スバル北米工場で「トヨタ・カムリ」生産、トヨタのハイブリッド技術をスバルに提供
2006.03.14 自動車ニューススバル北米工場で「トヨタ・カムリ」生産、トヨタのハイブリッド技術をスバルに提供
トヨタ自動車と富士重工業は、2006年3月13日、両社が合意した業務提携内容について発表した。トヨタ車を富士重の北米工場で生産することや、トヨタのハイブリッド技術をスバルに提供することなどの計画が明らかにされた。
トヨタと富士重は、2005年10月、ゼネラルモーターズのカナダ子会社保有の富士重の発行済株式8.7%をトヨタが取得、業務提携することに合意していた。
今回発表された内容では、富士重の北米工場Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)で、トヨタの主力車種「カムリ」が生産されることが明らかにされた。
現在、同工場の2ラインを使って「レガシィ」「アウトバック」「バハ」「B9トライベッカ」がラインオフしているが、これらモデルを1ラインに統合し、もう1本を改造し、「トヨタの生産技術・生産方式を導入して」(両社のプレスリリース)、2007年春頃から年間10万台のカムリを生産する。世界一への階段をのぼるトヨタにとっては加勢となるだろう。
これに加えて、トヨタのシステムをベースとした富士重のハイブリッド車開発の検討を進めていくことについても合意。富士重ハイブリッド車の早期具体化に向け、トヨタからのハイブリッド技術の提供や人材交流などを含め検討していくという。
富士重は、独自のハイブリッド技術「ターボ・パラレル・ハイブリッド(TPH)」の研究開発に着手していたが、これによりオリジナル路線は絶たれたといえよう。
(webCG 有吉)
![]() |
あなたにおすすめの記事
新着記事
-
NEW
第550回:伝えたいことはボディーに書いちゃえ!? iPhoneや飛行機になりたかった(?)クルマたち
2018.4.20マッキナ あらモーダ!30年前のジウジアーロのコンセプトカーから、ボルボの最新の電動化モデルまで。クルマのボディーにデザインされた“文字”には、デザイナーのどんな思いが込められている? 大矢アキオが考えた。 -
NEW
メルセデス・ベンツE200カブリオレ スポーツ(FR/9AT)【試乗記】
2018.4.20試乗記新型「メルセデス・ベンツEクラス カブリオレ」に試乗した。“先代よりも大きく広くなった”とはいえ、セダンと比べると実用性では大きく劣るのがオープントップモデルの宿命。過去に3台のオープンモデルを乗り継いできたリポーターは、どこに価値を見いだした? -
NEW
第169回:悲劇の真実を世界に伝えたキア・ブリザ 『タクシー運転手~約束は海を越えて~』
2018.4.20読んでますカー、観てますカー実在の人物をモチーフに、韓国現代史上最大の悲劇となった光州事件を描く『タクシー運転手~約束は海を越えて~』を紹介。戒厳令下の言語統制をくぐり抜け、全世界に実情を伝えたドイツ人記者と、彼を乗せてタクシーを走らせた運転手の見たものは? -
NEW
祝! 生誕50周年 いまや希少な初代「ローレル」を振り返る
2018.4.20デイリーコラムメカニズムは当時のBMWを超えていた!? 1968年に生まれた初代「日産ローレル」はどんなクルマだったのか、生誕50周年を迎えたいま、詳しく解説する。 -
第22回:ルノー誕生――フランスの革新者<1899年> 合理的な精神が生んだ小型車作りの伝統
2018.4.19自動車ヒストリー独創的な技術によって自動車を革新し、フランス随一のメーカーへと成長を遂げたルノー。誕生と隆盛、戦災、そして国有化という、波乱に満ちたその歴史を、創始者であるルイ・ルノーや、その兄弟のエピソードとともに紹介する。 -
第496回:いよいよ日本でもお披露目! 新型「スバル・フォレスター」の詳細に迫る
2018.4.19エディターから一言ニューヨーク国際自動車ショーでの世界初公開から遅れること12日、日本でもいよいよ新型「スバル・フォレスター」(北米仕様)がメディア向けに披露された。そこで発表された新たな情報と、2度の取材を通して記者が感じた、このクルマの印象をリポートする。