【ダカール・ラリー2006】28回目のパリダカ、日本人エントラントの戦い(その1)

2006.01.19 自動車ニュース

【ダカール・ラリー2006】28回目のパリダカ、日本人エントラントの戦い(その1)

リスボンからダカールを目指して9043kmのアドベンチャーが繰り広げられた2006年のダカール・ラリー(通称パリダカ)。オート174台、モト232台、カミオン69台の計475チームがスタートし、16日後にゴールしたのは、オート64台、モト93台、カミオン33台の計190台のみという、完走率僅か40%という過酷なラリーとなった。
今回は日本人エントラントの戦いぶりを振り返ってみたい。

■本当に悔しいけれど……
増岡浩(レプソル三菱ラリーアート)/第4ステージでリタイア

5連覇中の「三菱パジェロエボリューション」で3年ぶり、3回目の総合優勝を狙っていたが、4日目にナビゲーターの指示ミスで2回転もする大クラッシュ。ビバークには戻ったものの、ロールバーの付け根にクラックが入り無念のリタイア。3日目にはSS2番手タイムを記録し、総合2位に浮上した矢先の悪夢だった。

初優勝した僚友リュック・アルファンを祝福するため、ダカールに駆けつけた増岡は、「3度目の総合優勝を目指して参戦したんだけれどね……。でもチームとしては良い結果(6連覇、通算11勝)だった。来年の大会にはチームに3人(ステファン・ペテランセル、アルファン、増岡)の優勝者がいるということは、良い刺激になります」

「僕の今年の結果は本当に悔しいけれど、気持ちは既に1年後に向いています。今度こそ3度目のVを狙いたい」と、リベンジを誓った。


ダカール・ゴールの翌日、文房具の寄付を毎年恒例にしている篠塚建次郎が地元小学校を訪れた。一度はパリダカ引退宣言をした彼の今後の動向が注目される。

■現役続行!?
篠塚建次郎(テクノスポーツ)/第9ステージでリタイア

1997年に日本人初の総合優勝を飾り、ラリー前には、21回目にして最後のパリダカを表明していた。
「完走して幕を引きたい」と順位にはこだわらず、ひたすらダカールを目指す決意を漲らせ、12月31日のリスボンでのスタートでは、ペテランセルら上位陣の選手並みに観客からの大声援を受けていた。

モロッコのメルズーガ砂丘では、「マシンがパワー不足でね。こんなにスタックしたことはないよ」と悲鳴をあげながらも苦行をエンジョイ。ところが、マシンは昨年開発されたばかりの「日産パスファインダー」。開発不足から慢性的なリアサスペンションのトラブルに泣かされ、第9ステージの砂丘では電装系トラブルでエンジンがストップ。アシスタンスカミオンに牽引してゴールを目指す事も考慮したが、難易度が高い砂丘走破は不可能と判断、舞台を途中で降りた。

篠塚はダカールへ移動し、ゴールに立ち会ったが「ラストランを終えた気がしないんだ」と不完全燃焼。「これまで経験したことがないスピードでラリーを走り、新しい何かを発見。ずっと走り続けてても……」と、現役続行を匂わせた。

(文と写真=野口友莉)

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