彰台を手に入れた。

■波乱含みのJWRCは「C2」のプロコップが初優勝

同時開催のジュニア世界ラリー選手権(JWRC)第2戦は、パー-ガンナー・アンダーソン、ガイ・ウィルクスらスズキ勢が同ラウンドをスキップし、またシトロエンのエース、ダニエル・ソルドはWRカーでA8クラスにエントリー。そのため、「シトロエンC2」のクリス・ミークに注目が集まったのだが、ラリーは予想外のアクシデントで幕を開けた。

C2を駆るアーロン-ニコライ・ブルカートがSS2でコースアウトし、コドライバーのヨーグ・バスタックがタイヤを交換。その作業中に他のマシンがコースを外れ、跳ねられたバスタッグが他界してしまったのである。

さらに、SS4ではトップを快走するミークにハプニング。前走のWRカーがコースアウトしステージを塞ぐ状態で停車していたのだが、それをかわそうとした際に接触。ホイールを失い大きく後退することとなった。

まさに波乱含みの幕開けとなるなか、C2のマーティン・プロコップがレグ1をトップでフィニッシュ。「ルノー・クリオ」を駆るカジエール・ベルンドが2番手、C2ユーザーのジュリアン・プレサックが3番手でつづいた。

レグ2では、プロコップの背後でベルンド対プレサックの2番手争いがヒートアップしたものの、SS8でプレサックがエンジントラブルに見舞われ上位争いから脱落。かわって、「スズキ・イグニス」のジョゼフ・ベレスが3番手、脅威の追い上げを見せたミークが4番手に浮上した。

最終レグでもトップ2台はポジションを守り抜き、プロコップがJWRC初優勝、ベルンドが2位を獲得。これに「ここまで戻ってくることができて本当に良かったよ」と語るミークがつづき、SS15で逆転に成功し3位で表彰台を獲得した。

(文と写真=廣本泉)

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