【東京モーターショー2005】「コレはゼッタイ」
アウディ・シューティングブレイクコンセプト

2005.10.25 自動車ニュース

【東京モーターショー2005】「コレはゼッタイ」アウディ・シューティングブレイクコンセプト:次期型TTか? 強烈な存在感放つコンパクトスポーツ

東京モーターショーのためにアウディが用意したワールドプレミアは、2ドア・コンパクトスポーツのコンセプトカーだ。

■スポーツモデル目白押しのアウディブース

これまで、どちらかといえば大人しいイメージが強かったアウディだが、“シングルフレームグリル”と呼ばれる新しい顔を手に入れてからは、俄然日本でも存在感を強めている。もともと、エレガントなスタイルにスポーティでダイナミックな性能を秘めているアウディだけにこれからが本領発揮というところだ。その勢いを示すようにアウディブースには、ワールドプレミアとなる同社の最上級スポーツサルーンの「S8」、A4のボディに420PSの4.2リッターV8エンジンを積み込んだ「RS4」など、スポーツモデルが目白押し。しかし、最も注目したいのは、東京モーターショーのために用意したワールドプレミア、「アウディ・シューティングブレイクコンセプト」である。

■コンパクトスポーツの新しいスタイル

“ブレイク”というと、いわゆるステーションワゴンを想像するだろうが、このアウディ・シューティングブレイクは、ステーションワゴンとは似ても似つかないスタイルを持つ。というのも、そもそもシューティングブレイクとは、スポーティなクルマに、“狩り”に行く荷物が入る程度の荷室を与えたクルマのこと。その解釈はつくり手の数だけ存在するが、アウディは、コンパクトなスポーツクーペに大人4人が快適に過ごせる空間とほどほどの荷室をプラスした新しいスタイルを提案したというわけだ。全長4180mm、全幅1840mm、全高1350mmというボディサイズにもかかわらず、大胆なフォルムのおかげで圧倒的な存在感を誇っている。

■ダイナミックなデザインはアウディの文法どおり

アウディのコンパクトスポーツといえば「TT」という名が思い浮かぶが、現在のアウディのラインナップ中、唯一シングルフレームグリルを採用していないのがこのモデルだ。次期TTにもシングルフレームグリルが付くはずだが、このシューティングブレイクを見ると、たとえばフロントフェンダーとボンネットが接する部分の処理や、丸みを帯びたトランクリッドとテールランプの関係などが現行TTに酷似しているのがわかる。ということは、このシューティングブレイクは、TTのイメージを残しながら、新しいグリルを与えた次期型TTのデザインを模索するためのコンセプトカーと位置づけてよいだろう。

■技術的な提案も盛りだくさん

もちろん、提案はデザインにとどまらない。“技術のアウディ”だけに数多くの革新的な技術が盛り込まれている。たとえば、走りを決定づけるサスペンションでは、走行状況に応じてダンパーの特性を瞬時に変化させる「アウディマグネティックライド」を搭載。これは、ダンパーの特性を左右するダンパーオイルの代わりに、電磁気により粘性を制御できる“磁性流体”を用いたもので、新しいダンパーの電子制御技術だ。他にも、高い制動力を誇るセラミックブレーキや複数のLEDを組み合わせてまとめあげたヘッドライトシステムなど、見どころは多い。コンセプトカーの技術が比較的早期に市販車に投入されるアウディだけに、この辺も要チェックである。

(文=生方聡/写真=高橋信宏)

 
【東京モーターショー2005】「コレはゼッタイ」アウディ・シューティングブレイクコンセプトの画像


 
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