もっとも美しいクルマは? 「フェスティバル・オートモービル・インターナショナル」パリで開かれる(前編)

2006.01.25 自動車ニュース

もっとも美しいクルマは? 「フェスティバル・オートモービル・インターナショナル」パリで開かれる(前編)

機能よりも美しさでクルマを評価するという主旨で毎年開かれている「フェスティバル・オートモービル・インターナショナル」のセレモニーが、2006年1月17日にパリで開催された。

■21回目の“美のコンテスト”

1986年にフランスの中東部シャモニーで誕生した同組織は、「クリエイティブとエレガント」をテーマに、クルマを機能ではなく主に美しさで評価する賞を設けて、毎年授賞式を行っている。

今年で21回を迎えた同フェスティバルの審査員の面々は、4度のF1チャンピオンに輝いた名誉審査委員長のアラン・プロストを筆頭に、仏ポール・リカール・サーキットの代表や元ドライバーでパリダカの運営責任者でもあったユベール・オリオールらの自動車業界関係者、そのほか建築家のジャン=ミッシェル・ウィルモット、世界的に有名な洋服デザイナーのシャンタル・トーマス、フランス人俳優や雑誌の編集長など12名で構成されていた。

今年の授賞式の会場は、12年にもおよんだ改装工事を昨年終えたばかりのグラン・パレ。
鉄骨とガラス張りの丸天井に4頭の2輪馬車の彫刻が美しいグラン・パレ(大宮殿)は、1900年パリ万博のために建築。翌年「第3回モーターショー」が開催された後、1961年までパリサロンの会場地として利用されるなど、自動車業界の発展の歴史を見守ってきた由緒ある建造物だ。

■「もっとも美しいコンセプトカー」はマツダ

セレモニー当日は約800名の関係者が出席。フルコースのフランス料理やロゼのシャンパンなどが振舞われながら、各賞の発表が行われた。

「もっとも美しいインテリア」のグランプリは2005年ジュネーブショーで発表された「シトロエンC6」。「もっとも美しいスーパーカー」は1000馬力、時速400kmを誇る怪物「ブガッティEB 16.4 ヴェイロン」と、フランス系が続いた。

「もっとも美しいコンセプトカー」のグランプリは、昨年の東京モーターショーで出品されたマツダの「先駆」に。「鋭利かつソフトなライン」が高く評価されたようだ。

日本からかけつけた同デザイン本部の山田敦彦チーフデザイナーは、「アートやデザインの国フランスで評価されたことが非常に嬉しいです。以前は憧れであったアメリカやヨーロッパのデザインを真似するのではなく、仏像や日本刀のように不要なものを削ぎ落としていった日本人のDNAに備わる美しさや、自分の奥底にあるものを意識しました」と喜びを語った。(後編へつづく)

(文と写真=野口友莉)

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F1で4度のシリーズ・チャンピオンに輝いたアラン・プロスト。同フェスティバルの名誉審査委員長を務めている。

F1で4度のシリーズ・チャンピオンに輝いたアラン・プロスト。同フェスティバルの名誉審査委員長を務めている。

復活した名門のブガッティらしく、パワーや速さ、お値段にもすべて“超”がつく「ブガッティEB 16.4 ヴェイロン」に文句なしの「ベスト・オブ・スーパーカー賞」が贈られた。

復活した名門のブガッティらしく、パワーや速さ、お値段にもすべて“超”がつく「ブガッティEB 16.4 ヴェイロン」に文句なしの「ベスト・オブ・スーパーカー賞」が贈られた。

「もっとも美しいコンセプトカー」にノミネートされた4台。ピニンファリーナ社の75周年記念として生まれた「バードケージ 75th」などの競合を押しのけて日本車に贈られた。

「もっとも美しいコンセプトカー」にノミネートされた4台。ピニンファリーナ社の75周年記念として生まれた「バードケージ 75th」などの競合を押しのけて日本車に贈られた。

「ベスト・ビューティー・コンセプトカー」を受賞した「マツダ先駆」。マツダのデザイン本部チーフデザイナーの山田敦彦氏が日本からかけつけて、喜びを語った。

「ベスト・ビューティー・コンセプトカー」を受賞した「マツダ先駆」。マツダのデザイン本部チーフデザイナーの山田敦彦氏が日本からかけつけて、喜びを語った。

業界関係者ら約800人が招待。フォアグラやトリフなど豪華なディナーが振舞われた。

業界関係者ら約800人が招待。フォアグラやトリフなど豪華なディナーが振舞われた。

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