【SUPER GT 2006】脇阪・ロッテラーの新コンビが「レクサスSC430」のデビューウィンを飾る!

2006.03.20 自動車ニュース

【SUPER GT 2006】脇阪・ロッテラーの新コンビが「レクサスSC430」のデビューウィンを飾る!

No.36「レクサスSC430」が、ヘッドライトをパッシングさせてバックストレッチを疾走。そしてシケインを立ち上がり、3万人を超える観客の前でチェッカードフラッグをくぐり抜けた……。

2006年3月19日、真冬へと戻ったような厳しい寒さの中、スーパーGT開幕戦決勝が三重県・鈴鹿サーキットで開かれた。

予選5位のNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が序盤にトップを奪い、そのまま快走。終盤は「ホンダNSX」や「日産フェアレディZ」からの猛攻にも動じず、見事初優勝した。
またGT300クラスでは、No.88アクティオムルシェRG-1(マルコ・アピチェラ/桧井保孝組)が優勝を飾り、「ランボルギーニ・ムルシエラゴ」にとっての初勝利を実現させた。

■雨のスーパーラップ、No.8 ARTA NSXがポールポジション

金曜日から安定した速さを見せたのは、No.12カルソニックインパルZ(ブノワ・トレルイエ/星野一樹組)。05年モデルシャシーに06年モデルの外装パーツを融合させたスペシャルバージョンが功を奏したようだ。だが、予選ではNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)がここ一発の速さを発揮した。

予選1回目でトップに立ったNo.8 NSX。対するNo.12 Zは2番手。昼前からポツリポツリと落ち始めた雨は、予選1回目の上位10台によって行われるワンラップアタック方式の予選「スーパーラップ」をウェットコンディションでの闘いへと変えてしまった。

雨を得意とするNo.12 Zのブノワだが、勢いあまりコースアウトしながらのアタック。一方のNo.8 NSXの伊藤は各区間タイムでクラストップ時計を叩き出す完璧なアタック。ホンダのお膝元である鈴鹿でポールポジションを獲得した。また、GT300クラスのポールは、No.46吉兆宝山 DIREZZA Z(佐々木孝太/番場琢組)となった。

■逃げるNo.8 NSX、迫るNo.36 SC430

ポールシッターのNo.8 NSXをトップにオープニングラップが終了。2番手にポジションを上げたNo.36 SC430との接近戦は、序盤に幕を開けた。

今年ホンダからトヨタへとチーム移籍をしたNo.36 SC430のロッテラーだが、冷静沈着なレース運びは変わらない。さりげなく後方からプレッシャーをかけ続け、22周のヘアピンで一気に詰め寄った後、スプーンカーブ進入であっさり逆転。立て続けにNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)もNo.8 NSXを抜き去った。

ニューマシンのSC430同士がトップ争いを繰り広げながらドライバー交代のピットインをしたのは25周目。ひと足先にNo.36がコースへ復帰。No.1もこれに続いたが、ピットロード出口からコースに戻ろうとしたマシンは、まるでコースを横断するかのように大きくコースアウト。1コーナーのグラベルにつかまり、大きく後退した。

■移籍組が大健闘、No.23 XANAVI NISMO Z、怒涛の追い上げ

事実上のトップをキープしたNo.36 SC430。すでにピットストップを済ませて戦闘モードを確立していたNo.8 NSXからの猛攻をしのぎながらレース終盤へ。ところがトップを追うNo.8 NSXに新たな敵が現れる。No.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/松田次生組)がハイペースで詰め寄り、残り10周のシケインで見事な逆転劇を披露したのだ。

足元をすくわれたNo.8 NSXはその後ペースアップできず、3位をキープ。逆にNo.23 ZはNo.36 SC430をも攻め立て一発逆転の瞬間を狙った。No.36 SC430の脇阪寿一、No.23 Zの松田次生は、ともにチームやメーカーを変わっての初戦。その中で互いの力をぶつけ合い、緊迫した好バトルを展開した。

結果、No.36 SC430が開幕戦を制し、レクサスSC430がデビューウィン。「まだまだマシンは開発段階にあるが、チーム、トヨタ、TRDのおかげで勝てることができた」と脇阪。2位No.23 Zに続いたのは、No.8 NSX。開幕戦は3メーカーが表彰台を分け合うかたちで幕を下ろした。

■ランボルギーニ、GT300で大金星

昨2005年シーズンまでGT500とGT300に1台ずつマシンを投入していたJLOCチームだったが、今季は2台の「ムルシエラゴ」をGT300にエントリーさせた。データ取りを重ね、安定した速さを身に着けたようだ。

予選2位のNo.87トライクムルシェRG-1(山西康司/WADA-Q組)が序盤にクラストップを奪うと、予選3位のNo.88アクティオムルシェRG-1も次第にポジションアップ。レース折り返しを前に1-2体制を築いた。

2台は後続車を寄せつけず、ピットイン後はNo.88ムルシェが先頭に立って2台揃ってのゴールを目指した。
しかし、残り5周でNo.87がガス欠で後退。No.88に続き、No.7雨宮アスパラドリンクRX7(山野哲也/井入宏之組)が2位、3位はNo.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER(松田秀士/菅一乗組)となり、GT300の上位3位は個性豊かなマシンが顔を並べた。

スーパーGT第2戦は、4月9日の岡山国際サーキット。開幕戦では雨や寒さで本来のポテンシャルを発揮しきれなかったチームがそのリベンジを果たすのか? GTならではの戦国バトルは今年も健在だ。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

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予選1回目1位でスーパーラップに進出、変化する路面状況を味方につけポールポジションを手にしたNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)。

予選1回目1位でスーパーラップに進出、変化する路面状況を味方につけポールポジションを手にしたNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)。

手前はトップを行くNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一)。その後ろのシケインでは、No.8 ARTA NSX(伊藤大輔/写真右)をかわし、No.23 XANAVI NISMO Z(松田次生/写真左)が2位に浮上した。

手前はトップを行くNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一)。その後ろのシケインでは、No.8 ARTA NSX(伊藤大輔/写真右)をかわし、No.23 XANAVI NISMO Z(松田次生/写真左)が2位に浮上した。

トロフィーを高々と掲げるGT500ウィナー、脇阪寿一(中央左)とアンドレ・ロッテラー(その右)。向かって左は2位の本山哲(左)と松田次生(右)、同じく右は伊藤 大輔(左)とラルフ・ファーマン(右)。

トロフィーを高々と掲げるGT500ウィナー、脇阪寿一(中央左)とアンドレ・ロッテラー(その右)。向かって左は2位の本山哲(左)と松田次生(右)、同じく右は伊藤 大輔(左)とラルフ・ファーマン(右)。

GT300クラスで初優勝したNo.88 アクティオ ムルシェ RG-1(マルコ・アピチェラ/桧井保孝組)。

GT300クラスで初優勝したNo.88 アクティオ ムルシェ RG-1(マルコ・アピチェラ/桧井保孝組)。

マシンの完成が間に合わず、出走しなかったフォードGTがピットに飾られた。

マシンの完成が間に合わず、出走しなかったフォードGTがピットに飾られた。

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