【WRC 2005】第15戦カタルーニャ、ロウブがターマック戦で2連勝し10勝目、シトロエン1-2で3年連続タイトル獲得!

2005.10.31 自動車ニュース

【WRC 2005】第15戦カタルーニャ、ロウブがターマック戦で2連勝し10勝目、シトロエン1-2で3年連続タイトル獲得!

世界ラリー選手権(WRC)第15戦ラリー・カタルーニャが、2005年10月28日〜10月30日、スペイン南西部のタラゴナで開催された。
前戦ツール・ド・コルスからわずか1週間後のイベントで、各チームは同一のマシン&エンジンを使用して2週連続のターマック戦にチャレンジ。その影響からか、序盤から多くのマシンが脱落するサバイバルラリーとなった。

そんななか、前戦でWRC史上初の全SS制覇を成し遂げたシトロエンのセバスチャン・ロウブが、ここでも完璧なドライビングを披露。終始ラリーを支配し、今季10勝目を獲得し、自身の持つ年間最多勝記録をまたひとつ更新した。

またフランソワ・デュバルとともに1-2フィニッシュを達成したシトロエンは、3年連続のマニュファクチャラーズタイトルを手に入れた。

■ソルベルグがまさかのクラッシュ!

コスト削減を目的に2007年導入が検討されている2戦1組の「ペアリングシステム」。そのテストラウンドとして今季の第14戦と第15戦は2週連続のスケジュールが組まれた。その2戦目に当たるのが、今年で41回目を迎える伝統のイベント、ラリー・カタルーニャだ。
昨年まではバルセロナの東側に位置するコスタ・ブラバ地方を拠点に開催されていたのだが、今季は西側のタラゴナ地方で開催。ホストタウンはヨーロッパ唯一のユニバーサル・スタジオでおなじみの海岸リゾート、ポート・アベンチュラでステージはサウロ周辺の山脈に設定された。

同じターマックといえどもナローでツイスティなコルシカに対し、カタルーニャはワイドで全開区間の長い高速コース。さらにラリーウィークは不安定な天候に見舞われ、数多くのドライバーが足もとをすくわれることとなった。

そのなかで幸先の良いスタートを切ったのが、ターマックを得意とするロウブだ。6本中5本のステージでSSベストを叩き出し、後続に53秒の差をつけてレグ1をトップでフィニッシュした。2番手はチームメイトのフランソワ・デュバル、3番手はプジョーのマーカス・グロホンルムで、前戦コルシカで2位入賞を果したフォードのトニー・ガルデマイスターが4番手でつづいた。
以下、コンスタントな走りを披露した三菱のジジ・ガリが5番手、ターマックを得意とするフォードのロマン・クレスタが6番手でこの日を終えた。

いっぽう、前戦3位入賞のペター・ソルベルグは、SS1でパンクに見舞われ、SS2でも9番手タイムと低迷。さらにSS3で必死の追走を見せるものの、コースアウトをきっし、フロントセクションを大破。そのままレグ1を離脱することとなった。
チームメイトのステファン・サラザンもSS6でクラッシュし、そのままリタイア。クリス・アトキンソンが総合15番手につけるものの、スバル陣営は手痛いスタートを迎えることとなった。

■グロンホルム、ガリもリタイア

こうして波乱の幕開けとなったラリー・カタルーニャだが、翌29日のレグ2でもハプニングが続出した。
まず、数多くの観客がステージに入り込んだことから、この日のファーストステージとなるSS7がキャンセルになったほか、続くSS8ではSSベストをマークしたガリがTC通過直後にコースアウト。総合4番手に浮上しながらも、そのまま戦線を離脱した。
さらにSS9では総合9番手、フォードのプライベーター、ダニエル・ソラもクラッシュし、リタイアすることとなった。

そのほかにも、SS10では総合5番手のクレスタがスピン、総合6番手に後退。チームメイトのガルデマイスターも同ステージでスピンを演じ、TC遅着のペナルティで総合15番手に後退した。
そして、この日の最終ステージとなるSS12では、総合3番手のグロンホルムのエンジンにトラブルが発生。なんとか同ステージを走り切るものの、ロードセクションでマシンを止めることとなった。

まさに数多くのマシンが次々と脱落するなか、ここでもロウブは好調で、6本中4本のステージを制してトップをキープする。2番手にはデュバル、3番手には「クサラWRC」を駆る地元スペインのプライベーター、クサビエ・ポンスが続き、シトロエンが1-2-3体制を形成した。

以下、4番手に「フォード・フォーカス」でSS12を制したプライベーターのミッコ・ヒルボネン、5番手にクレスタ、6番手にプジョーの8号車を駆るニコラス・ベルナルディがつづいた。

競技を継続している他のワークス勢は、三菱のハリ・ロバンペッラが10番手、シュコダのアルミン・シュバルツが11番手でフィニッシュ。さらに、ガルデマイスターが13番手につけており、レグ1を離脱したソルベルグが15番手までポジションを回復した。

