トヨタ・モータースポーツ2006「5年目のF1で初優勝を」
2006.03.04 自動車ニューストヨタ・モータースポーツ2006「5年目のF1で初優勝を」
2006年3月3日、トヨタ自動車は、2006年モータースポーツ活動発表会を都内ホテルで開いた。
■狙うは初優勝
5年目のF1に加え、2007年にトップカテゴリーへのステップアップを予定している米NASCAR、「レクサスSC430」を追加投入するスーパーGT、エンジン供給を始めるフォーミュラ・ニッポンが主な柱となる。
まずはF1。2005年は初表彰台(計5回)、初ポールポジション(第18戦日本GP)、そしてコンストラクターズランキング4位というまずまずの戦績に終わったトヨタだが、「トップチームとの差は歴然としていた」と、独トヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)の冨田務会長兼チーム代表は振り返る。
2006年の目標は、「常にトップ争いをし、なんとしても初優勝したい」(冨田チーム代表)。そこで、ブランニューマシン「TF106」を他のチームに先駆けて2005年11月29日にシェイクダウン、これまで約2万kmを走り、3月12日の開幕戦バーレーンGPまでにマシンの熟成を図ってきた。
空力面での改良がメインというが、今年から履くブリヂストンタイヤとのマッチングを探る意味でも、新型2.4リッターV8「RVX-06」エンジンに磨きをかけるうえでも、トヨタは走りこまなければならないのだ。
ドライバーは、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリ、サードドライバーがリカルド・ゾンタと変わらず、その点で安定感はある。
冬のテストでは、特にチャンピオンのルノー、ホンダの好調が伝えられるが、もっとも潤沢な資金を持つといわれるトヨタF1は、はたしてポディウムの頂点に立てるのか?
なお、巨費を投じて大改修した富士スピードウェイでのF1開催について、トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は、「既にJAF(日本自動車連盟)を通じてFIA(国際自動車連盟)に(F1開催の)申請を出してあるが、まだ返事はない」と状況を説明した。
■「レクサスSC430」、スーパーGTへ
世界最大の自動車市場、アメリカでのモータースポーツ活動を、2005年で撤退したIRLインディカーからNASCARに移すトヨタ。今年は引きつづきピックアップ「タンドラ」でトラックシリーズに参戦しているが、2007年はトップカテゴリー「ネクステルカップ」とその下の「ブッシュシリーズ」に「カムリ」で挑むことが発表されている。
国内シリーズでは、2005年に両クラスのドライバーズタイトルを獲得したスーパーGT。新顔「レクサスSC430」と従来からの「スープラ」、4.5リッターV8搭載のGT500クラスマシンを投入し、GT300クラスでは「セリカ」「MR-S」を参戦させる。
またホンダ同様、フォーミュラ・ニッポンへ3リッターV8エンジンを供給することも新しい。全日本F3選手権、ESSOフォーミュラ・トヨタ、Netz Cup「ヴィッツ」「アルテッツァ」両シリーズなどに加え、日本と欧州で若手ドライバーを育成する「TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)」も展開する。
(webCG 有吉)
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