【ダカール・ラリー2006】28回目のパリダカ、日本人エントラントの戦い(その3)

2006.01.21 自動車ニュース

【ダカール・ラリー2006】28回目のパリダカ、日本人エントラントの戦い(その3)

リスボンからダカールを目指して9043kmのアドベンチャーが繰り広げられた2006年のダカール・ラリー(通称パリダカ)。オート174台、モト232台、カミオン69台の計475チームがスタートし、16日後にゴールしたのは、オート64台、モト93台、カミオン33台の計190台のみという、完走率僅か40%という過酷なラリーとなった。
今回は日本人エントラントの戦いぶりを振り返ってみたい。

■一度もプッシュしていないんですよ
三橋淳(ドスード)/第7ステージでリタイア

2004年に二輪から四輪に転向した三橋淳は、前回、日本人最高の11位でフィニッシュ。ニスモの「若手育成プログラム」に選出されて3度目のパリダカ挑戦となった今年は、T2(市販車無改造)クラスから総合優勝争いに加わるべく、「日産ピックアップ」でスーパープロダクションのT1(改造車)クラスに挑んだ。

実車を使った実践的なテスト走行が本番前に叶わなかったとのことで、「慎重に走る」と車検時に語りながらも初日は18位という、まずまずの出だし。しかし、第3ステージで大きなギャップを越える際に駆動系を破損し、サポートトラックの到着を待ったことで156位までポジションを落とす試練に見舞われた。

それでもその後は30位まで挽回する粘りを見せたが、休息日前の第8ステージでブレーキトラブルから横転するクラッシュに遭遇。SSは走破したがロールゲージが変形したため、増岡同様にこの日限りでリタイアになった。
「ゆっくり、ゆっくり走っているだけで終わってしまいました。一度もプッシュしていないんですよ」と悔しさたっぷりでラリーを去っていったという。


連続24回の参戦を誇る最年長の菅原正義はカミオン5位完走を果たした。ゴールではトレードマークの鯉のぼりとともに登場。

■年寄りでも5位が取れたし
菅原義正(日野チーム・スガワラ)/カミオン5位
菅原照仁(日野チーム・スガワラ)/カミオン7位

1983年から大会記録となる連続24回目のパリダカに挑んだ「日野レンジャー」の菅原義正は、64歳と参加ドライバーの中で最年長。しかし、8リッターの小排気量のハンディを感じさせないアグレッシブな走りで15リッターの大排気量ライバルの間隙を縫い、5位フィニッシュ。

「年寄りでも5位が取れたし、息子も完走できて良かったです」と、2号車のドライバーとして時には親父を上回るパフォーマンスをみせた二男・照仁の奮闘に目を細めた。
「今年は10リッター以下というクラスの賞典がないんですって。でも、心の中では10リッター以下クラスのトップです」と、きっぱり。ゴールではトレードマークとなっているピンクの鯉のぼりが、誇らしげにはためいていた。


日本人ライダー最年長記録を持つ51歳の柏秀樹。過酷なラリーを乗り切った。

■ライダーたちの悲喜こもごも
堀田修(KTM)/総合37位
柏秀樹(ヤマハ)/総合63位
片山晋也(KTM)/第7ステージでリタイア
岩崎有男(KTM)/第9ステージでリタイア
服部泰(ホンダ)/第9ステージでリタイア

バイクで参加した日本人は5名。その中で日本人ライダー最年長記録の51歳で完走した柏秀樹は、「今年のコースは一見簡単にみえるけど、実は難しかった。体力的にも厳しくて、チクショ〜!とか、クソ〜!とか叫びながら気合をいれて走っていました(笑)」と、ゴールラインを越えて満面の笑みをうかべた。

3回目の挑戦だった堀田は3回連続の完走を果たしたが、「20位台を狙っていたので順位的には不満。課題だった体力面はトレーニングの成果で問題なかったですが、もっとライディングを磨いてきたい」とリベンジを誓った。

途中リタイアとなった片山、岩崎、服部の3選手はゴール地のダカールにあらわれ、ラックローズのポディウムに立てなかった悔しさと、次回へのリベンジを心に刻んでいたようだった。

(文と写真=野口友莉)

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