もっとも美しいクルマは? 「フェスティバル・オートモービル・インターナショナル」パリで開かれる(後編)

2006.01.26 自動車ニュース

もっとも美しいクルマは? 「フェスティバル・オートモービル・インターナショナル」パリで開かれる(後編)

機能よりも美しさでクルマを評価するという主旨で毎年開かれている「フェスティバル・オートモービル・インターナショナル」のセレモニーが、2006年1月17日にパリで開催された。

■視聴者が選んだ「もっとも美しいクルマ」は

(前編からのつづき)「もっとも美しいクルマ」は、欧州のスポーツ専門チャンネル「Eurosport」の一般視聴者の投票によって選定される注目度の高い賞だ。

各メーカーが1モデルずつ選出。その後、4モデルに絞り込まれた中から決定される仕組み。「プジョー407クーペ」や「レクサスIS」も最終選考まで残ったが、受賞車はコンパクトクーペ「アルファ・ロメオ・ブレラ」に。全体の35%を占める強さだった。日本での発売は今春予定となっている。

■ジウジアーロにデザイン賞

ブレアのデザインを担当したのはイタリアを代表するジョルジェット・ジウジアーロだが、2005年は彼のキャリア50周年。そこで、ジウジアーロに敬意を示して「デザイン」賞が授与された。

「特別仕様のような生産台数が少ないモデルの方がデザインしやすいんだ。逆に人々に多く受け入れられるための量産車をデザインする方が実は難しい。『フィアット・パンダ』のようにね」と、壇上に上がったジウジアーロはフランス語で述べた。

50周年といえば、昨年パリで誕生50周年を大々的に祝った「シトロエンDS」も「芸術賞」および『DS 50 ans de passion(情熱のDS50年)』という書籍が「もっとも美しい本」のグランプリに選ばれた。

また審査員特別賞は、F1でコンストラクターとして初タイトルを獲得したルノー・スポールに与えられ、ルノーF1チームのフラビオ・ブリアトーレ代表が表彰に出席した。

マクラーレンとの2007年契約を突如発表した史上最年少チャンプのフェルナンド・アロンソとの確執が囁かれているが、「マシンの開発は順調、(アロンソとチーム間の)問題はゼロ! いつの時代も若い人はこんなもんだ」と、ブリアトーレはさらり。

そして、パルムドールには、WRC(シトロエン)やF1(ルノー)、二輪のロードレース世界選手権(ヤマハ)でワールドチャンピオンに輝いたチームにタイヤを供給したミシュランに贈られた。
例年は個人に賞が贈られるだけに、プロストは「選考は難航した」と述べたが、今年限りでF1撤退を表明しているフランスのトップ企業だけに、同情票が集まったと思われる。

(文と写真=野口友莉)

■主なノミネートと受賞(●は受賞車)

「ベスト・ビューティ・インテリア」賞
●シトロエンC6
・ レンジローバー・スポーツ
・ プジョー407クーペ
・ レクサスIS

「ベスト・ビューティ・コンセプトカー」賞
●マツダ先駆
・ ピニンファリーナ・バードケージ75th
・ ベルトーネ・ヴィラ
・ マイバッハ・エクセレロ

「ベスト・ビューティ・スーパーカー」賞
●ブガッティEB 16.4 ヴェイロン
・ アストン・マーチンV8ヴァンテージ
・ ベントレー・コンチネンタル・フライング・スパー
・ メルセデス・ベンツRクラス

「ベスト・ビューティ・カー・オブ・ザ・イヤー」賞
●アルファ・ロメオ・ブレラ
・ レクサスIS
・ プジョー407クーペ
・ クライスラー300Cチューニング

「アート」賞
DSへのオマージュ

「デザイン」賞
ジョルジェット・ジウジアーロ

「審査員特別」賞
ルノー・スポール

「パルムドール」賞
ミシュラン


「もっとも美しいインテリア」と「同クルマ」の2部門でノミネートされていた「プジョー407クーペ」


50年のキャリアを積む20世紀を代表するデザイナーのジウジアーロに「デザイン賞」が贈られた。


昨年、オール・ルノーとしてF1のコンストラクターズ・タイトルを初めて獲得したルノー・スポール。シーズン前のテストで忙しい合間を縫ってフラビオ・ブリアトーレ代表が受賞式に出席した。


史上最年少のF1シリーズ・チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソが駆った「ルノーR25」も会場に展示された。


5000平方メートルある会場内には様々なクルマが展示されていた。

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