【スペック】全長×全幅×全高=3395×1475×1470mm/ホイールベース=2390mm/車重=710kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC12バルブ(58ps/7200rpm、6.6kgm/4000rpm)/価格=82万9500円(テスト車=86万1000円)

ダイハツ・エッセL(FF/3AT)【ブリーフテスト】

ダイハツ・エッセL(FF/3AT) 2006.02.22 試乗記 ……86万1000円総合評価……★★軽ナンバーワンのスズキを追い抜かんとダイハツが投入した「エッセ」。ちょっとオシャレで経済性にも優れる、というベーシックカーに乗ってみた。

素敵なサンダル

ダイハツの“軽ナンバーワン”奪取支援戦略モデル。「ムーヴ」の影に隠れがちになって久しい「ミラ」の女性ターゲット版。でも、黒木瞳がイメージキャラってのもなぁ……。
憎めないスタイルに小洒落たボディカラー。さっぱりしたインテリア。売り込み方法は、「日産マーチ」のまんまそれ。素敵な奥さまの履くシャレたサンダル。“お徳な”値段にビックリ!

【概要】どんなクルマ?

(シリーズ概要)
2005年10月の第39回東京モーターショーで先行披露し、12月19日に販売を開始。「シンプルでおしゃれなカジュアルミニ」をコンセプトに、低燃費(最良5MT仕様で26.0km/リッター)、低価格(68万2500円から)を目指した軽自動車だ。
シンプルな台形フォルムを纏った4ドア+テールゲイトのボディを淡い色で彩りおしゃれさをアピール。新開発0.66リッター「KF-VE型」直列3気筒12バルブDOHCエンジンを採用し、FFの最廉価モデルには5段MT、そのほかは3段ATを中心に、上級グレードには4段ATを組み合わせる。駆動方式はFFと4WD。なおEBD&ブレーキアシスト付きABSは全車においてメーカーオプション(3万1500円)。
(グレード概要)
グレードは、「ECO」(2WDのみ)「D」「L」「X」の4種類。テスト車のLは中堅モデルで、装備面では前席ドアポケット、助手席シートバックポケットなどの収納に加え、セキュリティアラーム、マニュアルエアコン、パワードアロック、キーレスエントリーなどが標準で与えられる。さらに、自然の色をイメージしたという5色のボディカラーには、インテリアの一部が同色となる「ハーモニカインテリア」が設定される。


【車内&荷室空間】乗ってみると?

(インパネ+装備)……★★★★
シンプル。機能的。迷う余地がないスイッチ類。大きく見やすい速度計。プラス、生活臭のなさがエッセの特徴。ドアポケットは薄く浅く使いでがないが、財布などを置ける大型センターコンソールトレイは便利。助手席側には買い物フックも備わる。全車ダブルエアバッグを標準装備。
(前席)……★★
小ぶりで、ソフトなシート。シートクッションの、平板で腰のなさが、遠出の際には気になろう。まぁ、ご近所の買い物グルマですから。ヘッドレスト一体型の背もたれの高さは、もうすこし欲しい。ボディカラーに合わせて2トーンになるシート地は楽しげ。
(後席)……★★
基本的に荷物置きとして使うべきエッセLのリアシート。座面は低く、前後長が短く、ヘッドレストも備わらない。たまにでも後席にヒトを乗せる需要がある方は、あと10万円ほど奮発して、ヘッドレストの付く「X」を買うことをオススメします。
(荷室)……★★★
ボディサイズ相応の必要最小限なラゲッジルーム。後席のバックレストは、一体型の可倒式。トランク側からでも、左右のレバーを動かせば倒せる。外から搭載物を隠すリアパッケージトレイはディーラーオプション。

【ドライブフィール】運転すると?

(エンジン+トランスミッション)……★★★
エッセのエンジンは、新開発のロングストローク型「KF-VE」一本。中堅グレードの「L」は、3段ATが組み合わされる。全力加速を敢行すると、ロウで約70km/hまでをカバーするのでさすがにうるさいが、街なかをノンビリ走るぶんには、早めにシフトアップするので、静粛性も、動力性能同様、必要十分(!?)。
(乗り心地+ハンドリング)……★★
ちょっと新しげなルックスながら、エッセLの乗り心地は典型的な“軽”のそれ。ゆらゆらシャキっとしない足まわり。軽く、路面とのコミュニケーションが途絶しがちなステアリングフィール。カーブでのだらしないロール。自動車専門誌的評価は冴えないが、一方、「広いガラスエリアによる開放感」「短い鼻先と4.2mの最小回転半径による抜群の取り回し」「明るいインテリア」と、運転しての……というより、クルマと生活していての楽しさはある。ただし、横風に対する弱さは気になるところ。風が強い日は、長い橋を渡るときなどに注意した方がいい。

(写真=峰昌宏)

【テストデータ】

報告者:webCG青木禎之
テスト日:2006年1月19日〜23日
テスト車の形態:広報車
テスト車の年式:2005年型
テスト車の走行距離:862km
タイヤ:(前)145/80R12 74S(後)同じ(いずれも、Hankook Cintum K708)
オプション装備:ABS(3万1500円)
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(10)
テスト距離:120.8km
使用燃料:11リッター
参考燃費:10.9km/リッター


この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

エッセの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • ダイハツ・ムーヴ キャンバス徹底解説 2016.9.7 特集 2016年9月7日にデビューした、ダイハツの新型軽自動車「ムーヴ キャンバス」。室内のあちこちに設けられた“使える収納”に、さまざまなシートアレンジ、そして17種類におよぶカラーバリエーションなど、“新感覚スタイルワゴン”の見どころを、写真とともに紹介する。
  • ダイハツ・ムーヴ キャンバスX“リミテッド メイクアップ SA II”(FF/CVT)【試乗記】 2016.11.16 試乗記 ダイハツから、「タント」より少し背の低い“ミニバス”「ムーヴ キャンバス」が登場。「置きラクボックス」や「パノラマモニター」を初採用した新型軽の印象は? ストライプスカラーが映える「X“メイクアップ リミテッド SA II”」に試乗した。
  • ダイハツ・ムーヴ キャンバスG“メイクアップ SA II”(FF/CVT)【試乗記】 2016.10.7 試乗記 ダイハツから、“新感覚スタイルワゴン”をうたう新型軽「ムーヴ キャンバス」が登場。試乗してみると、愛らしいルックスの向こうに、ユーザーの生活を考え抜いた真面目で地道なクルマ作りが見えてきた。
  • ダイハツから新感覚スタイルワゴンが登場 2016.9.7 特集 ダイハツの新型軽乗用車「ムーヴ キャンバス」がデビューを飾った。「幅広い世代にとって使いやすい軽を目指した」という新たなスタイルワゴンには、どんな特徴があるのだろうか。発表会の様子も交えつつ、クルマとしての見どころを紹介する。
  • 「日産セレナ」に生誕25周年を記念した特別仕様車 2016.11.30 自動車ニュース 日産自動車は2016年11月30日、「セレナ」の生誕25周年を記念した特別仕様車「25thスペシャルセレクション」を設定し、販売を開始した。2017年3月末までの期間限定販売となる。
ホームへ戻る