【カーナビ/オーディオ】iPod対応はすでに常識!? 最大の家電ショー「CES」でわかった2006年のトレンド(中編)

2006.01.20 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】iPod対応はすでに常識!? 最大の家電ショー「CES」でわかった2006年のトレンド(中編)

アメリカ最大規模の家電ショーといえるコンシュマー・エレクトロニクス・ショー(以下CES)が、2006年1月5〜8日の4日間、ラスベガスで開催された。数千にのぼる出展社ブースの中から、カーオーディオ関連を中心に野村ケンジが紹介する。

<第2回 iPodと衛星ラジオ対応は必須事項>

ではさっそく製品を見ていくことにしよう。まずは海外ブランドから。アメリカだけでなくヨーロッパからも注目製品が一堂に会したというのだから、さすが世界のCESである。

■常識はずれのアンプがデビュー

──カーオーディオ関連メーカーのなかで一番の注目は、ズバリどれでした!?

野村:やはり地元アメリカの企業が元気でしたね。かなり大きなスペースのブースを、競うように出展していました。
なかでも製品的に一番の注目株といえるのが、ロックフォードフォズゲートでしょう。こちらのブースには、新型の中級パワーアンプやサブウーファーなどを出展していましたが、なんと言っても目玉は、500W×4という驚くべき出力を誇る新型パワーアンプ「T15kW」でしょう。1m近い横幅、200万円前後する価格も超弩級ですが、その駆動力のすごさったら。

会場では、2チャンネル分を使って60本のサブウーファーを駆動するという、常識外れのデモを行っていました。驚くべき実力ですね。実際に、もう20台くらいオーダーが入っているようです。
また純正オーディオのスピーカー出力に接続、タイムアライメントやイコライザーなどのデジタルシステムで音質を向上させる「3SIXTY」という製品が注目を集めていました。

──どのような特徴がある製品なのですか?

野村:純正ヘッドユニットに市販のパワーアンプやスピーカーを接続するためのシステムは各社から提案されていましたが、この3SIXTYのユニークな点は2つ。
まず純正が2ウェイや3ウェイのシステムでも3SIXTY内部でそれらの音を合成して整えてくれるため、実現性が高いこと。そしてその調整をパームOS搭載のPDAで行えるため、車内でも手軽に詳細に調整が行えることです。タッチペンで操作ができることに加え、ソフトの内容も一般ユーザーでも使えそうなわかりやすいものでした。日本導入が楽しみですね。

■デュアルがカーAVで健在ぶりを披露

──ほかにも、純正オーディオを活用したシステムの提案はありました?

野村:ヘッドユニットを有するほとんどのメーカーが、大なり小なり純正との統合システムを提案していました。特に日本のメーカー各社がかなり力を入れているようでした。
アメリカのメーカーでは、iPodなどの外部機器を、純正システムに接続するためのシステム提案が多く見られました。
今年の傾向としては、iPodと衛星ラジオの対応は必須事項。これに加えて、USB端子をもつiPod以外のMP3プレーヤーが接続できるアダプターが各社で展示されていましたね。

なかでもオーディオヴォックスグループのデュアルからは、ウインドウズ・ファイルシステムに対応したUSB接続アダプター「iPlug」が登場、MP3プレーヤーでないただのUSBメモリからも音楽が再生できるようです。こちらも興味深いですね。

──デュアルって、オートマチックレコードプレーヤーで昔名をはせたあの懐かしいブランド?

野村:そうです。いまも元気でがんばっています。iPlugのほかにも、CDレシーバー「DMR7710」は、フロントパネルセンターにもダイアルを持つユニークな意匠で個人的に興味を持ちました。日本製のヘッドユニットを見慣れている僕らにとって、こういう自由な発想のスタイルは憧れますよね。

■アンプの統合システムを提案するザプコ

──ロックフォードのほかにも、注目のパワーアンプってありました?

野村:ザプコからは、DCSシリーズという、新しい中級パワーアンプを出品していました。こちらの製品には音響をコントロールするDSPが内蔵されているのですが、数台接続して一括調整が行えるようになっています。マルチチャンネルシステムなどを構築する場合に、とても便利ですね。あとフェニックスゴールドやMTXからも、パワーアンプの新モデルが登場していました。

■EUからも新時代製品が続々上陸

──ヨーロッパのメーカーも数多く出展していたんですよね。

野村:そうですね。まず日本ではヨーロッパ車の純正オーディオで有名なドイツのブラウプンクトですが、アメリカでは市販モデルも展開しているため、結構大きなブースを構えていました。
実はブラウプンクトって、ヘッドユニットだけでなくスピーカーやアンプなどもラインナップしているんです。なかでもユニークだったのは、ハイインプット(純正のスピーカーケーブルを繋げることができる端子)やiPod接続コネクター(アンプ側はミニジャック)をもち、専用の画面で設定を調整できる高機能なパワーアンプ「PCA465」。これひとつで純正オーディオを相当なレベルにグレードアップできそうなので、重宝しそう。日本にもほしい製品のひとつですね。

──市販でお馴染みのブランドはいかがでしたか?

野村:オーディソンとフォーカルは、日本では同じインポーターが輸入しているですが、アメリカでも合同のブースで展示されていました。今回の注目は、オーディソンの中級パワーアンプ、LRxシリーズのリニューアルモデルでしょうね。新たにデジタルシステムを採用することで、詳細な音響設定を手にしています。またその基盤をメインと別体にして音質の向上も図っているところも、オーディソンらしい細やかさですね。

あと南ホールにあったデンマークのディナウディオにも、新製品のスピーカーユニットが置かれていました。「エソテック」と銘打った新シリーズは、超弩級トゥイーター「ESOTER」の技術を投入されていて、性能や音質がレギュラーモデルに対して大幅に向上したそうです。展示のみだったので音は聴けませんでしたが、こちらはそのまま日本導入される可能性が高いですから、いまから楽しみですね。

(文と写真=野村憲司)

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http://www.webcg.net/WEBCG/news/000017726.html


「ロックフォード3SIXTY」は、純正が3ウェイであってもミックス+デジタル処理して良質な音を作り出すことができる。


純正用システムLOGIC7のデモカーを展示していたJBLからは、エントリークラスのパワーアンプ、CSシリーズが登場。外見は上級モデルと共通のデザイン。


インフィニティからは、パワードサブウーファーBassLinkシリーズのニューモデルが登場。こちらは25cmウーファーを搭載する「BassLink II」。


25cmウーファーとその背圧で動く2つの25cmパッシブラジエーターで構成された「BassLink T」も新登場。


日本ではDVDプレーヤーの姿を見るのみだが、本国では幅広いラインナップを持つデュアル。「XDMR7710」の個性的なデザインは魅力。


デジタルプロセッサーを内蔵、複数のパワーアンプを一元管理できる「ザプコDCS」シリーズ。PC用ソフトも用意する。


ハイインプットやミニプラグインプットなどを備え、これひとつでも純正アップグレードが図れるブラウプンクトのパワーアンプ「PCA465」。


リニューアルされた「オーディソンLRx」パワーアンプ。クロスオーバーなどのコントロール部がデジタル化され、メイン部とは別基板となっている。


ディナウディオは新製品をひっさげてCESに出展。オーディオファンあこがれの超弩級トゥイーター、ESOTERのテクノロジーを投入したニューシリーズが登場。こちらも日本導入が待たれる。


スピーカーの名門クリプシュからも、ホーム用iPodシステムが登場。

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