【WRC 2006】第2戦スウェーデン、グロンホルム&フォードが白銀のステージを攻略!

2006.02.06 自動車ニュース

【WRC 2006】第2戦スウェーデン、グロンホルム&フォードが白銀のステージを攻略!

世界ラリー選手権(WRC)第2戦が、2006年2月3-5日、スウェーデンの南西部に位置するカールスタッドで開催された。
雪と氷に覆われた高速ステージを舞台に序盤から激しいバトルが展開され、数多くのドライバーが次々と脱落するなか、フォードのエース、マーカス・グロンホルムが終始安定した走りを披露し、開幕戦モンテカルロからの2連勝を達成した。

■ソルベルグがトップ争いから脱落

WRC唯一のスノーラウンド「スウェディッシュ・ラリー」が幕を開けた。暖冬の影響で雪不足が懸念されていたが、白銀の高速ステージは健在。ファーストステージでトップタイムを叩き出したのは、移籍したばかりのフォードで既に1勝を挙げているグロンホルムだった。

2番手にはシトロエンの“隠れワークス”、クロノスレーシングでクサラWRCを駆るセバスチャン・ロウブが続き、グロンホルムのチームメイト、ミッコ・ヒルボネンが3番手タイムをマーク。以下、OMVプジョーのマンフレッド・ストールが4番手、レッドブル・シュコダの12号車を駆るDTMドライバー、マティアス・エクストロームが5番手につけた。

その後もグロンホルムはコンスタントに好タイムを記録し、レグ1をトップでフィニッシュした。2番手にはSS2へ向かうロードセクションでマシンを破損、その応急処置に手間取り、TCの遅着ペナルティを受けたロウブ。3番手はプライベーターながら、三菱ランサーWRC05を武器にSS3を制したジジ・ガリで、4番手にガリのチームメイトとしてランサーWRC05を駆るダニエル・カールソン、5番手にエクストロームが続いた。

いっぽう、マシンの仕上がりに好感触を得ていたスバルのペター・ソルベルグは、SS1でドライブシャフトを破損、そしてSS4でギアボックスにトラブルが発生し、21番手でレグ1を終えた。
チームメイトのクリス・アトキンソンもSS1で6番手、SS2で5番手と順調な立ち上がりを見せていたが、SS3のコースアウトでステアリングを破損し26番手に後退。さらに3番手のヒルボネンもSS5のジャンピングスポット「コリンズ・クレスト」の着地でラジエーターを破損しレグ1を撤退することとなった。

■ガリvsカールソンの3番手争い

まさに波乱の幕開けとなったスウェディッシュ・ラリーだが、翌日のレグ2でも有力ドライバーたちが相次いで脱落。SS11でストール、チームメイトのヘニング・ソルベルグがコースアウトし、必死の追走を試みるペターもSS12のギアトラブル、SS15のオーバーシュートでペースダウンを強いられることとなった。

ライバルの混乱を尻目に、グロホンルムは7本中5本のステージでベストタイムを叩き出し、レグ2でもトップをキープ。2番手には2本のSSを制したロウブが続くものの、この日、もっとも注目を集めたのはガリvsカールソンの激しい3番手争いだった。

SS7でカールソンが3番手に浮上、SS8ではガリが再び3番手を奪還。結局、SS11でガリを交わしたカールソンが3番手でレグ2をフィニッシュし、わずか0.2秒差でガリが4番手のポジションに収まった。

■グロンホルム、今季2勝目

そして迎えたレグ3。この日のファーストステージとなるSS14で5番手のエクストロームが雪壁に激突し、そのままリタイア。さらに、SS16ではトップを快走するグロンホルムもオイルフィルターのトラブルでペースダウンを強いられるものの、この日のセカンドループとなるSS17、SS18、SS19でトップタイムをマークした。

結局、「新しいチーム、新しいマシンに慣れるのが大変だったけど、今はまったく問題ないよ」と語るグロンホルムが今季2勝目を獲得し、「初日にペナルティを受けたけど、なんとかリカバーすることができた。スウェーデンではマーカスが速いから、このリザルトには満足だよ」と語るロウブが2戦連続で2位入賞を果たした。

ガリvsカールソンの3番手争いはこの日もさらにヒートアップ。SS15でガリが3番手に浮上すれば、続くSS16でカールソンがポジションを奪還する。さらにSS17でガリ、SS18でカールソンと2台のシーソーゲームは最終ステージまでもつれ込んだ。
最終的に、SS19でカールソンが2番手タイムをマークし逃げ切りに成功。「本当に完璧なラリーだったね。マーカスとセバスチャンは別次元だから、このリザルトは僕にとって勝利に等しいよ」と語るカールソンが3位で表彰台を獲得した。

ガリも4位に入賞し、プライベーターながらランサー勢は3-4フィニッシュを達成。5位は旧型インプレッサを駆るトーマス・ラダストロームで、04年型フォーカスのコスティ・カタヤマキが6位でフィニッシュした。

WRCの次戦は3月3-5日に行われるラリー・メキシコだ。

■P-G・アンダーソンが開幕Vを達成!

2002年の設立以来、モンテカルロで幕を開けてきたジュニア世界ラリー選手権(JWRC)だが、06年はスウェディッシュでスタート。今季はレギュレーションが大幅に変更され、「スーパー1600」に加え、2000ccまでのグループN車両も参戦可能となった。
さらにドライバーの個人エントリーのほか、ワイルドカードやチーム名での参戦も認められるようになったことで、年に1回の“特殊ラウンド”にも関わらず14台が集結した。

好調な滑り出しを見せたのはスズキ・スイフトを駆るP-G・アンダーソン、レグ1をトップでフィニッシュした。地元ドライバーとしての利点とイグニスで参戦した昨年の経験を生かして後続に20秒のアドバンテージを築いた。

2番手はルノー・クリオを駆る地元ドライバーのパトリック・サンデルで、以下、イグニスのペーター・ザクリソン、スイフトのウルモ・アーバ、アンダーソンのチームメイトとしてスイフトを駆るガイ・ウィルクスらが追った。

翌日のレグ2でもアンダーソン、サンデルら地元ドライバーは好調で、それぞれトップ、2番手をキープ。対して3番手のザクリソンはSS12でコースアウト。さらに、5番手のウィルクスもSS7でドライブシャフトが抜けてしまい、大きく後退することとなった。

結局、「スタートからフィニッシュまですべてが完璧だったよ」と語るアンダーソンがレグ3でも余裕のドライビングを披露。今季初優勝とともにスイフト初の優勝を獲得した。

2位入賞は「P-Gをキャッチできなかったけどラリーを楽しむことができたよ」と語るサンデルで「初めてのスウェディッシュだからセットアップに苦労したよ」と語るアーバが3位で表彰台を獲得した。

(文と写真=廣本泉)

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ディフェンディングチャンピオン、セバスチャン・ロウブは2戦連続の2位。開幕戦に続き今回も序盤のツマヅキを跳ね返しての表彰台だった。8点×2回=16点でグロンホルムを追う。

ディフェンディングチャンピオン、セバスチャン・ロウブは2戦連続の2位。開幕戦に続き今回も序盤のツマヅキを跳ね返しての表彰台だった。8点×2回=16点でグロンホルムを追う。

JWRC開幕戦は、スズキ・スイフトのP-G・アンダーソンが勝利した。

JWRC開幕戦は、スズキ・スイフトのP-G・アンダーソンが勝利した。

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