【F1 2005】亜久里、F1に再挑戦、「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」で参戦表明

2005.11.02 自動車ニュース

【F1 2005】亜久里、F1に再挑戦、「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」で参戦表明

F1日本GP直前に突如その存在が明らかにされた「11番目のF1チーム」とは、日本をベースとしたまったく新しいチームだった。
2005年11月1日、元F1ドライバーの鈴木亜久里は、自らのF1チーム「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」を結成、2006年参戦に向けて動いていることを発表した。

■発表された“決定事項”

「ホンダのBチーム」「スポンサーはソフトバンク」「佐藤琢磨がドライブするかも」……あまりに情報が少なかったためさまざまな憶測が飛び交った「11番目の〜」は、噂どおり、鈴木亜久里を中心に結成されたチームだった。

しかし、この日発表された“決定事項”はごく限られた事柄のみだった。
・10月26日に国際自動車連盟(FIA)に新チームのエントリー申請をしたこと
・チーム名は「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」としたこと
・鈴木亜久里がチーム代表を務めること
・チーム所在地は、運営母体(株)エー・カンパニーがある東京都港区南青山、つまり日本のチームであること
・活動拠点は、元アロウズチームが使っていた英国オックスフォード州のTWRファクトリーに置くこと
・シャシーの名前は「AGURI」としたこと
・エンジンはホンダ製2.4リッターV8を使用すること

■マシンは用意できるのか

FIAのエントリー締め切りは11月15日。月末頃までにFIAからの返事があるのではないかとされるが、2006年3月の開幕戦までにクリアにしなければならないことは山積している。

まずマシンは用意できるのか。このF1プロジェクトは「今年の2月から動きが始まり、本格的に決まりだしたのは9月」(亜久里)というが、F1マシンをいちからつくるのには時間があまりにも足らない。
そこで、ホンダのワークスチームであるBARホンダの来シーズン用マシン「BAR008」をカスタマーとして使うという案が浮上しているが、F1チーム間の約束事をまとめた「コンコルド協定」に抵触するおそれがある。

仮にエントリーが受理され、2006年参戦が無理となった場合は、出場に必要なデポジット4800万ドルのうち1200万ドルが没収されることになるため、勝算はゼロではないようだが……。
いずれにしてもカギを握るのは、ホンダの技術力であり、政治力であろう。

なお、噂にあがっていた日本のレーシングカーコンストラクター、童夢の関与は否定された。タイヤは、「日本を意識している」というコメントからも想像できるとおり、ブリヂストンに打診しているという。

■気になるドライバーについては

一部で報道されたソフトバンクのスポンサードについては明言されず。「F1ではお金がいくらあっても足らない。ソフトバンクのようなスポンサーがついてくれればいいが」とだけコメントされた。

気になるドライバーについては、来シーズンのシートが未定の佐藤琢磨を含め、複数人とコンタクトをとっているという。スーパー・アグリ・レーシングのドライバーとして米IRLインディカ―シリーズに参戦中の松浦孝亮、あるいはBARホンダのサードドライバー、アンソニー・デイヴィッドソンらの名前が聞こえてくるが……。

「まずは2006年開幕戦のグリッドに並ぶこと」を目標にしているという鈴木亜久里。未知なる要素を多分にはらんだF1再挑戦が、これから始まろうとしている。

(webCG 有吉)

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頭に白いものが目立つようになった鈴木亜久里。日本を意識した自らのチームで、F1に再び挑戦しようとしている。

頭に白いものが目立つようになった鈴木亜久里。日本を意識した自らのチームで、F1に再び挑戦しようとしている。

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