【スペック】全長×全幅×全高=4445×1725×1490mm/ホイールベース=2700mm/車重=1310kg/駆動方式=FF/1.5リッター直4DOHC16バルブ(77ps/5000rpm、11.7kgm/4200rpm)+交流同期電動機(68ps/1200-1540rpm、40.8kgm/0-1200rpm)/価格=325万5000円(テスト車=343万1400円)

トヨタ・プリウスGツーリングセレクション・レザーパッケージ(FF/CVT)【試乗速報】

レオ様も乗るんだから 2005.11.16 試乗記 トヨタ・プリウスGツーリングセレクション・レザーパッケージ(FF/CVT)……343万1400円元祖ハイブリッドカー「プリウス」がマイナーチェンジを受けた。とはいえ、心臓部のハイブリッドシステムには手が加えられていない。いったい、何が変わったのか。


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【テスト車のオプション】
ホワイトパールクリスタルシャイン塗装=3万1500円/HDDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム+G-BOOK ALPHA対応=12万1800円/寒冷地仕様=2万3100円)

【テスト車のオプション】ホワイトパールクリスタルシャイン塗装=3万1500円/HDDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム+G-BOOK ALPHA対応=12万1800円/寒冷地仕様=2万3100円)

ダメでしたね

乗り始めて、すぐに違いがわかった。ステアリングフィールがぴしっとして、不自然さがなくなった。中心付近の曖昧な領域が消え去っている。ボディ全体がしっかりした感じで、いやなバタツキがない。

驚くほどの変わりようだったが、それで感心したわけではない。なにしろ、比較した対象は、編集部に2年前からあって5万キロ近く走行したプリウスなのだ。まっさらの新車なんだから、良くて当たり前である。編集部のクルマも、新車当時はぴしっとしていたはずだ。

ところが、エンジニアに話を伺うと、あっさりこういわれた。「いいえ、旧型のハンドリングはダメでしたね」。あらあら。開発陣もわかっていて、なんとかしなくてはいけないと思っていたのだとか。2代目プリウスがデビューした時は、「エコだけどスピードが出る」ということがテーマになっていた。だから、乗り心地やステアリングフィールはどちらかというと優先順位が低かったのかもしれない。



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写真は「G」グレードのシート。表皮には、アルカンターラが採用された。

写真は「G」グレードのシート。表皮には、アルカンターラが採用された。

ハイブリッドもプレミアム

そんなわけで、このマイチェンではボディの補強による剛性向上、サスペンションのチューニングなどで、乗り心地や操安性を高めることに力が注がれたのだ。地味な作業ではあるが、製品に反映するとなると製作ラインに大幅な変更を施さねばならないわけで、社内的にはいろいろ大変だったらしい。最初からやっておけばよかったのに、なんて言わずに、この改良は素直に評価したい。

乗ってすぐにわかった違いは、実はほかにもある。インパネやドアトリムを触ると、しっとりと柔らかいのだ。カリカリと乾いた感触だった旧型に比べ、高級感は目に見えて向上した。そういえば、最近モデルチェンジした「シビック」でも同じようにソフトパッド化が施されていた。このあたりのクラスでもある程度の質感が当然のように要求される時代になったということなのだろう。

シートの表皮にはアルカンターラが採用され、これも高級感向上に寄与している。それだけではない。上級グレードである「G」に新しく設定された「ツーリングセレクション・レザーパッケージ」のシートは本革である。ハイブリッドも、プレミアムの波は及んできたのだ。お値段も325万5000円という堂々たるものだ。

写真は、「G」グレード。

ホイールは、「ツーリングパッケージ」が16インチなのに対し、「G」グレードは15インチとなる。写真は、「G」グレード。

エコも、リュクスも

プリウスなのに、肝心のハイブリッドについて何も触れていなかった。実は、書くことがない。モーター、バッテリーを含め、何も変わっていないのだ。2006年には「レクサス」ブランドから「GS」のハイブリッド版が登場することになっており、トヨタ全体として開発はいろいろな部分で進めているはずである。しかし、プリウスに関しては新たな技術は盛り込まれていない。

今や、ハイブリッドといってもそれだけでは誰も驚かない。プリウスは、普通のクルマになったのだ。だから、商品価値を上げるためには、快適さや豪華さが重要なポイントになってくる。「クラウン」に乗っていたユーザーが、リタイアしてからプリウスに乗り換える、というようなケースも増えているという。アメリカじゃ、レオナルド・ディカプリオをはじめとするセレブな人たちのあいだで人気だ。エコも大事だけどリュクスもね、という流れは自然なのだろう。

これまでは事実上対抗馬がいない状態だったが、新しい「シビックハイブリッド」の登場でプリウスも安閑とはしていられなくなってきた。競争があれば、品質は向上するはずだ。両者が切磋琢磨することで、いいクルマが生まれることを期待したい。もちろん、快適装備だけでなく、エコ技術でしのぎを削ってほしい。

(文=NAVI鈴木真人/写真=峰昌宏/2005年11月)

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