これがシトロエンの次期ラリーマシンだ!「C4 WRC」をロウブが先行デモ走行

2006.03.23 自動車ニュース

これがシトロエンの次期ラリーマシンだ!「C4 WRC」をロウブが先行デモ走行

フランスの氷上レースシリーズ「アンドロス・トロフィー」の最後を締めくくるスーパーファイナルが、2006年3月18日、パリのフランス・スタジアムで開かれた。
シトロエンで世界ラリーチャンピオンになること2回、フランス人セバスチャン・ロウブが、次期シトロエンのラリーマシン「C4 WRC」のデモ走行を行った。

■“大ブーイング”の演出

2006年の世界ラリー選手権(WRC)にはプライベートチーム「クロノス」からエントリー、第3戦メキシコで今シーズン初勝利をあげたディフェンディングチャンプのセバスチャン・ロウブ。

2007年にはシトロエンでのワークス復帰が既に発表されているが、現在シトロエンで開発中の新兵器「C4 WRC」が、フランス・スタジアムに集まった5万人の観衆の前で公式披露され、ロウブがデモンストレーションを“魅”せた。

17回を迎えた氷上レース「アンドロス・トロフィー」のスーパーファイナル。ニ・四輪の決勝レースを控えた夜9時頃、白銀のコース上に真っ赤なシェブロンがロウブとともにあらわれた。

ところが、特設コースを軽く2周すると、ステージ裏へさっさと消えてしまった。新マシンの一般初公開に期待していた観客からは大ブーイング。
……というのは会場を盛り上げるための演出だったようで、しばらくすると母国のスター、ロウブとC4 WRCが再登場。今度はコース上の氷を蹴散らしながら快走し、気温3度で震える観客を熱くさせた。

■ロウブ、プロスト、パニス、ペテランセルらが参加

今回のデモランは、2001年のアンドロス・トロフィーで、ロウブが氷上コースを走る機会を得たことがきっかけとなり、主催者からの強い要望で実現した。

「熱狂的なラリー・ファンが集まったなかでC4 WRCを(公式)披露できてとても嬉しい。しかも、氷上のドライビングはよく滑るから僕も楽しめるよ」
今年タイトル三連覇を狙いながら新マシン開発にも加わり多忙を極めるロウブは、リラックスした表情で語った。

シリーズ戦のアンドロス・トロフィーは全8戦で開催され、ポイント争いとなる7戦は既に終了。イヴァン・ミューラーがタイトルを獲得、元F1チャンピオンのアラン・プロストが2位に輝いた。

シーズンの締め括りとなるスーパーファイナルでは、特別ルールが採用され、2名1チームとなって各ドライバーが6周、全12周で争われた。
22チームが参戦、予選から勝ち進んだ決勝戦では、3位からスタートしたフランク・ラゴロス/フィリップ・ド・コルサ組(BMW 1シリーズ)が、ミューラー/ポール・ブリオン組(キア・リオ)とアラン・プロスト/オリビエ・パニス組(トヨタ・カローラ)をかわし、まさかの大逆転で勝利した。

また、ダカール・ラリーのニ・四輪の両部門で総合優勝しているステファン・ペテランセルが特別ゲストとして出場。ニ輪(ヤマハ)と四輪(ルノー・クリオIII)の両カテゴリーに参戦し、慌しくも楽しい1日を過ごしたようだった。

(文と写真=野口友莉)


今年プライベーター「クロノス」から3年連続のWRCタイトル獲得に挑むセバスチャン・ロウブ。


ロウブの華麗なドライビングによるC4の通過にあわせて、コース脇の花火も打ち上げられるなど、華やかなデモ走行となった。


フランスの新旧トップドライバー、アラン・プロスト(左)とセバスチャン・ロウブのツーショットに観客から大声援がおくられた。


元ミス・フランスなど美女揃いがバギーで争うカテゴリー「フェミニン」も大会に華を添えていた。


4000平方メートルの広さに700トンの氷が敷かれ、その上に氷のブロック1万個を繋ぎ合わせて造られた特設アイス・コース。


(写真手前)プロストとオリビエ・パニスの元F1ドライバーがチームを組んだ。


狭いコースでせめぎ合いのレースが展開。ボディを接触させながら激走していたが、横Gに耐えられず、リア部分が完全に吹き飛ばされたセート・レオン。


ニ・四輪両部門に特別参戦した砂漠の王者ステファン・ペテランセル。


決勝戦、イヴァン・ミューラー組がポールポジション、アラン・プロスト組が2番手からスタートしたが、両者が絡んでいる隙に、3番手チームが抜き去るという大波乱が。


路面はスキーのモーグル斜面のような凸凹があり、コーナーではスパイクタイヤに削られて“氷炎”が吹き上がる。

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