ミニバン「トヨタ・エスティマ」一新、280psの3.5リッターV6新搭載

2006.01.16 自動車ニュース

ミニバン「トヨタ・エスティマ」一新、280psの3.5リッターV6新搭載

トヨタ自動車は、7/8人乗りの人気ミニバン「エスティマ」をフルモデルチェンジし、2006年1月16日に発売した。


新型エスティマを「新世代を提案する先駆者として、引き続きミニバン市場をリードしていきたい」と語る、トヨタの渡辺捷昭社長。

■280psV6にFF初の6AT

1990年にデビューした初代エスティマは、エンジンをスラントさせミドにマウントした、技術的にユニークな「天才タマゴ」だった。
これが10年を経て生まれ変わった2代目になるとあっさりFF化され、翌2001年には「プリウス」に次ぐトヨタ2番目のハイブリッドバージョンが登場し、2002年には「日産エルグランド」対抗車として上級「アルファード」にも化けた。ヨーロッパでは「Previa」の名で販売されている。


メーターまわりに先代の面影を残すインパネ。一部グレードを除き「オプティトロンメーター」が備わる。

トヨタの人気ミニバン3代目は、シャープな顔つき、「ワンモーション・シルエット」など外見は先代コンセプトをキープしながら、プラットフォームなど中身を一新。トピックは、3リッターに替わり、アルファードも追い越した(!?)280psを発生する3.5リッターV6エンジンを採用したこと、それにトヨタFF車初という6段オートマチックを組み合わせたことだ。

従来どおり2.4リッター直4モデルも用意。FFに加え4WDも揃える。車両安定性を高める「S-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)」は3.5リッターでオプションとして選べる。
価格は、266.7万円から384.3万円まで。月販目標台数を7000台に設定する。


7人乗りの2列目「リラックスキャプテンシート」。3列目を収納し、シートを後ろへスライドすることで広々と使うことができるという。

■オットマン付き2列目シート

ディメンションは全長×全幅×全高=4795(+15)×1800(+10)×1730(-40)mm、ホイールベース=2950(+50)mm(カッコ内は従来比)と背が40mmも低くなり、ホイールベースは50mm伸びた。先代のFF化で実現した低床化をさらに推し進め、フロア地上高は20mm低くなり435mm、車内の高さは1255mmとられた。

3列に配されるシート、特に2、3列目にこだわりがないはずはない。2列目を2席とした7人乗りには「リラックスキャプテンシート」を採用。前後120mmスライド、32段階の角度調整が可能なオットマン付きで、席自体を800mm前後スライドさせる機構を取り入れた。
後述の3列目シートを格納すれば、前席後ろから2列目ヒップポイントまで1580mmものスペースが広がることになる。


8人乗りでは「セカンドシート・サードシートフラットモード」も選択可能。

8人乗り仕様では、2列目を6:4分割可倒式の3人がけとした。7、8人両仕様とも3列目は6:4分割可倒式で、電動か手動でシートを床下に格納することができる。

各席の移動によるさまざまなシートアレンジはもちろん、前席のコンソールボックスを最大944mmスライドさせ2列目でも利用できる「ロングスライドコンソールボックス」などもある。




■「ハリアー」と同型

3.5リッターV6は、つい先日「ハリアー」に新搭載されたものと同じ「2GR-FE型」で、最高出力280ps/6200rpm、最大トルク35.1kgm/4700rpmというアウトプット。6段オートマチック「6 Super ECT」で、従来型4ATから加速性能、燃費の向上を図った。

2.4リッター直4は「2AZ-FE型」改良版で、先代比パワー10ps増の170ps/6000rpm、トルクは0.3kgm太くなり22.8kgm/4000rpmとなった。
こちらのトランスミッションは無段変速機「Super CVT-i」。なお6AT、CVTともにマニュアル感覚でシフトできる「シーケンシャルシフトマチック」が備わる。


「ワイドビューフロント&サイドモニター」の表示画面。超広角レンズのカメラ1台で車両まわりの状況を確認できる。

4WDは、電子制御カプリングで前後の駆動力を配分する「アクティブトルクコントロール4WD」。サスペンションは新開発で、前マクファーソンストラット式、後トーションビーム式を採用した。

装備面では、左右と前方の死角をカバーする「ワイドビューフロント&サイドモニター」をはじめ、車線内走行維持をサポートする「レーンキーピングアシスト」、キー携帯で解錠・施錠、エンジン始動ができる「スマートエントリー&スタートシステム」、車庫入れや縦列駐車を助ける「インテリジェントパーキングアシスト」などがあげられる。


スイッチ操作でリアハッチを電動開閉できる「パワーバックドア(挟み込み防止機構付き)」を採用した。

また安全面では、車両安定性を高める「S-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)」(3.5リッターにオプション)、夜間コーナリング時にライトを進路に追従させる「インテリジェントAFS」、センサーで車間を測定し衝突の可能性を事前に察知、ドライバーに警報を出したり自動減速したりする「プリクラッシュセーフティシステム」などを揃える。

なお、福祉車両「ウェルキャブ」として、2列目シートを車イスとしても使える「サイドリフトアップシート車」、助手席の乗降性をあげた「助手席リフトアップシート車」を設定した。

(webCG 有吉)


床下に収納できる3列目シートの収納部分兼ラゲッジスペース。リアオーバーハングは40mm短縮したが、3列目使用時には10インチゴルフバッグがしまえるスペースはあるとか。

トヨタ自動車「エスティマ」:
http://toyota.jp/estima/

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事
  • トヨタ・シエンタX 7人乗り(FF/CVT)/シエンタ ハイブリッドG 6人乗り(FF/CVT)【試乗記】 2015.8.11 試乗記 個性的なデザインやボディーカラーで話題の、新型「トヨタ・シエンタ」に試乗。そのコンパクトミニバンとしての実力は……? パワーユニットやシートの仕様が異なる、2つのモデルでチェックした。
  • トヨタ、「マークX」をマイナーチェンジ 2016.11.22 自動車ニュース トヨタ自動車は2016年11月22日、FRセダン「マークX」にマイナーチェンジを実施し、販売を開始した。“洗練された格好良さと遊び心を両立した大人のスポーティセダン”をテーマとして、フロントを中心にデザインが一新されている。
  • ホンダ・フリード/フリード+【試乗記】 2016.11.7 試乗記 ホンダのコンパクトミニバン&ハイトワゴンの「フリード」シリーズがフルモデルチェンジ。ハイブリッドのFF車、ハイブリッドの4WD車、そしてガソリンエンジンのFF車と、3つの仕様に一斉試乗し、2代目となった新型の実力を確かめた。
  • トヨタ・シエンタ ハイブリッドX 7人乗り(FF/CVT)【試乗記】 2015.9.14 試乗記 販売好調が伝えられるトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」。フルモデルチェンジからの1カ月で、実に月間販売目標の7倍に達する、4万9000台もの受注を集めたという。人気の秘密はどこにあるのか、ハイブリッドモデルの試乗を通して確かめた。
  • トヨタ・シエンタ【開発者インタビュー】 2015.8.11 試乗記 12年におよぶモデルライフを経て一新された、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」。新型の個性的なデザインやメカニズムは、どんな思いから生み出されたのか? 開発責任者の生の声を聞いた。
ホームへ戻る