■ヒルボネンが3位で表彰台を獲得

そして迎えた最終レグ、トップのロウブが余裕のクルージングを披露。ターマックの2連勝で今季10勝目を獲得した。
デュバルもポジションをキープして2位入賞を果たすものの、3番手につけていたポンスは4番手のヒルボネンと激しい3番手争いを展開した。

まず、SS14でヒルボネンが2番手タイムを叩き出し、ポンスとの差を6.5秒まで一気に短縮。さらに最終ステージのSS15では、ヒルボネンがスーパーアタックを披露し、SSベストをマークした。ポンスもセカンドベストで逃げ切りを図ろうとするものの、ヒルボネンが僅か1.2秒差で逆転に成功。3位で初の表彰台を獲得し、シトロエンの1-2-3フィニッシュを土壇場で阻止した。

4位はポンスでクレスタが5位に入賞。ベルナルディが6位入賞し、フォードのアンソニー・バルンボルドが7位、シュコダのヤン・コンペスキーが8位とプライベーター勢がポイントを獲得した。

それ以降のワークス勢としては、ロバンペッラが10位、シュワルツが11位で完走。ソルベルグが13位、ガルデマイスターが14位でフィニッシュした。

最終戦は11月11〜13日、オーストラリアのパースで開催される予定だ。

■ソルドが今季4勝目を獲得、JWRCチャンピオンに!

同時開催のジュニア世界ラリー選手権(JWRC)最終戦も波乱含みの幕開けとなった。
まず、総合5番手、「スズキ・スイフト」のパー・ガンナー・アンダーソンがSS5でコースアウトをきっし、そのままリタイア。さらに6本中4本のステージでSSベストを叩き出し、トップでフィニッシュした「シトロエンC2」のダニエル・ソルドもシェイクダウン中のエンジン交換がレギュレーション違反とされ、1分加算のペナルティが科せられた。

その結果、スズキ・スイフトのガイ・ウィルクスがトップでレグ1をフィニッシュし、前戦コルシカを制した「フィアット・プント」のミルコ・バルダッチが2番手に浮上した。3番手にソルドがつづき、以下、4番手にコスティ・カタヤマキ、5番手にウルモ・アーバ、6番手にマルティン・プロコップらスズキ・イグニスユーザーがつけた。

翌日のレグ2でもトップのウィルクスがSS8のコースアウトでリタイアしたほか、バルダッチもSS12のコースアウトで後退。かわってソルドがトップを奪還し、カタヤマキが2番手、バルダッチが3番手でレグ2をフィニッシュした。

そして最終レグでは、トップのソルドが最後まで落ち着いた走りを披露。今季4勝目を獲得し、2005年のJWRCチャンピオンに輝いた。2位にカタヤマキ、3位にバルダッチが入賞し、それぞれ表彰台を獲得した。

(文と写真=廣本泉)

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絶好調のチームメイトに対し、シトロエンで不調に喘いだフランソワ・デュバルは2位でゴール。チームの3年連続マニュファクチャラーズタイトルに貢献した。

絶好調のチームメイトに対し、シトロエンで不調に喘いだフランソワ・デュバルは2位でゴール。チームの3年連続マニュファクチャラーズタイトルに貢献した。

元スバルのミッコ・ヒルボネンは、フォードのプライベーターとして見事3位フィニッシュ。クサビエ・ポンス(シトロエン)との死闘の末、1.2秒の僅差でポディウムを手に入れた。

元スバルのミッコ・ヒルボネンは、フォードのプライベーターとして見事3位フィニッシュ。クサビエ・ポンス(シトロエン)との死闘の末、1.2秒の僅差でポディウムを手に入れた。

スバル勢はクリス・アトキンソン(写真/非マニュファクチャラーエントリー)の総合9位が最上位。エースのペター・ソルベルグはレグ1で戦列を去り、ステファン・サラザンもリタイアした。チームは、ソルベルグのドライバーズランキング2位(現在マーカス・グロンホルムと同点の2位)、マニュファクチャラーズランキング3位獲得(3位フォードに9点のビハインド)を目指し、オーストラリアでの最終戦に挑む。

スバル勢はクリス・アトキンソン(写真/非マニュファクチャラーエントリー)の総合9位が最上位。エースのペター・ソルベルグはレグ1で戦列を去り、ステファン・サラザンもリタイアした。チームは、ソルベルグのドライバーズランキング2位(現在マーカス・グロンホルムと同点の2位)、マニュファクチャラーズランキング3位獲得(3位フォードに9点のビハインド)を目指し、オーストラリアでの最終戦に挑む。

「シトロエンC2」のダニエル・ソルド、ペナルティを跳ね返し今季4勝目をマーク。念願のJWRCタイトルを獲得した。

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