【東京モーターショー2005】「森口将之はこう見る!」
プジョーのディーゼルエンジン

2005.10.26 自動車ニュース

【東京モーターショー2005】「森口将之はこう見る!」プジョーのディーゼルエンジン

自動車ジャーナリストが気になるクルマを紹介する「オレはこう見る!」。森口将之は、プジョーブースの技術展示に注目した。

■知名度で劣る、プジョーのディーゼル

ディーゼル乗用車については鎖国に近い日本。ところが今回の東京モーターショーでは、メルセデス・ベンツとプジョーがディーゼルエンジンを展示している。いずれもヨーロッパでは、早くから乗用車にディーゼルを載せていたことでおなじみのメーカー。でも日本の知名度には大きな差がある。

ほとんどの人は、ガイシャのディーゼルといえば、VWとメルセデスになるだろう。初日の夜、たまたま目にしたテレビのニュースでも「メルセデスがディーゼルエンジンを展示」と、プジョーには触れなかった。あいかわらずのドイツ車偏重社会。だからこそ、あえてプジョーがエンジンの展示を決断したのはとても意味がある、と思う。

しかもメルセデスの展示はガソリンエンジンといっしょで、説明もごくごく簡単なのに対し、プジョーはディーゼルのみの展示で、脇にくわしい説明のボードが用意されていた。多くの人は、プジョーのほうが積極的だと思うんじゃないだろうか。

■日本導入は本気だ!

この件について、オートモビル・プジョーの社長に直接話を伺うことができた。それによれば、今回のエンジン展示はもちろんフランス側の意向で、日本のように厳しい状況にある国でこそディーゼルを根づかせたいと考えているとのこと。水面下では各省庁などとの折衝を進めていて、導入前のテストを行う予定もあるという。で、次期排出ガス規制をクリアできるエンジンの開発ができしだい、導入したいという答えが返ってきた。来年には発売する、と明言したメルセデスに比べると歯切れが悪いところがフランスらしいが、本気であることは間違いない。

僕はなにがなんでもディーゼル、という考えの人間ではない。だいたいヨーロッパだって、ガソリンを排除しようなんていう気持ちはない。各自が好みや目的に合わせて、ガソリンとディーゼルを自由に選んでいる。それが理想だと考えるのだ。そんな理想へ向けて、メルセデスやVWに比べれば販売台数で大差をつけられているフランスのメーカーが、一歩を踏み出した。がんばれプジョー。

(文=森口将之)

 
【東京モーターショー2005】「森口将之はこう見る!」プジョーのディーゼルエンジンの画像

欧州市場では「407」「607」に搭載される、2.7リッターV6のディーゼルエンジン。
 

	欧州市場では「407」「607」に搭載される、2.7リッターV6のディーゼルエンジン。
	 

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